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*最後の…
最後の…#3
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組織は日々バンパイアに関する研究をしている
純血を失くす魂狩りも組織が研究の末、見つけ出した方法
バンパイアから人に戻す方法や薬の研究も確かしていた筈…!
バンパイア化してしまった人間を戻す事は不可能に近いけど、組織ならきっと何とかしてくれる!
私は焦る気持ちで電話をかけた
組織が唯一の望みで希望だった
「依月か、何の様だ?」
依月「陽香が…っ、陽香がバンパイアに直接血を飲まされてバンパイア化し始めてるんです!
お願いっ陽香を助けて…っ!」
「…そうか。ならNo.3依月に命ずる
No.2陽香を直ちに抹殺せよ」
耳を疑った
藁にもすがる気持ちで組織に助けを求めたのに抹殺を命令されるなんて…!
依月「抹殺って…どうしてですか!?
何とか出来ないの!?
組織はバンパイアの研究をずっとしてたんでしょ!?
バンパイア化から戻す薬の研究だってしていた筈です!」
「出来ないから言ったんだ
研究といっても魔法じゃないんだ
バンパイア化を止める方法もバンパイアから人に戻す方法なんてない
薬の研究も試験段階の出来損ない
そんな物で効果が現れる筈もない」
依月「でも試してみなきゃ分からないじゃないですか!
試験段階でも構わない!
可能性があるなら…っ」
「いい加減聞き分けろ依月
可能性も何もない
お前に出来ることは陽香を助ける事じゃない
バンパイアになった陽香を直ちに抹殺することだ
躊躇っているとバンパイアになった陽香の餌食になるだけだ
じゃあ頼んだぞ依月」
組織はそこで電話を切った
リーダー「そんなっ…何の為に研究してたんだよ!
それにあんな言い方…!
今まで陽香が組織の為にどれだけ貢献してきたと思ってるんだ!
こんなにあっさり見捨てるのかよ!」
深く深く、絶望に突き落とされていく
組織は陽香を見捨てた
そして私達に陽香を抹殺しろと戸惑うことなく命令を下した
依月「…畜生…陽香…っ」
悔しさと怒り、憤りと悲しみ
どこにぶつけていいのか分からない感情の渦に飲み込まれていく
助けることが出来ない絶望に涙が地面へと落ちていく
陽香「……依月…?」
そんな絶望の中で、気を失っていた陽香が目を覚ました
依月「陽香!?私が分かるの!?」
虚ろな目で私を見つめる陽香
陽香の意識がまだ残ってる
だったら…もしかしたら…っ
私は銃口をバンパイアに向けて撃ち放った
薄暗い山の中に銃声の音が響いた
「おっと~危ない♪
今の状況でいきなり僕を撃ってくるとは思わなかったよ」
リーダー「依月!何してる!」
依月「陽香の意識がまだ残ってるなら間に合うかもしれない
あいつを殺して最後の魂を陽香にあげれば助かるかもしれない…っ」
それだけが私が考え付く最後の方法っ
リーダー「無駄だ依月…
バンパイア化が始まったのならもう止める術はない…
例え最後の魂を手入れても…もう手遅れなんだ…!」
依月「そんなのっ…分からないじゃん!
誰も試したことが無いだけで可能性はあるかもしれないじゃん!」
私だって分かってる
研究ではバンパイアの細胞が人間に戻ることが無かった
でも…でも…!
依月「なら…陽香はもう…殺す他ないって言うの…?」
私達の手で…殺せって言うの?
涙に溢れる私を見てリーダーは歯を食い縛るように悔しそうに俯いた
陽香「依月…だ…め…早く私から…離れて…
感じるの…自分の中で著しく何かが変化していってること…
2人の血の匂いに…理性が奪われそうな感覚…」
依月「そんな…嫌だよ…陽香っ!!」
陽香「早く…逃げて…
私が…私であるうちに…
私は…醜い化け物になって2人を殺したくない…」
陽香の瞳からも涙が溢れていた
依月「嫌だよ…陽香を見捨てるのも…殺す事も…」
陽香「…ならその銃…私に渡しなさい…
自分の始末くらい自分でするわ…
依月が手を…汚す必要もないから…」
依月「そんな!嫌だよ!
私は陽香を助けたいのに!」
陽香「早く銃を渡しなさい…っ
もう私の意識も薄れて…っ!」
「頃合いか…そいつを殺すんだ陽香!」
バンパイアが陽香に命令を下した次の瞬間、陽香は自我を失い私に飛びかかり首もとに噛みついてきた
依月「あぁぁっ!!」
物凄い力で噛み付かれ首に痛みが走る
それに凄い勢いで血を吸われてる…!
凄い力で押さえつけられ、血を吸われる勢いが速すぎて体に上手く力が入らない
陽香のあの目…それに血の匂いも…
もう…目の前に居るのは陽香じゃない…
血を喰らう化け物…バンパイアなんだ…
涙が止まらなかった
リーダー「依月!!くそ!離れろ陽香!」
リーダーは陽香に向かって1発銃弾を放った
陽香はまるでバンパイアの本能で感じたように、私から離れて銃弾を避けた
リーダー「大丈夫か依月!」
依月「うっ…」
噛み付かれた首がズキズキと痛み、血が流れ出てる感覚
痛い…心も…何もかも…
依月「陽香…」
陽香はバンパイアの隣に立ち、手についた私の血を美味しそうに舐めていた
リーダー「もうこうなったらどうにも出来ない
今、依月の血を吸った事で純血の味をしめた筈だし、再び襲ってくる
あいつはバンパイアだ
依月が手を汚すことはない
陽香は俺が殺る。いいな…?」
「お前の相手は僕だ!
こんな面白そうなショータイム邪魔させるわけないだろう!?」
バンパイアがリーダーに向かっていった
リーダー「くそっ!…依月!!逃げろ!」
「陽香、邪魔者は居ない
今のうちにそいつを殺すんだ!」
意気消沈し負傷し、座り込む私に陽香は獲物を捕らえたような目で私を映した
純血を失くす魂狩りも組織が研究の末、見つけ出した方法
バンパイアから人に戻す方法や薬の研究も確かしていた筈…!
バンパイア化してしまった人間を戻す事は不可能に近いけど、組織ならきっと何とかしてくれる!
私は焦る気持ちで電話をかけた
組織が唯一の望みで希望だった
「依月か、何の様だ?」
依月「陽香が…っ、陽香がバンパイアに直接血を飲まされてバンパイア化し始めてるんです!
お願いっ陽香を助けて…っ!」
「…そうか。ならNo.3依月に命ずる
No.2陽香を直ちに抹殺せよ」
耳を疑った
藁にもすがる気持ちで組織に助けを求めたのに抹殺を命令されるなんて…!
依月「抹殺って…どうしてですか!?
何とか出来ないの!?
組織はバンパイアの研究をずっとしてたんでしょ!?
バンパイア化から戻す薬の研究だってしていた筈です!」
「出来ないから言ったんだ
研究といっても魔法じゃないんだ
バンパイア化を止める方法もバンパイアから人に戻す方法なんてない
薬の研究も試験段階の出来損ない
そんな物で効果が現れる筈もない」
依月「でも試してみなきゃ分からないじゃないですか!
試験段階でも構わない!
可能性があるなら…っ」
「いい加減聞き分けろ依月
可能性も何もない
お前に出来ることは陽香を助ける事じゃない
バンパイアになった陽香を直ちに抹殺することだ
躊躇っているとバンパイアになった陽香の餌食になるだけだ
じゃあ頼んだぞ依月」
組織はそこで電話を切った
リーダー「そんなっ…何の為に研究してたんだよ!
それにあんな言い方…!
今まで陽香が組織の為にどれだけ貢献してきたと思ってるんだ!
こんなにあっさり見捨てるのかよ!」
深く深く、絶望に突き落とされていく
組織は陽香を見捨てた
そして私達に陽香を抹殺しろと戸惑うことなく命令を下した
依月「…畜生…陽香…っ」
悔しさと怒り、憤りと悲しみ
どこにぶつけていいのか分からない感情の渦に飲み込まれていく
助けることが出来ない絶望に涙が地面へと落ちていく
陽香「……依月…?」
そんな絶望の中で、気を失っていた陽香が目を覚ました
依月「陽香!?私が分かるの!?」
虚ろな目で私を見つめる陽香
陽香の意識がまだ残ってる
だったら…もしかしたら…っ
私は銃口をバンパイアに向けて撃ち放った
薄暗い山の中に銃声の音が響いた
「おっと~危ない♪
今の状況でいきなり僕を撃ってくるとは思わなかったよ」
リーダー「依月!何してる!」
依月「陽香の意識がまだ残ってるなら間に合うかもしれない
あいつを殺して最後の魂を陽香にあげれば助かるかもしれない…っ」
それだけが私が考え付く最後の方法っ
リーダー「無駄だ依月…
バンパイア化が始まったのならもう止める術はない…
例え最後の魂を手入れても…もう手遅れなんだ…!」
依月「そんなのっ…分からないじゃん!
誰も試したことが無いだけで可能性はあるかもしれないじゃん!」
私だって分かってる
研究ではバンパイアの細胞が人間に戻ることが無かった
でも…でも…!
依月「なら…陽香はもう…殺す他ないって言うの…?」
私達の手で…殺せって言うの?
涙に溢れる私を見てリーダーは歯を食い縛るように悔しそうに俯いた
陽香「依月…だ…め…早く私から…離れて…
感じるの…自分の中で著しく何かが変化していってること…
2人の血の匂いに…理性が奪われそうな感覚…」
依月「そんな…嫌だよ…陽香っ!!」
陽香「早く…逃げて…
私が…私であるうちに…
私は…醜い化け物になって2人を殺したくない…」
陽香の瞳からも涙が溢れていた
依月「嫌だよ…陽香を見捨てるのも…殺す事も…」
陽香「…ならその銃…私に渡しなさい…
自分の始末くらい自分でするわ…
依月が手を…汚す必要もないから…」
依月「そんな!嫌だよ!
私は陽香を助けたいのに!」
陽香「早く銃を渡しなさい…っ
もう私の意識も薄れて…っ!」
「頃合いか…そいつを殺すんだ陽香!」
バンパイアが陽香に命令を下した次の瞬間、陽香は自我を失い私に飛びかかり首もとに噛みついてきた
依月「あぁぁっ!!」
物凄い力で噛み付かれ首に痛みが走る
それに凄い勢いで血を吸われてる…!
凄い力で押さえつけられ、血を吸われる勢いが速すぎて体に上手く力が入らない
陽香のあの目…それに血の匂いも…
もう…目の前に居るのは陽香じゃない…
血を喰らう化け物…バンパイアなんだ…
涙が止まらなかった
リーダー「依月!!くそ!離れろ陽香!」
リーダーは陽香に向かって1発銃弾を放った
陽香はまるでバンパイアの本能で感じたように、私から離れて銃弾を避けた
リーダー「大丈夫か依月!」
依月「うっ…」
噛み付かれた首がズキズキと痛み、血が流れ出てる感覚
痛い…心も…何もかも…
依月「陽香…」
陽香はバンパイアの隣に立ち、手についた私の血を美味しそうに舐めていた
リーダー「もうこうなったらどうにも出来ない
今、依月の血を吸った事で純血の味をしめた筈だし、再び襲ってくる
あいつはバンパイアだ
依月が手を汚すことはない
陽香は俺が殺る。いいな…?」
「お前の相手は僕だ!
こんな面白そうなショータイム邪魔させるわけないだろう!?」
バンパイアがリーダーに向かっていった
リーダー「くそっ!…依月!!逃げろ!」
「陽香、邪魔者は居ない
今のうちにそいつを殺すんだ!」
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