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*真実
真実#7
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リュク「ここだよ」
リュクに抱えられ、辿り着いた場所は木々が生い茂る森の中
今は夜のせいもあるけど、陽香を連れ去ったあの森より更に光が差し込みにくく、暗闇が気持ち悪いと感じてしまう
そしてここに来るとハッキリとバンパイアの気配が分かる
バンパイアの匂いが強すぎて山下さんの匂いは分からないけど…
リュクが言うなら情報は確か
リーダー「複数のバンパイアの匂いがする」
依月「うん…少なくても30以上は居ると思う」
その内半数が純血種と仮定しても、私とリーダーだけじゃ負け戦だったな…
リュク「なるほどね~
この先には小規模だけどバンパイアの住みかとする洞窟があるんだ
人間を住みかを教えるなんてバンパイアも落ちぶれたなぁ~」
住みか…
これだけのバンパイアに身を守ってもらってるわけか…
リーダー「油断するなよ
今は奴等の活動時間だ」
依月「分かってる」
既にここは奴等のテリトリーでもある
いつ襲ってこられても可笑しくない
銃を構えて真っ暗な辺りを警戒する
リーダー「大丈夫だ
何かあったら俺が守ってやるから
だからどんな状況になっても冷静に対処しろ」
ふっとリーダーは笑った
リュク「僕も居るしね♪」
2人のお陰で心が落ち着く
依月「…ありがとう。よし、行こう」
私達は森の奥へ奥へと進んだ
獣や鳥の声も風の音も聞こえず不気味なほど静かさに包まれている森の中
聞こえるのは私達の呼吸と足音だけ
それでもリュクの後をついて進んでいるから少しは気が楽…
リュクが居なかったら何処に潜んでいるか分からないバンパイアに怯えてもっと足取りが重かっただろうから
そうして進んでいくとしばらくして洞窟が見えてきた
洞窟の向こうは更に暗い闇に包まれていた
そしてその洞窟の前に座っている山下さんの姿があった
リーダー「いた…間違いなく山下さんだ
依月まだ撃つなよ
あの人には色々と説明してもらわなきゃな」
山下さんの姿を見た途端に怒りと憎しみが込み上げて無意識に銃を向けていた
まだ本人の口から真実は聞いていないけど、でもあいつのせいで陽香が死ぬような結果になった事にとても憤りを覚えた
駄目だな…さっきリーダーに冷静にって言われたばかりなのに
リーダー「行くぞ」
そして私達は茂みの中から出て山下さんの前に姿を現した
山下「誰だ!?」
驚いた様子で立ち上がってこちら見る山下さん
リーダー「お久し振りですね山下さん?」
山下「…お前等か
まぁ、組織の連中が俺を探しているだろうとは思ってたが…こんなに早く居場所を突き止められるとは正直驚いた
お前等の実力を少し見くびっていたよ」
山下さんのこの様子…やっぱり黒だ
依月「その口ぶり…じゃぁやっぱり貴方がバンパイアと手を組みメンバーを危険に晒して陽香を…!」
怒りこもる目で睨み付ける私に対して、山下さんは悪びれる様子もなく私達を嘲笑った
山下「今更、隠す必要がない
そうだ俺が陽香達純血をバンパイアに売っていたのさ
良い金になるし、研究材料にもなったよ
ん?一緒に居るそいつは誰だ?
組織の人間じゃないな」
山下さんは私達と一緒に居るリュクに目を移した
山下「もしかして俺を始末する為に組織が用意した殺し屋かなんかか?
けっ、組織も手回しが早いな」
山下さんはリュクの正体に気付いてない?
確かにただの人間の山下さんがバンパイアの気配や匂いなんて分かるわけ無いし、リュクの瞳の色は今は青みがかった黒色
バンパイアの特性に当てはまってないから気付いてないんだ
山下「まぁ、いい
たかが人っ子1人増えたところで俺の敵じゃないしな
お前らもここで終わりだよ」
リーダー「終わるのはあんたの方だ
俺達は組織からあんたの始末を命じられてる
ま、命じられなくてもあんたみたいな下衆は見逃すつもり無いけどな」
私達が銃を構えて、山下さん目掛けて撃った瞬間だった
私達の撃った弾丸は山下さんを仕留める前に洞窟から投げられた小石に相殺されてしまった
リーダー・依月「!?」
驚く私達を余所に山下さんは可笑しそうに笑った
山下「あははは…始末ね
いいさ、出来るものなら俺を始末するといい
俺が用意したこの純血種共を倒すことが出来たらの話だが」
バンパイアの匂いが濃く近付いてくる
そして洞窟の奥から隠れ潜んでいたバンパイア共がぞろぞろと現れた
…やっぱり凄い数のバンパイアが山下さんに与している
しかも前方がほとんど純血種
リーダー「自分の欲望の為に人の命を弄ぶ…
やっぱりお前は下衆野郎だよ」
山下さんもバンパイアも私達を見てにやにやと気持ちが悪い
山下「なんとでも言えばいいさ
俺はお前等を殺して新たな実験の道具にさせてもらう
陽香の時はすぐに殺されてバンパイア化のデータが取れなかったからな
春千香でもう一度実験し直そう
依月はそうだな…バンパイアの子どもでも産んで貰うか
まだ餓鬼だが、充分子どもは出来る年だしな
ははっ、人間の依月がバンパイアに犯され孕まされたらその子どもは一体何なんだろうな?
今から興味が沸くよ」
山下さんのその言葉とモルモットとして私を見ているあの目に私は背筋がゾクッとした
リーダー「お前っ!」
山下「さあ、お前達こいつ等を軽く痛め付けて生け捕りにしろ」
意気揚々と山下さんがそう言ったが、バンパイア達は茫然と一点を見つめたまま動かない
バンパイア「まさか…そんな…?」
バンパイア「でもこの感じ…本物…!?」
そして急にバンパイア達が怯え始めた
山下「どうした!さっさとやれ!」
怯えるバンパイア達が見ているのは私達と共に居るリュクだった
私とリーダーも近くにいて異様な気配を感じる
さっきまで青黒かった瞳は真っ赤に染まって、冷ややかな笑みを浮かべてリュクは奴等を睨んでいた
リュク「…同族なら僕の事を知らないわけじゃないよね?
まぁ、僕としてはお前等みたいな下賎な家畜共と同族だなんて思いたくないけど
こんな事をして…僕が怒らないわけないだろう?」
リュクがこんなに怒ってるところ初めて見た…
威圧感が凄い…
バンパイア「あのリュクなのか!?
嘘だろ…本当に本物なのか…!?」
バンパイア「どうしてだよ…!?
お前は確か死んだはずだろ!?」
バンパイア達は目に見えてリュクに怯えてる
リュク「リュク?お前?
僕に対して口の聞き方忘れた?」
バンパイア「ひっ…!ど…どうか命だけは…リュク様…!」
バンパイアの世界は弱肉強食って聞いていたけど…リュク凄い
戦わないでバンパイア共を戦意喪失させちゃった
リュク「今更謝罪しても遅いからね?
誇り高きバンパイアの名に泥を塗るどころか、僕の大切な友達を手にかけるなんて…
ここに居る全員許さないよ」
リュクに抱えられ、辿り着いた場所は木々が生い茂る森の中
今は夜のせいもあるけど、陽香を連れ去ったあの森より更に光が差し込みにくく、暗闇が気持ち悪いと感じてしまう
そしてここに来るとハッキリとバンパイアの気配が分かる
バンパイアの匂いが強すぎて山下さんの匂いは分からないけど…
リュクが言うなら情報は確か
リーダー「複数のバンパイアの匂いがする」
依月「うん…少なくても30以上は居ると思う」
その内半数が純血種と仮定しても、私とリーダーだけじゃ負け戦だったな…
リュク「なるほどね~
この先には小規模だけどバンパイアの住みかとする洞窟があるんだ
人間を住みかを教えるなんてバンパイアも落ちぶれたなぁ~」
住みか…
これだけのバンパイアに身を守ってもらってるわけか…
リーダー「油断するなよ
今は奴等の活動時間だ」
依月「分かってる」
既にここは奴等のテリトリーでもある
いつ襲ってこられても可笑しくない
銃を構えて真っ暗な辺りを警戒する
リーダー「大丈夫だ
何かあったら俺が守ってやるから
だからどんな状況になっても冷静に対処しろ」
ふっとリーダーは笑った
リュク「僕も居るしね♪」
2人のお陰で心が落ち着く
依月「…ありがとう。よし、行こう」
私達は森の奥へ奥へと進んだ
獣や鳥の声も風の音も聞こえず不気味なほど静かさに包まれている森の中
聞こえるのは私達の呼吸と足音だけ
それでもリュクの後をついて進んでいるから少しは気が楽…
リュクが居なかったら何処に潜んでいるか分からないバンパイアに怯えてもっと足取りが重かっただろうから
そうして進んでいくとしばらくして洞窟が見えてきた
洞窟の向こうは更に暗い闇に包まれていた
そしてその洞窟の前に座っている山下さんの姿があった
リーダー「いた…間違いなく山下さんだ
依月まだ撃つなよ
あの人には色々と説明してもらわなきゃな」
山下さんの姿を見た途端に怒りと憎しみが込み上げて無意識に銃を向けていた
まだ本人の口から真実は聞いていないけど、でもあいつのせいで陽香が死ぬような結果になった事にとても憤りを覚えた
駄目だな…さっきリーダーに冷静にって言われたばかりなのに
リーダー「行くぞ」
そして私達は茂みの中から出て山下さんの前に姿を現した
山下「誰だ!?」
驚いた様子で立ち上がってこちら見る山下さん
リーダー「お久し振りですね山下さん?」
山下「…お前等か
まぁ、組織の連中が俺を探しているだろうとは思ってたが…こんなに早く居場所を突き止められるとは正直驚いた
お前等の実力を少し見くびっていたよ」
山下さんのこの様子…やっぱり黒だ
依月「その口ぶり…じゃぁやっぱり貴方がバンパイアと手を組みメンバーを危険に晒して陽香を…!」
怒りこもる目で睨み付ける私に対して、山下さんは悪びれる様子もなく私達を嘲笑った
山下「今更、隠す必要がない
そうだ俺が陽香達純血をバンパイアに売っていたのさ
良い金になるし、研究材料にもなったよ
ん?一緒に居るそいつは誰だ?
組織の人間じゃないな」
山下さんは私達と一緒に居るリュクに目を移した
山下「もしかして俺を始末する為に組織が用意した殺し屋かなんかか?
けっ、組織も手回しが早いな」
山下さんはリュクの正体に気付いてない?
確かにただの人間の山下さんがバンパイアの気配や匂いなんて分かるわけ無いし、リュクの瞳の色は今は青みがかった黒色
バンパイアの特性に当てはまってないから気付いてないんだ
山下「まぁ、いい
たかが人っ子1人増えたところで俺の敵じゃないしな
お前らもここで終わりだよ」
リーダー「終わるのはあんたの方だ
俺達は組織からあんたの始末を命じられてる
ま、命じられなくてもあんたみたいな下衆は見逃すつもり無いけどな」
私達が銃を構えて、山下さん目掛けて撃った瞬間だった
私達の撃った弾丸は山下さんを仕留める前に洞窟から投げられた小石に相殺されてしまった
リーダー・依月「!?」
驚く私達を余所に山下さんは可笑しそうに笑った
山下「あははは…始末ね
いいさ、出来るものなら俺を始末するといい
俺が用意したこの純血種共を倒すことが出来たらの話だが」
バンパイアの匂いが濃く近付いてくる
そして洞窟の奥から隠れ潜んでいたバンパイア共がぞろぞろと現れた
…やっぱり凄い数のバンパイアが山下さんに与している
しかも前方がほとんど純血種
リーダー「自分の欲望の為に人の命を弄ぶ…
やっぱりお前は下衆野郎だよ」
山下さんもバンパイアも私達を見てにやにやと気持ちが悪い
山下「なんとでも言えばいいさ
俺はお前等を殺して新たな実験の道具にさせてもらう
陽香の時はすぐに殺されてバンパイア化のデータが取れなかったからな
春千香でもう一度実験し直そう
依月はそうだな…バンパイアの子どもでも産んで貰うか
まだ餓鬼だが、充分子どもは出来る年だしな
ははっ、人間の依月がバンパイアに犯され孕まされたらその子どもは一体何なんだろうな?
今から興味が沸くよ」
山下さんのその言葉とモルモットとして私を見ているあの目に私は背筋がゾクッとした
リーダー「お前っ!」
山下「さあ、お前達こいつ等を軽く痛め付けて生け捕りにしろ」
意気揚々と山下さんがそう言ったが、バンパイア達は茫然と一点を見つめたまま動かない
バンパイア「まさか…そんな…?」
バンパイア「でもこの感じ…本物…!?」
そして急にバンパイア達が怯え始めた
山下「どうした!さっさとやれ!」
怯えるバンパイア達が見ているのは私達と共に居るリュクだった
私とリーダーも近くにいて異様な気配を感じる
さっきまで青黒かった瞳は真っ赤に染まって、冷ややかな笑みを浮かべてリュクは奴等を睨んでいた
リュク「…同族なら僕の事を知らないわけじゃないよね?
まぁ、僕としてはお前等みたいな下賎な家畜共と同族だなんて思いたくないけど
こんな事をして…僕が怒らないわけないだろう?」
リュクがこんなに怒ってるところ初めて見た…
威圧感が凄い…
バンパイア「あのリュクなのか!?
嘘だろ…本当に本物なのか…!?」
バンパイア「どうしてだよ…!?
お前は確か死んだはずだろ!?」
バンパイア達は目に見えてリュクに怯えてる
リュク「リュク?お前?
僕に対して口の聞き方忘れた?」
バンパイア「ひっ…!ど…どうか命だけは…リュク様…!」
バンパイアの世界は弱肉強食って聞いていたけど…リュク凄い
戦わないでバンパイア共を戦意喪失させちゃった
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