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*姉、白雪桜と変化
姉、白雪桜と変化#1
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ガタゴトと安定した揺れに揺られながら、イヤホンをつけて好きな音楽を聴きながら、車窓から外の流れる景色を眺める
私達の周りには同じ様に通勤通学している社会人や高校生、沢山の人が溢れて、会話を楽しむ人も居る
誰にでも見えるものと見えないものがある
それが心だったり気持ちだったり、悪意だったり、はたまた幽霊だったり…
でも目に見えるものが私は全てだと思う
降りる駅に到着して人混みの中を流れに沿うように、私も駅を出た
駅の周りは賑やかな建物で溢れてる
ビルだったり、居酒屋だったり、カラオケだったり…とても沢山
通学路を淡々と自分の足で進むと、大きな橋に差し掛かった
大きな川があって、川の心地いい冷たい空気が風に流れていく
キラキラお日様に照らされる川を眺めながら歩いていく
空もとても真っ青で、雲も真っ白でふわふわしてる
いつもと変わらない街
いつもと変わらない空と景色
本当に澄んでいて綺麗な空…
ついこの間まで曇天の空で雪が降っていたのに、もう微かに春の香りが漂い始めてる
きっとあっという間に暖かくなって、本格的な春がやってくる
もうすぐ私達の大好きな桜も…
「もう直ぐ春だね、蓮?」
私の隣からヒョコっと顔を覗かせる桜
桜も春が来るのを心待ちにしていたから楽しみなんだろうけど…
蓮「……」
私は慣れた手つきで携帯を取り出して耳に当てた
蓮「街中でいきなり話しかけるのはまずいでしょ?お姉ちゃん?」
電話のフリをしながら桜と視線を合わせると、ふわりと宙に浮いて私の前へ移動する桜
桜「だって蓮と喋りたいんだもん
蓮しか喋る相手いないしさ」
蓮「仕方ないよ
私以外に桜の事は見えないんだから」
そう私のお姉ちゃんの桜は本物の幽霊です
透けとおって空を飛ぶように浮遊する桜はどこからどう見ても幽霊
だけど、その容姿も性格も生きていた頃と何一つ変わらない
この電話のフリをした会話も私達にとっては常套手段
普通に会話してたら私が変な人に見られちゃうから、周囲に人が居ると時の会話は決まって電話のフリ
さすがに公共交通機関の中だとマナー悪いから桜も私も黙ってるけどね
私達本当はお喋りが好きだから
桜「もう2年くらい経つのにやっぱり幽霊って変な感じよね」
蓮「そんな事言って、もうプロの幽霊じゃん」
桜「幽霊にプロって可笑しいでしょ~」
桜が幽霊になったのには勿論理由がある
あれは2年前の春、桜が散り始めた頃の日だった
私と桜はいつもみたいに2人で出掛けて、休日を楽しんでいた
蓮「ケーキ美味しかったね!
やっぱりあそこのカフェ正解!」
桜「蓮、前から行きたいって言ってたもんね
また行こうね」
蓮「うん♪」
桜「さて、買い物もしたしお腹も膨れたし、そろそろ帰ろうか」
蓮「そうだね
お母さん達のお土産のケーキもあるからね」
桜「蓮ちゃっかり自分の分も買って~
今さっき食べたばかりなのに帰ってからまた食べるの?
この食いしん坊、太るぞぉ?」
蓮「だってこのケーキも気になったんだもん
良いもん、桜と半分こするから太らないし~」
桜「あー、私も共犯にするつもりだなぁ
悪い奴め~、ま、食べるけどね」
私達はいつもと変わらない家路を2人並んで歩いた
蓮「あ、見て見て
あの桜の木ももう散り始めてる」
家路の途中にひときわ大きくて立派な桜の木がある
毎年見てるからなんとなく愛着がある桜の木だった
桜「ほんとだ
桜はあっという間だねぇ
蓮は本当ににあの桜の木が好きだね」
蓮「だって桜との思い出の木だもん!
でも…寂しいなぁ、せっかく咲いたのにー」
桜「また来年までのお楽しみだよ
そしたら一緒に見に行こうね
2人でお弁当作ってピクニックでもする?」
蓮「わーい♪するする!
来年まで楽しみが出来た!
絶対だからね!桜お姉ちゃん大好きっ」
桜「もう調子いいんだから…
ちゃんと前向かないと危ないよ」
蓮「平気だよー
この辺車の通り少ないし」
私は後ろ向きで桜と話ながら歩いていた
来年の楽しみが出来て浮かれていた私は、後ろから近付いてる車に気づかなかった
ブレーキの音が聞こえるまで本当に私は何も見えてなかった
キキッィ―――…
桜「危ない蓮!!」
蓮「え?」
状況が分からないまま、酷いブレーキ音と衝突音が聞こえて、タイヤの焼けた匂いがした
私達の周りには同じ様に通勤通学している社会人や高校生、沢山の人が溢れて、会話を楽しむ人も居る
誰にでも見えるものと見えないものがある
それが心だったり気持ちだったり、悪意だったり、はたまた幽霊だったり…
でも目に見えるものが私は全てだと思う
降りる駅に到着して人混みの中を流れに沿うように、私も駅を出た
駅の周りは賑やかな建物で溢れてる
ビルだったり、居酒屋だったり、カラオケだったり…とても沢山
通学路を淡々と自分の足で進むと、大きな橋に差し掛かった
大きな川があって、川の心地いい冷たい空気が風に流れていく
キラキラお日様に照らされる川を眺めながら歩いていく
空もとても真っ青で、雲も真っ白でふわふわしてる
いつもと変わらない街
いつもと変わらない空と景色
本当に澄んでいて綺麗な空…
ついこの間まで曇天の空で雪が降っていたのに、もう微かに春の香りが漂い始めてる
きっとあっという間に暖かくなって、本格的な春がやってくる
もうすぐ私達の大好きな桜も…
「もう直ぐ春だね、蓮?」
私の隣からヒョコっと顔を覗かせる桜
桜も春が来るのを心待ちにしていたから楽しみなんだろうけど…
蓮「……」
私は慣れた手つきで携帯を取り出して耳に当てた
蓮「街中でいきなり話しかけるのはまずいでしょ?お姉ちゃん?」
電話のフリをしながら桜と視線を合わせると、ふわりと宙に浮いて私の前へ移動する桜
桜「だって蓮と喋りたいんだもん
蓮しか喋る相手いないしさ」
蓮「仕方ないよ
私以外に桜の事は見えないんだから」
そう私のお姉ちゃんの桜は本物の幽霊です
透けとおって空を飛ぶように浮遊する桜はどこからどう見ても幽霊
だけど、その容姿も性格も生きていた頃と何一つ変わらない
この電話のフリをした会話も私達にとっては常套手段
普通に会話してたら私が変な人に見られちゃうから、周囲に人が居ると時の会話は決まって電話のフリ
さすがに公共交通機関の中だとマナー悪いから桜も私も黙ってるけどね
私達本当はお喋りが好きだから
桜「もう2年くらい経つのにやっぱり幽霊って変な感じよね」
蓮「そんな事言って、もうプロの幽霊じゃん」
桜「幽霊にプロって可笑しいでしょ~」
桜が幽霊になったのには勿論理由がある
あれは2年前の春、桜が散り始めた頃の日だった
私と桜はいつもみたいに2人で出掛けて、休日を楽しんでいた
蓮「ケーキ美味しかったね!
やっぱりあそこのカフェ正解!」
桜「蓮、前から行きたいって言ってたもんね
また行こうね」
蓮「うん♪」
桜「さて、買い物もしたしお腹も膨れたし、そろそろ帰ろうか」
蓮「そうだね
お母さん達のお土産のケーキもあるからね」
桜「蓮ちゃっかり自分の分も買って~
今さっき食べたばかりなのに帰ってからまた食べるの?
この食いしん坊、太るぞぉ?」
蓮「だってこのケーキも気になったんだもん
良いもん、桜と半分こするから太らないし~」
桜「あー、私も共犯にするつもりだなぁ
悪い奴め~、ま、食べるけどね」
私達はいつもと変わらない家路を2人並んで歩いた
蓮「あ、見て見て
あの桜の木ももう散り始めてる」
家路の途中にひときわ大きくて立派な桜の木がある
毎年見てるからなんとなく愛着がある桜の木だった
桜「ほんとだ
桜はあっという間だねぇ
蓮は本当ににあの桜の木が好きだね」
蓮「だって桜との思い出の木だもん!
でも…寂しいなぁ、せっかく咲いたのにー」
桜「また来年までのお楽しみだよ
そしたら一緒に見に行こうね
2人でお弁当作ってピクニックでもする?」
蓮「わーい♪するする!
来年まで楽しみが出来た!
絶対だからね!桜お姉ちゃん大好きっ」
桜「もう調子いいんだから…
ちゃんと前向かないと危ないよ」
蓮「平気だよー
この辺車の通り少ないし」
私は後ろ向きで桜と話ながら歩いていた
来年の楽しみが出来て浮かれていた私は、後ろから近付いてる車に気づかなかった
ブレーキの音が聞こえるまで本当に私は何も見えてなかった
キキッィ―――…
桜「危ない蓮!!」
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状況が分からないまま、酷いブレーキ音と衝突音が聞こえて、タイヤの焼けた匂いがした
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