約束の果てに

秋月

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*安藤琉

安藤琉#4

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美羽の1件から数日が経って、いつもと変わらない日々を私は過ごしていたんだけど…

蓮「………」

やっぱり視線を感じる
な…なんだろ
最近、安藤くんにすっごい見られてる気がするんだけど…
純達が前に言ってた時はそんなこと全然気にならなかったし、勘違いだろうと思ったけど…
最近は私が見られている自覚があるくらい見られている気がする…

純「だから好きなんだって!
安藤くんは蓮の事が!」

時刻は昼休み
ご飯を食べながら安藤くんに見られてることを2人に相談すると、やっぱり前回と同じ返答が返ってきた

蓮「えー、なんか違う気がするんだけど…」

そうゆう好意的な視線じゃないと思うけど…
まぁ、好意的がそもそも分からないけどさ…
だけど…見られてるのは確かなんだけど、私だけじゃなくて桜もやっぱり時々目が合うって言うし…
正確には私達2人を見てるって事だよね
だから確信した
やっぱり安藤くんには桜が見えてるんだ
そう思うとその視線の意味が少し不気味に感じてしまう

遥「駄目だよ純
蓮、意外と鈍感だから」

純「だよねー、知ってた」

蓮「2人から見て安藤くんってどんな人?」

正直私は普段仲良くしてない人にはあんまり関心ないし、男子なんて特に…
この2人は意外にいろんな情報知ってるし、何か安藤くんの事分かるかもしれない

純「安藤くん?
まー色々噂はあるけど…頭も良いみたいだし運動も出来てあの顔でしょ?もう女子には大人気らしいけど、本人はどうでもいいみたいな?
告白して興味ないって振られた人沢山居るらしいし?
男子からも気さくで頼りになるって結構仲良いみたいだしね
私からしたら無愛想だし、無口だし、関わりづらい人かなぁ」

ふーん…桜もそんなこと言ってたもんなぁ
沢山告白されてるのは知らなかったけど…
安藤くんってやっぱりモテるんだ、凄い

遥「あっ!面白いの思い出した!
なんかね何人か見たって人が居るんだけど
なんか誰もいないのに安藤くんが1人で喋ってるんだって!」

純「それ私も聞いたことある!
あれじゃない?もしかしたら幽霊と喋ってんじゃない?
安藤くんのその現場見かけた人は皆そう言ってるし」

蓮「――…」

遥「あり得るー!お寺の息子だもんねー」

純「幽霊さんこんにちは
僕と遊びましょうみたいな?
あはははっ」

遥「やばい!事実だったらすっごい笑える!
幽霊にも人気者なのかな?
はっ、もしかしたら多くの告白を断る理由は幽霊の本命が居るんじゃない!?」

話はどんどん膨らんでいった
2人は色々想像しては安藤くんの事を笑っていった
あんまり…好きじゃないな…こーゆーの…
でも安藤くんが見えてるならそうゆう所見られることがあってもおかしくないよね…
でもその時安藤くんは一体何をしているんだろう…
幽霊と喋る
なんでそこまで笑えるんだろ
私は実際桜と話したりしてるから全く笑えないこの話
人と少し違うからって可笑しな事なの?

遥「でもさでもさっ、本当にそうだったらなんか…気持ち悪くない?」

ー…気持ち悪い?

純「分かる!
気持ち悪いってか有り得ないってゆーか…気味悪いし」

私は…皆から見たらそう見えるの?
分かってるよ
見えない人には理解できないことだって
でも普通に話すのと何も変わらないのに…
幽霊と喋ってるだけで私も気持ち悪いの?

遥「だよねー!」

また笑い合う2人
あ…駄目だ…表情保てない…

桜「――っ!」

ガッタンっ!!!!
次の瞬間、近くにあった椅子が突然大きな音を立てて倒れた
2人は咄嗟に立ち上がるくらいビックリしてたし、教室に居た人達もその音にびっくりして倒れた椅子を見つめていた

純「わっ!何!!?」

蓮「ー…?」

純「びっくりしたー」

遥「なに?いきなり椅子が倒れたよ」

純「えーやめてよ
なんか怖いじゃん」

2人は少し怖がって居たけど、椅子を倒したのはもちろん桜の仕業
桜…怒ってる…?
私は立ち上がり椅子を直した
そして―…

蓮「…あ、電話だ
ごめん、ちょっと廊下行ってくる」

私は携帯を耳にあてそのまま廊下に出た
もちろん桜も一緒に
周りはいつもと変わらない賑やかな昼休みの中、なるべく人が居ないところに移動して、桜に声をかけた

蓮「桜どうしたの?
あんな事するなんて珍しいじゃん」

桜「少し腹が立ったの
あの2人…私は蓮が言われてるようで嫌だった」

桜…私の事を考えてくれたんだ
さっきまでもやっとしてたけど桜が変わりに怒ってくれたからもういいや

蓮「ありがと桜
大丈夫、気にしてないよ」

私が笑うと桜も笑う
桜と一緒にいるだけで私は幸せだった
だけど…どこかで私は怖かった
この幸せはいつまで続く?
美羽が消えていった時も、ずっとずっと…
もしかしたらいつか桜は消えちゃうんじゃないかって…
そう頭を過る
だけど私は考えないようにそんな不安を無理やりかき消した
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