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*霊を消す者
霊を消す者#1
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琉「…その為に俺は今ここに居るんだよ
流石に同じクラスの連中が目の前で死なれちゃ後味悪いしな
こうしてる間もお前の生命力は奪われていく
時間がない、すぐに除霊を始める
覚悟はいいな?」
覚悟…除霊なんて経験ないから凄く不安ではある…
蓮「うん…安藤くんを信じるよ
それで…私はどうしたらいい?」
琉「しんどいかもしれないけど、そこ座ってろ
いいか?どんな事が起こっても気をしっかり持て
倒れたりすんなよ
座り続けることに意識を集中しとけ」
安藤くんはてきぱきと除霊の準備に取りかかる
けど、どうしよう…今のでもっと怖くなったかも…
ううん…怖い…
桜「蓮…」
琉「そんなに怯えることない
俺がついてるんだ
もっと気を楽にしてろ」
えぇ…気を楽に…ってどっち…
安藤くんの実力も私達知らないんですけど…
でも今の言葉で少しは恐怖心が薄れたかも…
手際がいい所を見ると何度も経験してるんだろうな
お札がいっぱいあるけど全部違うのかな…
琉「おい、お前はこっちに来い」
そう言って桜を呼ぶ安藤くん
琉「お前は俺の後ろに来い」
桜「どうして?」
桜は少し不安そうに訪ねた
琉「相手は悪霊でましてやお前は霊体だ
霊同士は波長も合いやすい
俺がこの護符を使ってお前を結界の中に閉じ込めて守る
結界の中に居ないとお前もあっちに引きずり込まれるからな」
桜「…分かった」
桜は安藤くんの言う通り、安藤くんの後ろに向かった
琉「よし、そこから動くなよ」
そう言うと安藤くんは自分の目の前の床に護符を置いて何か呟いた
琉「主よ、我等を護りたまえ」
桜「こんなもやが…結界なの?」
桜と安藤くんを包み込むような透明な陽炎の様なもやが私にも見える
琉「霊感があるせいでお前等にも見えるんだろ
普通は見えないからな」
そうなんだ…すごい…
イメージしてた感じとは違うけどなんだか守られてる様には見える
除霊師ってこんなことまで出来るんだ…
琉「よし、準備は整った
お前に取り憑いた悪霊を呼び出す
心配せず、気をしっかり持てよ」
私はただ頷いた
琉「…悪しき霊を祓う者、我が名は琉
白雪蓮に取り憑く怨霊の魂よ
我の前に姿を現せ」
お札を持ち、丸で息を吹き込む様に呟いた安藤くんは、そのお札を正座する私の太ももの辺りにフッと触れさせた
その瞬間、これまでに感じたことのないゾワッとした悪寒が体を巡った
蓮「う…」
何これ…もの凄く気持ちが悪い…っ
やばい…なんか意識が朦朧とする…
桜「蓮っ!!」
桜の声でハッと我に返った
琉「気を失うなよ!
意識はしっかり持て
お前が意識を失くせば体を乗っ取られる!負けるな!」
こんな状態で…気を失うななんて過酷すぎる…
私は酷い吐き気と目眩の中、ギュッ目を閉じて強く拳を握った
そしてすぐに私の中から黒いもやの様な物が出ていく
桜「な、なんなのあれ…」
琉「出てきたな
あれがあいつに取り憑いた悪霊の魂だ」
その黒いもやは徐々に人の形へと影を変えていく
あれが…安藤くんの言っていた悪霊…
私から出た悪霊はすぐ安藤くんと桜の方に向かっていった
だけど安藤くんの張った結界に簡単に弾かれていた
悪霊は嫌な気配を放ちながら、ブツブツと何か呟いていた
桜「なんなのよこいつ…っ」
琉「ブツブツと怨み言を聞くつもりはない
お前はそこでじっとしてろよ
ここからが本番だ
白雪ももう少し踏ん張れよ」
そう言うと安藤くんは新たなお札を取り出して、呟いた
琉「…悪霊となった魂よ
在るべき所へ還れ」
そして安藤くんは悪霊に向けてお札を放った
そのお札が悪霊に触れた瞬間、悪霊は苦しそうな悲鳴を上げながらその姿を消していった
悪霊が消えると体がフッと軽くなって、酷かった体の症状も少しだけ緩和した気がした
それでもまだだるく感じた
桜「蓮っ!」
悪霊が消えたことで除霊も終わったみたいで、桜を守ってくれていた結界も消え、桜が凄く心配そうに駆け寄ってきた
桜「蓮…蓮…大丈夫なの…?」
蓮「桜…大丈夫…さっきよりマシだから…」
琉「悪霊を祓ったからといってすぐに良くなる訳じゃない
今日はゆっくり体を休めるんだな
明日にはきっと良くなる」
そう言って安藤くんは私の前に座り直した
そして…
琉「手」
手?
琉「もう力抜いていい、深呼吸」
安藤くんに言われた通り深く深呼吸をすると、自然と緊張がほぐれて、力を込めて握っていた手も緩んだ
すると安藤くんは私の手を取ってじっと見た
桜「蓮…血が…」
私の掌には自分の爪の跡が残って微かに血が滲むくらいの傷が出来ていた
痛みなんて感じないくらい力込めてたみたい…
この傷を見て認識すると、今更じわじわと痛みを感じた
蓮「力みすぎたみたい…」
琉「みたいだな
ま、良く持ちこたえたよ」
そう言った安藤くんは自分の鞄から薬箱を取り出して、塗り薬を塗ってくれてガーゼと包帯で手当てをしてくれた
蓮「あ…ありがとう…」
丁寧だし綺麗で早かった…
まさか手当てまでしてくれるなんて…
桜「なんで薬箱なんて持ってんの?」
琉「怪我を負うこともあるからな
最低限のもんは持ってる」
もしかして除霊で怪我するってこと…?
手慣れてたし結構頻繁に怪我してるのかも…
ボーッとしてると急に安藤くんに抱き抱えられていた
桜「ちょっと!」
蓮「えっ…!?」
驚いている暇もなく私はベットの上へ寝かされ、布団をかけられた
琉「寝ろ」
桜「ちょっとあんた…ー」
桜がなんか言ってる
だけど横になったせいか疲れたせいか一気に眠気に襲われて私はそのまま眠りについてしまった
流石に同じクラスの連中が目の前で死なれちゃ後味悪いしな
こうしてる間もお前の生命力は奪われていく
時間がない、すぐに除霊を始める
覚悟はいいな?」
覚悟…除霊なんて経験ないから凄く不安ではある…
蓮「うん…安藤くんを信じるよ
それで…私はどうしたらいい?」
琉「しんどいかもしれないけど、そこ座ってろ
いいか?どんな事が起こっても気をしっかり持て
倒れたりすんなよ
座り続けることに意識を集中しとけ」
安藤くんはてきぱきと除霊の準備に取りかかる
けど、どうしよう…今のでもっと怖くなったかも…
ううん…怖い…
桜「蓮…」
琉「そんなに怯えることない
俺がついてるんだ
もっと気を楽にしてろ」
えぇ…気を楽に…ってどっち…
安藤くんの実力も私達知らないんですけど…
でも今の言葉で少しは恐怖心が薄れたかも…
手際がいい所を見ると何度も経験してるんだろうな
お札がいっぱいあるけど全部違うのかな…
琉「おい、お前はこっちに来い」
そう言って桜を呼ぶ安藤くん
琉「お前は俺の後ろに来い」
桜「どうして?」
桜は少し不安そうに訪ねた
琉「相手は悪霊でましてやお前は霊体だ
霊同士は波長も合いやすい
俺がこの護符を使ってお前を結界の中に閉じ込めて守る
結界の中に居ないとお前もあっちに引きずり込まれるからな」
桜「…分かった」
桜は安藤くんの言う通り、安藤くんの後ろに向かった
琉「よし、そこから動くなよ」
そう言うと安藤くんは自分の目の前の床に護符を置いて何か呟いた
琉「主よ、我等を護りたまえ」
桜「こんなもやが…結界なの?」
桜と安藤くんを包み込むような透明な陽炎の様なもやが私にも見える
琉「霊感があるせいでお前等にも見えるんだろ
普通は見えないからな」
そうなんだ…すごい…
イメージしてた感じとは違うけどなんだか守られてる様には見える
除霊師ってこんなことまで出来るんだ…
琉「よし、準備は整った
お前に取り憑いた悪霊を呼び出す
心配せず、気をしっかり持てよ」
私はただ頷いた
琉「…悪しき霊を祓う者、我が名は琉
白雪蓮に取り憑く怨霊の魂よ
我の前に姿を現せ」
お札を持ち、丸で息を吹き込む様に呟いた安藤くんは、そのお札を正座する私の太ももの辺りにフッと触れさせた
その瞬間、これまでに感じたことのないゾワッとした悪寒が体を巡った
蓮「う…」
何これ…もの凄く気持ちが悪い…っ
やばい…なんか意識が朦朧とする…
桜「蓮っ!!」
桜の声でハッと我に返った
琉「気を失うなよ!
意識はしっかり持て
お前が意識を失くせば体を乗っ取られる!負けるな!」
こんな状態で…気を失うななんて過酷すぎる…
私は酷い吐き気と目眩の中、ギュッ目を閉じて強く拳を握った
そしてすぐに私の中から黒いもやの様な物が出ていく
桜「な、なんなのあれ…」
琉「出てきたな
あれがあいつに取り憑いた悪霊の魂だ」
その黒いもやは徐々に人の形へと影を変えていく
あれが…安藤くんの言っていた悪霊…
私から出た悪霊はすぐ安藤くんと桜の方に向かっていった
だけど安藤くんの張った結界に簡単に弾かれていた
悪霊は嫌な気配を放ちながら、ブツブツと何か呟いていた
桜「なんなのよこいつ…っ」
琉「ブツブツと怨み言を聞くつもりはない
お前はそこでじっとしてろよ
ここからが本番だ
白雪ももう少し踏ん張れよ」
そう言うと安藤くんは新たなお札を取り出して、呟いた
琉「…悪霊となった魂よ
在るべき所へ還れ」
そして安藤くんは悪霊に向けてお札を放った
そのお札が悪霊に触れた瞬間、悪霊は苦しそうな悲鳴を上げながらその姿を消していった
悪霊が消えると体がフッと軽くなって、酷かった体の症状も少しだけ緩和した気がした
それでもまだだるく感じた
桜「蓮っ!」
悪霊が消えたことで除霊も終わったみたいで、桜を守ってくれていた結界も消え、桜が凄く心配そうに駆け寄ってきた
桜「蓮…蓮…大丈夫なの…?」
蓮「桜…大丈夫…さっきよりマシだから…」
琉「悪霊を祓ったからといってすぐに良くなる訳じゃない
今日はゆっくり体を休めるんだな
明日にはきっと良くなる」
そう言って安藤くんは私の前に座り直した
そして…
琉「手」
手?
琉「もう力抜いていい、深呼吸」
安藤くんに言われた通り深く深呼吸をすると、自然と緊張がほぐれて、力を込めて握っていた手も緩んだ
すると安藤くんは私の手を取ってじっと見た
桜「蓮…血が…」
私の掌には自分の爪の跡が残って微かに血が滲むくらいの傷が出来ていた
痛みなんて感じないくらい力込めてたみたい…
この傷を見て認識すると、今更じわじわと痛みを感じた
蓮「力みすぎたみたい…」
琉「みたいだな
ま、良く持ちこたえたよ」
そう言った安藤くんは自分の鞄から薬箱を取り出して、塗り薬を塗ってくれてガーゼと包帯で手当てをしてくれた
蓮「あ…ありがとう…」
丁寧だし綺麗で早かった…
まさか手当てまでしてくれるなんて…
桜「なんで薬箱なんて持ってんの?」
琉「怪我を負うこともあるからな
最低限のもんは持ってる」
もしかして除霊で怪我するってこと…?
手慣れてたし結構頻繁に怪我してるのかも…
ボーッとしてると急に安藤くんに抱き抱えられていた
桜「ちょっと!」
蓮「えっ…!?」
驚いている暇もなく私はベットの上へ寝かされ、布団をかけられた
琉「寝ろ」
桜「ちょっとあんた…ー」
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だけど横になったせいか疲れたせいか一気に眠気に襲われて私はそのまま眠りについてしまった
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