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*霊を消す者
霊を消す者#6
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琉「この馬鹿!」
初めて声を荒げる安藤くんに思わず驚いた
その顔を見ると怒ってるように見える
琉「昨日も言っただろ!
お前は霊に取り憑かれやすい体質で今後は悪霊に絡まれる事が増えるから気を付けろって!
俺が来なかったらどうなってたか分かるか!?
あいつ等は本気でお前を殺そうとしていたし、もう少しで死ぬところだったんだぞ!」
安藤くんが本気で私に怒ってる…
だけど返す言葉がなかった
だって安藤くんの言う通りだった
今までずっと何も無かったから、悪霊に対しても軽く考えてた
思い出しただけでもゾッとする
それに私のせいで桜まで危険な目に合わせて…
自分の中で軽率な行動を酷く後悔しながら、恐怖心と何故か悲しくて…
気付けば自分の服の裾をギュッと強く握りながらポロポロと涙が溢れていた
蓮「うっ…ぐす…」
色んな事や感情がごちゃごちゃして自分でも良く分からない
涙が止まらない
桜「ちょっと!私の妹を泣かせるなんてどうゆうつもり!?
蓮だって怖かったのに一方的に責めて怒って!
大体蓮が逃げたのだってあんたが蓮を追い詰めるようなことするからでしょ!?」
違う…違うよ桜
私が考えなしだったの
安藤くんは間違ってないよ…
泣いてる場合じゃないのに涙は止まらないし言葉も出てこない
そんな私を見て安藤くんは私に近づいてきて、黙ったまま、自分の袖で私の涙を拭ってくれた
蓮「あ…安藤くん…?」
琉「泣くな」
蓮「ま、待って…安藤くんの服が汚れちゃう…」
琉「お前の涙程度で汚れるか
いい加減泣き止め」
安藤くんの行動に少しびっくりして涙もピタッと止まってしまった
私が泣き止むと安藤くんも腕を下ろした
琉「ほら、お前の鞄」
そして私の鞄を手渡してくれた
蓮「あ…ありがとう…」
琉「お前さ、鞄の中に携帯や金、定期まで入ってるのに投げつけてどっか行くって…
どうやって帰るつもりだよ馬鹿」
蓮「ご、ごめん…
それに鞄もぶつけてごめん…痛かったよね…」
琉「鞄をぶつけられたくらい大したことない」
なんだろう…安藤くんがまた優しく感じるけど…
琉「俺も悪かったな、怒鳴りつけて」
真っ直ぐ真剣な目つきで安藤くんは私に謝ってくれた
安藤くんが謝ってくれるなんて…
今思い返すとあんなに怒っていたのは、私達を本気で心配してたから?
でもどうして…
泣いたせいか目元が熱い気がする
桜「あんたも謝れたのね
それで今度こそ私を除霊するつもり?」
そうだった!
この短時間で色んな事が起こりすぎて忘れてた!
安藤くんは問答無用で桜を除霊するつもりだった!
私は慌てて桜の前に出て両腕を広げた
そんな警戒する私を見て、安藤くんは小さく息を吐いた
琉「もうそいつを消すなんて言わないから安心しろよ」
その一言に警戒していた私と桜は少し拍子抜けしてしまった
蓮「え…?」
桜「どうゆう心境の変化よ…
逆に怖いんだけど」
琉「これ、何か分かるか?」
蓮「私の定期…!」
安藤くんの手には私の定期…
でも安藤くんが示しているのは一緒に入ってる桜と撮った写真…
琉「一流の除霊師は除霊だけじゃなく、死者の生前の持ち物や写真から記憶を見たり、情報を得る霊視が出来る」
霊視…?
桜「つまりその写真を使って私を霊視したってこと?
プライバシーの心外だわ」
蓮「桜落ち着いて…
けど霊視して記憶を見たからって何か変わるものなの…?
そもそもどうして悪霊でもない桜を除霊しようと思ったの?」
最初は確かに桜を守ってくれたのに
今だってどさくさに紛れてあの悪霊と一緒に除霊できた筈なのに
安藤くんにとって除霊は何なんだろう
その基準は?
琉「…俺は悪霊だろうが、そいつみたいにお前を守るような存在の霊だろうが、霊という存在である以上この世界に居てはいけないものだと思ってる
居ても周りが困るだけだからだ
惑わされるくらいなら存在しない方がいい」
…今の言い方なんか引っ掛かる
惑わされるって…何か経験談の様な…
琉「…普段からお前等の事は監視していたが、この写真を霊視しても、生者と死者だとしてもお前等は互いに必要とし合い支え合って生きている
それは誰もが出来ることじゃないし、俺から見ても大切な絆のように思える
俺はお前等が俺の考えてるような存在じゃないと判断した」
蓮「えっと…じゃぁ本当に桜を除霊しないってこと?」
琉「そう言ってるだろ
ただ、勘違いはするなよ
除霊はしないといったがそいつはいつかは在るべき所へ帰るべきだ
いつまでも現世にいたらそいつの魂も報われない」
…安藤くんの意見は正しいと…思う
だけどそれを受け入れない自分が居る
当たり前に側に居てくれる桜の存在が消えたら私には何が残るんだろう…
桜「さっきからそいつとかお前とかって失礼じゃない?
私達には桜と蓮って名前がちゃんとあるんだから!」
とぷんぷん怒る桜
桜「まぁでも…蓮を助けてくれた事にはお礼を言うわ…ありがとう」
琉「…お前に礼を言われるとは思わなかったな」
桜「本当に失礼な奴!
私だってお礼くらい言えるんだから!
それにまたお前って言った!」
琉「失礼なのはお互い様だろう
まぁ、いいや、お前等とはしばらく付き合うことになりそうだからな
桜、それから蓮、今回みたいな事があると面倒だ
これからは俺が責任持ってお前等2人を守ってやる
いいか、今日みたいに単独行動したり、人気のない所へ絶対に行くなよ
特に蓮、分かったな?
自分から余計な事にも首を突っ込むなよ」
と、物凄く安藤くんに釘を刺された
蓮「は、はい」
まぁ、確かに私が色々とやってしまってる気がする…
それより安藤くんに名前呼ばれるって変な感じ
さらっと私達の事呼んだけど、そうゆうの抵抗ない感じなのかな…?
初めて声を荒げる安藤くんに思わず驚いた
その顔を見ると怒ってるように見える
琉「昨日も言っただろ!
お前は霊に取り憑かれやすい体質で今後は悪霊に絡まれる事が増えるから気を付けろって!
俺が来なかったらどうなってたか分かるか!?
あいつ等は本気でお前を殺そうとしていたし、もう少しで死ぬところだったんだぞ!」
安藤くんが本気で私に怒ってる…
だけど返す言葉がなかった
だって安藤くんの言う通りだった
今までずっと何も無かったから、悪霊に対しても軽く考えてた
思い出しただけでもゾッとする
それに私のせいで桜まで危険な目に合わせて…
自分の中で軽率な行動を酷く後悔しながら、恐怖心と何故か悲しくて…
気付けば自分の服の裾をギュッと強く握りながらポロポロと涙が溢れていた
蓮「うっ…ぐす…」
色んな事や感情がごちゃごちゃして自分でも良く分からない
涙が止まらない
桜「ちょっと!私の妹を泣かせるなんてどうゆうつもり!?
蓮だって怖かったのに一方的に責めて怒って!
大体蓮が逃げたのだってあんたが蓮を追い詰めるようなことするからでしょ!?」
違う…違うよ桜
私が考えなしだったの
安藤くんは間違ってないよ…
泣いてる場合じゃないのに涙は止まらないし言葉も出てこない
そんな私を見て安藤くんは私に近づいてきて、黙ったまま、自分の袖で私の涙を拭ってくれた
蓮「あ…安藤くん…?」
琉「泣くな」
蓮「ま、待って…安藤くんの服が汚れちゃう…」
琉「お前の涙程度で汚れるか
いい加減泣き止め」
安藤くんの行動に少しびっくりして涙もピタッと止まってしまった
私が泣き止むと安藤くんも腕を下ろした
琉「ほら、お前の鞄」
そして私の鞄を手渡してくれた
蓮「あ…ありがとう…」
琉「お前さ、鞄の中に携帯や金、定期まで入ってるのに投げつけてどっか行くって…
どうやって帰るつもりだよ馬鹿」
蓮「ご、ごめん…
それに鞄もぶつけてごめん…痛かったよね…」
琉「鞄をぶつけられたくらい大したことない」
なんだろう…安藤くんがまた優しく感じるけど…
琉「俺も悪かったな、怒鳴りつけて」
真っ直ぐ真剣な目つきで安藤くんは私に謝ってくれた
安藤くんが謝ってくれるなんて…
今思い返すとあんなに怒っていたのは、私達を本気で心配してたから?
でもどうして…
泣いたせいか目元が熱い気がする
桜「あんたも謝れたのね
それで今度こそ私を除霊するつもり?」
そうだった!
この短時間で色んな事が起こりすぎて忘れてた!
安藤くんは問答無用で桜を除霊するつもりだった!
私は慌てて桜の前に出て両腕を広げた
そんな警戒する私を見て、安藤くんは小さく息を吐いた
琉「もうそいつを消すなんて言わないから安心しろよ」
その一言に警戒していた私と桜は少し拍子抜けしてしまった
蓮「え…?」
桜「どうゆう心境の変化よ…
逆に怖いんだけど」
琉「これ、何か分かるか?」
蓮「私の定期…!」
安藤くんの手には私の定期…
でも安藤くんが示しているのは一緒に入ってる桜と撮った写真…
琉「一流の除霊師は除霊だけじゃなく、死者の生前の持ち物や写真から記憶を見たり、情報を得る霊視が出来る」
霊視…?
桜「つまりその写真を使って私を霊視したってこと?
プライバシーの心外だわ」
蓮「桜落ち着いて…
けど霊視して記憶を見たからって何か変わるものなの…?
そもそもどうして悪霊でもない桜を除霊しようと思ったの?」
最初は確かに桜を守ってくれたのに
今だってどさくさに紛れてあの悪霊と一緒に除霊できた筈なのに
安藤くんにとって除霊は何なんだろう
その基準は?
琉「…俺は悪霊だろうが、そいつみたいにお前を守るような存在の霊だろうが、霊という存在である以上この世界に居てはいけないものだと思ってる
居ても周りが困るだけだからだ
惑わされるくらいなら存在しない方がいい」
…今の言い方なんか引っ掛かる
惑わされるって…何か経験談の様な…
琉「…普段からお前等の事は監視していたが、この写真を霊視しても、生者と死者だとしてもお前等は互いに必要とし合い支え合って生きている
それは誰もが出来ることじゃないし、俺から見ても大切な絆のように思える
俺はお前等が俺の考えてるような存在じゃないと判断した」
蓮「えっと…じゃぁ本当に桜を除霊しないってこと?」
琉「そう言ってるだろ
ただ、勘違いはするなよ
除霊はしないといったがそいつはいつかは在るべき所へ帰るべきだ
いつまでも現世にいたらそいつの魂も報われない」
…安藤くんの意見は正しいと…思う
だけどそれを受け入れない自分が居る
当たり前に側に居てくれる桜の存在が消えたら私には何が残るんだろう…
桜「さっきからそいつとかお前とかって失礼じゃない?
私達には桜と蓮って名前がちゃんとあるんだから!」
とぷんぷん怒る桜
桜「まぁでも…蓮を助けてくれた事にはお礼を言うわ…ありがとう」
琉「…お前に礼を言われるとは思わなかったな」
桜「本当に失礼な奴!
私だってお礼くらい言えるんだから!
それにまたお前って言った!」
琉「失礼なのはお互い様だろう
まぁ、いいや、お前等とはしばらく付き合うことになりそうだからな
桜、それから蓮、今回みたいな事があると面倒だ
これからは俺が責任持ってお前等2人を守ってやる
いいか、今日みたいに単独行動したり、人気のない所へ絶対に行くなよ
特に蓮、分かったな?
自分から余計な事にも首を突っ込むなよ」
と、物凄く安藤くんに釘を刺された
蓮「は、はい」
まぁ、確かに私が色々とやってしまってる気がする…
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