約束の果てに

秋月

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*姉妹の絆

姉妹の絆#2

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なおは隠していたけど知ってるよ
なおが桜をそうゆう意味で見ていたのを
なおがどんなに桜を好きだったか、2人の1番近くで見ていたから知ってるの
桜が死んだのは私のせい
桜から夢も希望も全部奪ったのは私
なおから好きな人を奪って苦しい思いをさせたのは私
全部全部私のせい

桜「…蓮、今…何考えてるの…?」

家に帰ってきてベッドにうつ伏せている私に桜は声をかけた

蓮「…別に…ごめん…少しほっといて」

私が言うと桜は姿を消した
全部全部モヤモヤしてモヤモヤ取れない
どうしてこんな気持ちになってるのか分からない
だけど整理できない
私ってどうしてこんな弱いんだろう…

-桜side-

蓮「ほっておいて」

目も合わせないままそう言った蓮
今の蓮に私がこれ以上何か言ったり、側に居たら蓮も困ると思って、一端蓮から離れた
そして1人さ迷って辿り着いたのはあの桜の木

桜「葉っぱだけでも立派な木…」

――…

桜「れーん!ここに居るんでしょー?
出ておいでー?」

子どもの頃何かある度に家を出て桜の木の影で蓮はしくしく泣いていた

桜「やーっぱりここにいた!
ほら帰るよ、お母さん達も心配してるんだから」

蓮「わーんっ、お姉ちゃーん!」

桜「蓮は泣き虫なんだから…
さっ、お姉ちゃんと一緒に帰ろ?」

――…

桜「ずっと…蓮とこの桜を見ていたかったのにな…
あの事故さえ無ければ…今も私は…」

桜の木の幹に触れながら遠い思い出に浸る
その時、何だか耳鳴りがしたような気がした

"蓮が居なければ……"

桜「えっ…何…今の…」

声がしたような…
あれ…何て言ってったっけ…?
ハッキリ聞こえてた気がするのに覚えてないなんて変なの…
あっ…誰か来た…

桜「お母さん…っ」

やって来たのは私のお母さんだった
お母さんがなんでここに…
今の時間は仕事中じゃ…
もしかして早上がりだったのかな
花束持ってる…もしかして私のお参りに?
お母さんもしかして定期的にここに来てくれてたの…?
私…全然知らなかった…

お母さんは花束を置いて静かに手を合わせた
私はただじっとお母さんの姿を見ていた

母「ごめんね…桜」

小さなお母さんの声、そして涙ぐむお母さんの瞳
そんなお母さんを見て一気に胸が締め付けられた

桜「何で…どうして…お母さんが謝るの!?
お母さんは何も悪くないじゃない!
お母さんのせいじゃないっ
だから泣かないで…!」

当然、私の声がお母さんに届くはずもない

桜「―…っどうして?
こんなに近くに居るのに…私の声は届かないっ!」

伝えたいこと沢山あるのに…!
私は悔しくて涙を流した

『――…クス』

そんな私を見て笑っている人が居るとも知らずに

『クスクス…貴方達の絆…私が壊してあげる…
可哀想な桜…
どうして私がこんな目にあわなきゃならないの?
あの時、蓮さえ居なければ…私は死ぬことがなかったのに
蓮が死んでれば良かったのに
蓮なんて要らない』

桜「―…?」

何…また何か声が聞こえた気がした…
少し頭がボーッとするような…

『クスクス―…』

-蓮side-

久しぶりにこんなに泣いたかも…
泣いたら少しだけスッキリしたかもしれない
モヤモヤは晴れないけどさっきよりは落ち着いてる気がする
桜にもなおにも悪い事しちゃったよね…
ちゃんと謝ろう…
桜はどこに行ったんだろ
桜を探す為に私は1階に下りた
するとお母さんが丁度帰って来た
そしてその後ろに桜の姿があった

母「あら、蓮もう帰ってきてたの?」

蓮「あ、うん…お帰りお母さん」

母「ただいま、これからご飯の支度するから待ってなさい」

蓮「うん、分かった」

お母さんはそのままキッチンに向かって、私は取り合えず桜と部屋に戻った

桜「蓮、もう大丈夫なの?」

蓮「うん…ごめんね
それより桜どこ行ってたの?」

桜「それが…」

私は桜の話を全て聞いた
まさかこの後あんな事になるなんて想像してなかった

蓮「え、お母さんが?」

桜「うん…」

桜、戻ってきてから表情が少し暗いと思ってたけどそれが原因なのかな…
私もお母さんが花束添えてお参りに行ってるなんて知らなかった…

蓮「そっか…お母さんが…でも、良かったね桜」

お母さん達もずっと桜の事を大切にしてくれてるんだから

桜「良かった…?何が良かったなの?蓮」

だけど桜はまるで怒ってるみたいに呟いた

蓮「―…桜?」

何…?桜の様子がいつもと違う…

桜「…そうだよね
蓮には何も分からないよ」

蓮「何…?どうしたの桜…」

そんな風に言う桜は初めてだった
もしかして何か怒らせた…?

蓮「待って桜…誤解しないで
私は別に悪い意味で言った訳じゃないの」

"蓮が居なければ……"

桜「私がどんなに必死で伝えてもお母さんには何も届かないの
蓮にこの気持ちが分かるの?
こんな体でなければ私はこんなに辛い思いしなかった!
蓮に私の気持ちが分かるのっ!?」

今まで些細な言い合いはあったけど、桜がここまで感情を出して怒った事は初めてだった
そして桜の言葉が心に重くのし掛かる

蓮「…そ…そうだよね…桜は…私をかばって…
私の…せいで…」

声が震える…
また胸が苦しくなる

桜「今さら何言っても遅いよ!
蓮なんて…っ
蓮なんて居なければ良かった!!」

強くそう言い放った桜はそのまま忽然と姿を消してしまった

蓮「桜…っ」

『クスクス…キャハハ…』
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