約束の果てに

秋月

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*変化と距離

変化と距離#2

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琉はあれから喋らなくなり、ひたすらに歩いていく
そんな琉の後をついていくけど…琉、今何考えてるんだろ…
普段からあんまり表情変わらないけど、さっきまで普通だったのに、今は後ろ姿だけでも怒りが伝わってくるくらい怒ってるように見える
さっきの琉のお母さんの言葉の言葉も琉の言葉と態度も引っ掛かる…
前にお寺に行った時はそんな感じじゃ無かった気がするけど…
琉とあの人の間に一体何があったの?
聞くの少し怖いけど…もやもやするのも嫌だし、何より琉が心配…
私は意を決して琉に話しかけた

蓮「あの…琉…さっきの人…お母さんって…」

琉「お前には関係ない」

恐る恐る話しかけた私に琉は振り返りもせず冷たく言い放っただけだった
その言葉に私の体は少し強張った
そして凄く琉との距離を感じた
関係ないのかもしれないけど…でも見て見ぬふりも出来ないよ

蓮「琉…」

どこかで、怒っていても私には話してくれるんじゃないかって思ってた
それなりに琉と一緒に過ごしてきたから…
全部じゃなくてもほんの少しでも…
だけど私のそんな考えは全て自惚れだった
何も言わずに進む琉の腕に触れようと手を伸ばした
だけど、触れた瞬間にパシッとその手を振り払われて

琉「うるせぇ、首突っ込むな」

漸く振り返った琉の表情は私を突き放すように、睨み付けるようなとても冷たい目をしていた
そんな琉を見て私は胸が締め付けられて、そして怖くて悲しかった
振り払われた手が痛い
突き放された言葉が胸に刺さるみたい
まるで別人の様だった
琉はそのまま歩きだし私はその場から動けなかった

桜「蓮…大丈夫…?」

心配する桜に返す気力も出ないくらい私はあんな風に突き放されたのがショックだった
結局琉はそのまま1人先に帰ってしまった
いつも家まで送ってくれるのに…
その夜―…私はズーンと落ち込みながら、ずっと琉の事を考えていた

桜「…あんな琉初めて見たね
返信来た?」

蓮「全然…しつこく送っても鬱陶しいだろうし…」

桜も戸惑っていた

桜「お互いを見る目もあの会話も何か引っ掛かるけど…
琉の態度からしてあまり踏み込んでほしくない事だったのかもしれないね…」

蓮「私が…余計な事聞いちゃったから余計に怒らせちゃったかな…」

考えても分からない…

桜「でもあの人が原因なのは間違いないね」

蓮「琉のお母さん…
一緒に暮らしてるのにお互いにあんな態度なんておかしいよね
2人の間に何があったんだろ…」

桜「琉に…は聞けないよね」

琉のあの目…冷たくて初めて琉の事を怖いと思った
またあんな風に拒絶されるのが怖い…
それに教えてくれるとは思えない…

桜「…となると琉の事知ってる人に聞くのがいいね
琉の事、知ってる人といえば…」

蓮「なお…」

琉が除霊師であることを知ってたし、何か事情を知ってるかもしれない

蓮「でも勝手に詮索されたら嫌じゃないかな…」

桜「そうかもね…
明日の朝の琉の様子見てからでも遅くはないかもね」

確かにさっきは怒っていたみたいだけど、明日にならったら冷静になってるかもしれない

蓮「そうだね…そうする」

気掛かりだけど、私は眠りにつくことした
そして、次の日
朝起きて携帯を確認するけど琉からの返信はなかった
そして家を出ると、いつも待っている琉の姿は無かった

蓮「居ない…」

私達は念の為に、少しだけそこで待った
だけど琉が来ることは無かった

桜「…昨日の今日で蓮と顔を合わせづらくて先に行ってるのかもしれないよ
蓮もなおの時そうだったでしょ?
学校行ってみよ」

蓮「うん…」

桜はそう言ったけど、琉がそんなタイプだとは思えない
顔を合わせづらくても、連絡もなしにすっぽかすような人じゃない…
そして久し振りに1人で学校に向かった

桜「やっぱり琉居ないね…」

私達の予想通り、琉は学校に来てなかった

桜「はぁ…これじゃ仕方ないよ
とりあえずなおの所に行って聞いてみよ
このままでいいわけないんだから」

蓮「そうだね」

なおは丁度、純達に勉強を教えている最中だった

蓮「なお…少し話があるの」

純「えー、蓮、今勉強見てもらってるのー」

純達には申し訳ないけど、琉が心配な気持ちが大きい
こんな事は初めてだから…

蓮「……」

直人「…分かった」

黙り混む私になおは何かを察したようにそう呟いた

純「え―…」

直人「悪い、また後でな~」

琉のプライベートな話だし、私達は誰もいない場所まで移動した
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