約束の果てに

秋月

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*変化と距離

変化と距離#1

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あの色々とあった騒動から数週間、私はすっかり以前の日常に戻っていた
学校でも嫌がらせや悪口1つなくとっても平和で心穏やかに過ごせている
これも琉となおのお陰だなぁ
そしてこの頃になるといつも真っ直ぐ帰っていたけど、琉も一緒に寄り道に付き合ってくれるようになった
今日も学校帰りにお洒落なカフェに立ち寄った
私が急にパンケーキ食べたいって言っても嫌な顔せずついてきてくれた
まぁ、琉は私が余計な事したり巻き込まれたりしないか心配なだけだろうけど、私の我が儘に付き合ってくれるなんて優しい

カランカランと綺麗な音色のベルが鳴り、私達はお店から出た

「ありがとうございました」

蓮「ふぅ、寄り道、しかも甘いものなんて久し振り~♪」 

桜「良かったね蓮」

蓮「パンケーキふわふわで瑞々しいフルーツと生クリームてカスタードクリームの相性最高っ
結構お腹いっぱいになったなぁ」

桜「お母さんの夕御飯入らなくなっちゃうよ」

蓮「でも美味しそうで食べたくなったんだもん」

桜「全くスイーツに弱いんだから
蓮が美味しそうに食べてるの見たら私もお腹いっぱいよ」

甘いもの食べられて幸せに浸る私を見て琉はまるで胃もたれしそうって言いそうな顔で

琉「お前よくあんな甘いの食べれるな」

とため息をつきながら呆れ顔

桜「琉はブラックコーヒーだけだったけど、なんだかイメージ通りって感じね」

蓮「琉は甘い物苦手なの?」

そういえばそうゆうの食べてるの見たことないなぁ
私が買い食いしたり立ち寄ったりしても大体コーヒーとか飲み物だけだし…

琉「嫌いだな」

そっか、今更だけど琉って甘いもの嫌いだったんだ
てゆうか、本当に今更だけど琉の好き嫌いとか趣味とか?何にも知らないなぁ
琉ってあんまり自分の事は話さないし…
まぁ、今日みたいに少しずつ知っていけるよね
根掘り葉掘り聞かれるの好きじゃないだろうし、知っていく時間はきっと沢山あるもんね

蓮「じゃぁ、お菓子作りとかする時は甘くならないように気を付けなきゃ」

桜「なぁに?琉になんか作ってあげるの?」

琉「お前お菓子作りとかするのか?」

蓮「気紛れだけどするよ~
今までのお礼も兼ねて腕によりをかけて作ってあげるよ♪」

琉「…別に礼を貰う為にやってる訳じゃないからいい
それに殺人現場になりそうだし」

桜「それって蓮が下手くそだって言いたいの?」

琉「イメージ出来ないし、ドジだから何かやらかしそう」

桜「あー…、否定はできないかも」

蓮「酷い桜っ、そこは否定してよっ
てゆうか、琉もそんなイメージ持ってるなんて酷い!
普通に作れるもん!」

殺人現場は言い過ぎでしょっ
イメージ出来ないのは分かったけど、私にどんなイメージ持ってるわけ…!?

琉「まぁ、怪我でもされたらたまんないし余計な事しなくていいから」

むぅ…余計なことって…
優しいんだか貶されてるんだか分かんないし…
いーもん、内緒で作って琉の事あっと言わせてやるんだから
話に夢中でどんなお菓子を作ってやろうか考えながら歩いていると、歩行者とぶつかってしまった

ドンッ…

蓮「あっ…ごめんなさい!」

しまった、考えながら歩いていたから前をまともに見てなかった…っ
ぶつかってしまった人に頭を下げて謝り、ふと顔をあげると綺麗な大人の女の人だった…
わぁ…お母さんと同じくらいの年齢かなと見とれていると

琉「…お前の鈍くささは治らないな、大丈夫か」

と、呆れられるように心配する琉

桜「そこが蓮の良いところじゃない」

桜…それは慰めてるんだろうか…
てゆうか、それが私の良いところって他にもあるでしょーっ
と悶々としてるとその女の人が呟いた

「……琉?」

え…?今、琉って言った?
その女の人に目を向けると女の人はじっと琉の方を見ていた
琉もその女の人を見ると誰なのか知ってるような顔をするけど、不快そうな表情に見えるのは私の気のせい…?

桜「誰…?琉の知り合いなのかな…」

桜と不思議そうに見てると、琉がポツリと呟いた

琉「母さん…」

え!?この人…琉のお母さん?
確かに琉と似てるかも
でも、琉が怒っているように見えるのはなんで?

母「…やっぱり…すぐ分かったわ
あの男にそっくりだからね
へー…生きてたのね」

琉のお母さんの言葉に私達は唖然とした
親子の会話とは思えない冷たい言葉
前にお寺のお花のお世話をしてるって話してくれたよね
え、この人が…?
琉は睨み付けるように黙ったままで何か不穏な空気が流れる
ど、どうしよう…何か割り込めない雰囲気で声をかけるにもなんて声をかければ…
私が頭を悩ませて混乱してると、1人の男の人が女の人に駆け寄った

「真衣お待たせ…あれ、知り合い?」

母「ちょっとね…」

琉のお母さんに話しかける男の人…
この様子じゃ琉のお父さんって訳じゃなさそうだけど…
私は状況が掴めずにいた

琉「…そっちも相変わらずみたいだな
2度と俺の前に現れるな
蓮、行くぞ」

琉は怒ってるように冷たく言い放つと、クルリと向きを変えて、足早にそこから離れた
状況も分からず混乱したけど兎に角、私は琉の後を追いかけた
だけど立ち去ろうとする琉に女の人は声をかけてきた

母「琉…あんたまだ見えてるの?」

女の人の言葉で琉は足を止めた
琉は何も言わなかった

母「…相変わらず気味の悪い子…」

何の話をしているの…?
琉はそのまま何も言わずまた歩き出した

蓮「待って琉!」

何なのこの2人…
私はただ歩き進んでいく琉の後を追いかけることしか出来なかった
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