約束の果てに

秋月

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*好きな子.直人side

好きな子#6

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千尋が俺達と絡むようになってから数十日ー…

麻衣子まいこ「千尋!あんたあの藤原直人達と関わってるって本当!?」

千尋「なおくん?うん、そうだよー」

麻依子「いやいやいや…うんじゃなくてさ!
あいつ等に関わっちゃ駄目だって!危ない!」

千尋「どうして?なおくんいい人だよ?
和くんも慎くんも…」

ーーー…

和也「お~い直人
最近千尋ちゃんが周りから色々言われてるらしいぞ」

直人「知ってるよ
俺達と居るからだろ」

俺達と居れば当然そうなるよな
あいつはあぁゆう奴だから気にしちゃ無いんだろうけど
端から見れば俺達が巻き込んでる様にしか見えないよな

和也「それに他の中学の奴等も目つけてるらしい
このまま俺達と居ると本当にいつか巻き込みかねない
どうする?直人」

和也も分かってんだろうな…
確かにあいつの為にもこのまま俺達と居ちゃいけないんだよな

直人「…しょうがない、俺が何とかするよ」

和也「1人で大丈夫か~?」

直人「平気だっつの」

そしていつものように溜まり場に姿を現した千尋に声をかけた

直人「千尋」

千尋「なおくん!」

いつものようにのほほんと笑顔を浮かべる千尋

直人「お前もう溜まり場に来んな」

千尋「なんで?私も皆と居たいよ」

もう何度も伝えた言葉
でも千尋はそんな言葉をものともせずいつもいつもやって来た
今回も同じ反応だよな…
いつもはそこまで強く言わないけど、これ以上は本当に…

直人「は?お前は仲間でもなんでもないだろ
分かんない?いい加減目障りなんだよお前」

鋭く睨み付けた
自分がどんなに都合がよくて酷い事を言ってるのか分かってる
こんなこと言いたくもなかったししたくもなかったよ
けど千尋は俺達と居るより皆と居る方が似合ってる
何より俺のせいで危険な事に巻き込みたくなかった
千尋は黙ったまま何も言わなかった

直人「もう2度と俺達に関わんなよ
次、来たら女でも痛い目に合わせるから」

本当はそんなつもりは無いけど、ここまで言わないとこいつはまた来そうな気がして怖かった
黙り混んだままの千尋を俺はそのままにして和也達の所に合流した

和也「直人、西中の奴等が喧嘩売って来たけど、どうする~?」

直人「売ってきたなら当然潰すだろ
行くぞ」

慎吾「直人さんいつにも増して怖いんすけど」

和也「珍しく苛々してるな~
西中の奴等、血祭りじゃん?」

何故かむしゃくしゃして苛々する
でもこの後まさかあんな事が起こるなんて想像もしてなかった
ー…その後向こうが指定してきた場所に向かい、そのまま喧嘩が始まった
向かってくる西中の奴等を俺達は容赦なく殴り蹴り飛ばした

慎悟「うわぁ…今日の直人さん怖すぎません?
容赦無いんすけど」

和也「意外と分かりやすいな~あいつは」

喧嘩は俺達の勝ちだった
血の味がする…
思いっきり殴られたし口ん中、切れたか
その時、ボコった筈の1人が声を上げた

「おいっ動くなよ!
この女が痛い目みるからな!」

女…?まさか…
視線を向けるとそこには居る筈もない千尋の姿があった

直人「千尋!?」

なんで千尋がここに居るんだよ!?
しかもなんで捕まってんだよ!あいつ!

和也「千尋ちゃん!
てめぇ、女の子人質に取んなんて卑怯だろ!
おい直人、どうすんだよ」

そんなの俺が知りてぇよ!
助けてやりたいけど、下手に動けないだろ
向こうは千尋に暴行するかも知れないのに…!

千尋「なおくん…ごめん…私…」

初めて泣きそうな表情を見せる千尋
あーくそ!何とか助け出さなきゃいけないのにどうやって…
頭を悩ませてると、ドカッと殴られる音が聞こえた

慎悟「女の子人質に取るなんて情けねぇから」

いつの間にか慎悟が背後に居て、相手の頭を殴って気絶させた

和也「よしっ!ナイス慎悟!」

慎吾「大丈夫すか、千尋さん」

千尋「うん…慎くんありがとう」

俺と和也も千尋の所に急いで駆け付けた

和也「まじで千尋ちゃんが無事で良かったよ」

慎悟「正直最初は焦りましたよ」

と、安堵する3人だったけど…

直人「ありがとうじゃないだろお前!
お前、自分がどんな目にあったのか分かってんのか!?
来んなって言っただろ!
なのになんでこんなとこ来てんだよ!」

和也「落ち着けよ直人
そんな大声で言ったら千尋ちゃん怖がるだろ」

落ち着いてられるかよ
逆になんでそんなに落ち着いてんだよ…
1歩間違えば怪我だってしていたのかもしれないのに

千尋「…ごめんねなおくん、私…どうしても心配で…」

直人「俺の事なんて心配しなくても大丈夫なんだよ!」

千尋「だって…なおくんが好きなんだもん
だから心配するんだよ
またそんな傷作って…私、見てられないよ
なおくんになに言われたって私はなおくんの側に居るって決めたんだから」

和也「ヒュー、やるじゃん千尋ちゃん」

なんなんだよこいつ…
初めて話した時から本当に意味分かんないし…

直人「もう勝手にしろよ…」

結局喧嘩が強い俺でも千尋には勝てないのかもしれない…



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