約束の果てに

秋月

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*深まる想い

深まる想い#11

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家から出てまもなくして琉が迎えに来てくれた

蓮「琉!おはよっ」

なんだか嬉しくて琉に駆け寄った

琉「走らなくていいって」

蓮「嬉しくてつい…」

すると琉は黙ったままじっと私を見ていた

桜「どーぉ?可愛いでしょ?
私の腕によりをかけたんだから♪」

琉「ん、似合ってる」

いつもと同じ反応だ
でも似合ってるって言ってくれて嬉しい
なんて油断してると、琉の手が不意に私の髪に触れた

琉「巻いてるのは初めて見た、可愛い」

琉のその一言に私も桜も雷に打たれるくらい衝撃を受けた

蓮「かっ、可愛い…!?」

私は思いもよらない一言に思わず戸惑って気恥ずかしくなった
桜は満足げににやにや温かい視線を向けていた

桜「ふふー、琉ってそんな事も言えたのね~♪」

本当、そんな言葉が琉から出てくるとは思わなかったよ
しかも表情ひとつ変えないんだから…
私だけが恥ずかしいのかな…

琉「思った事を口にしただけだろ」

桜「はいはい、そうですね~♪」

琉「取りあえず駅向かうか」

蓮「あ、うん」

相変わらず淡泊だなぁ…
駅に着くと、電車まで少し待ち時間があって、大阪での除霊の仕事の話とか聞きながら待ってると、その待ち時間で桜が思い出したように切り出した

桜「ねぇ、そういえばお土産って?」

琉「あぁ…ほら、これ」

琉が手渡してくれたのは小さな紙袋

桜「まさか琉がお土産買ってくるなんて思ってなかったなぁ」

蓮「忙しかったのにわざわざありがとう
ねぇ、開けてみてもいい?」

琉「好きにすれば」

この感じからして食べ物じゃないのは確か
琉からのプレゼントならなんでも嬉しいけど何だろうな~♪
袋を開けて取り出してみると思わず見とれてしまった

蓮「可愛い…これヘアアクセ?」

なんか琉がヘアアクセって意外だったかも

琉「俺がお世話になった寺の巫女さん達が作ってる守りのまじないが込められたヘアピン」

桜「へぇ!そんなのあるんだ!
大人っぽくて可愛いじゃない」

水色の扇型と桜をモチーフにしたチャームにホムパが揺れるヘアピンが2つ…

琉「お前等に1つずつ
あとは御守りも」

もうひとつ出してくれた袋には桃色の小さな御守りが2つ入っていた

蓮「わぁ、御守りも可愛い」

琉「気に入ったか?」

蓮「うん、もちろん!大事にするね
ありがとう!」

桜「でもわざわざ私の分まで買ってくること無かったのに…」

琉「要らないなら処分するけど?」

桜「いるいる!要ります!ありがとう琉っ」

蓮「あはは、家に帰ったらお仏壇にあげてあげるね」

桜「ありがとう蓮
ね、せっかくだし付けたら?
ううん、付けてあげる♪」

桜がヘアピンを1つ取ると私に付けてくれた
揺れる感じがしてまた可愛い
琉から初めて貰ったプレゼントだから大切にしよ

琉「それで、今日はどこに行きたいんだ?」

蓮「ん~、取りあえず桜とお買い物したい!
この1週間ほとんどお出掛けできてないなら色々見て回りたい
でも琉、興味ない事に付き合わせちゃって退屈になるかも…」

琉「そうゆうの気にしなくていいから
好きに楽しめばいいよ
昼は食べたいものあるのか?」

蓮「あ!お昼は行きたいお店決めてるの!」

琉「どこ」

蓮「内緒!着いてからのお楽しみってことで♪」

琉「何か企んでるのか?」

蓮「そうゆう訳じゃないよ?」

琉「そ」

その後ショッピングモールで桜と色々と見て回り、久し振りに買い物を楽しんだ

琉「桜と一緒にあれも欲しい、これも欲しいって言っていた割りにそんなに買わなかったな」

蓮「あ、うん、お金は大事にしないとだから」

祐哉さんの事で隣県まで行った出費があるし、この後の事を考えると、なるべく手元に残しておきたいから自分の買い物はなるべく我慢で

蓮「ただ見て回るだけでも楽しいからさ♪」

琉「桜と何気ないぬいぐるみ見て笑い合うくらいだからな」

蓮「それは変な表情のぬいぐるみだったから」

桜「ぬいぐるみって癒しって感じなのにあれは癒されることもない何とも言えない顔してたもんね」

琉「もうそろそろ昼時だけどどうする?」

蓮「あ、うん!ご飯食べたい!」

琉「で、どこ行けばいいわけ?」

蓮「こっち~、付いてきて♪
電車に乗らなきゃだからまずは駅に向かおっ」

電車に乗って降りて、少し歩いて辿り着いた場所

琉「…もしかしてここ?」

蓮「うん、琉の好きなお店でしょ?」

琉「そうだけど…何で知ってるわけ?」

蓮「なおに教えて貰ったの
調べたらランチもあるし、私の好きなスイーツもあるみたいだし♪」

琉「まぁ…あるにはあるけど、ここなんでも甘さ控え目の店だぞ
ランチは兎も角スイーツも食べるなら普段甘党なお前には少し物足りないと思うけど」

蓮「いいのっ、たまには糖分控えないとね
それに琉が好きな店なら私も行ってみたいもん」

桜「糖分控えなきゃって言うなら食べなきゃいいのに~」

蓮「折角外に食べに来たんだもん
甘いもの食べなきゃ損だよ」

桜「あはっ、蓮らしい答え
ほら、琉も蓮も早く中に入ろーよ
早くしないとまた蓮の腹の虫が騒ぎ出すよ~?」

蓮「ちょっと桜っ」

琉「それもそうだな」

琉も納得しないでよ…
店内は落ち着いた静かな雰囲気で確かに琉のイメージに合ってるかも
琉の好きなもの知れて嬉しいな
美味しいご飯を食べて、食後にもちろんデザートも私は頂いた
琉はもちろんブラックコーヒーだった

蓮「甘さ控えめって言うけど普通に美味しい♪」

琉「そ、なら良かった」

桜「スイーツなら何でもいけるんじゃないの~?」

蓮「美味しいものなら何でもいけるよ~」

和やかな食事が一段落した頃

蓮「琉、私もここのお店気に入っちゃった♪」

琉「そっか、また今度来るか?」

蓮「うん!」

琉「それじゃそろそろ出るか」

伝票を手に立ち上がろうとする琉の手を掴んだ

蓮「ちょっと待って」

琉「何?」

蓮「ここは私に奢らせて」

琉「は?急にどうした」

蓮「お出迎えちゃんと出来なかったお詫びと祐哉さんの事とお仕事お疲れ様って事で私に奢らせて」

普段ご飯に行く時は大体琉が奢ってくれる事が多いから、たまには私も返してあげたい

琉「それは気にしなくていいって言っただろ
別にお前の分まで奢るのはわけないし」

蓮「琉が気にしなくても私が気にするの!
ね、お願い」

琉「…分かったよ、じゃぁ有り難くご馳走になるよ」

蓮「やった♪じゃぁ、お会計してくるね!」

私は伝票を持ってお会計に向かった
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