約束の果てに

秋月

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*呪いの連鎖

呪いの連鎖#2

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直人の前に謎の人物が現れた頃…

-琉side-

蓮との帰り道、いつも通り蓮と桜と歩いていていると、突然ゾクッと背筋に寒気を感じ、思わず振り返った

琉「――…」

なんだ…?
今、一瞬感じたこの寒気と嫌な感じ…
一瞬だったが確かに霊の気配だった
辺りを見渡すがこの辺に見える奴等の気配じゃない
悪霊…それもかなり質が悪そうな気配に感じた
でも…たった一瞬で消えたこの不気味さ…

蓮「琉?なんかあったの?」

桜「そんな怖い顔して、何かあったの?」

琉「…お前等何ともないか?
何も感じなかったか?」

蓮「えっと特には何も感じなかったけど…」

桜「私も平気」

護符の力と桜の守護霊としての力が働いてるお陰か…
蓮は特にこうゆう邪気に当てられやすいし、何もなくて良かったが…

蓮「琉、どうかしたの?」

琉「いや…何でもない
早く帰るぞ」

新しい邪悪な者がまたこの辺りに現れたのかもしれない
取り合えず今はこいつ等も一緒だし、早くここから離れるのが懸命か
こいつ等を送り届けた後にもう一度様子を見に来るか

そして蓮達を送り届けた後、戻ってきて細かく調べてみたが、さっき感じた気配は感じられなかった
地縛霊や浮遊霊では無さそうだな…
跡を辿ろうにも痕跡が全くない
深追いは危険だな
けど、なんだろうな
この胸に引っ掛かるような嫌な感じは…
気のせいだといいんだが、嫌な予感が外れてくれよ…
だけどその嫌な予感は次の日、最悪の形で当たる事になる
それは学校についてすぐ、橋本の口から聞かされた

-蓮side-

蓮「え!?なおが倒れた!?」

琴美「うん…昨日の帰り道、私を家まで送ってくれたんだけど、その時からなんか具合悪そうでさ
心配だったから逆に私が直人の家まで付いていったんだけど、家についたら突然倒れ込んじゃって…
少し前まで普通だったのにすごい辛そうで…」

心配そうに離す琴美
昨日はそんな様子はなかったのに…
でも琴美の様子からして軽い感じでは無さそう
なおが倒れるなんて今まで無かったのに…

琴美「朝、熱測ったら38度6分あって今日は休むって言ってたんだけど…
なんか電話越しでもしんどそうで…」

桜「38度ってかなり高いね
なおがそんな高熱出すなんて今まで無かったのに…」

確かに心配だな…

琴美「それでね?
なおから安藤君に伝言があるんだけど…」

琉「俺に…?」

琴美「それが私も良く分からないんだよね
平澤ひらさわ藍子あいこって言えば分かるって…」

蓮「平澤藍子…誰…?」

桜「どうゆう事?何で突然知らない子の名前が出てくるわけ?」

琉に視線を移すと、その名前を聞いたせいなのか琉の表情は一変した

蓮「琉…?」

琉「今すぐ直人の所行くぞ」

蓮「え?なんで急に…」

でも琉の表情からして只事じゃないのは伝わる
霊が関係してるの?
平澤藍子って誰なんだろう

琉「説明は後だ
のんびり授業なんか受けてる場合じゃない
蓮も橋本も一緒に来い」

琴美「え、私も?」

琉「お前も狙われている可能性があるから念の為だ
俺と一緒の方が守ってやれるし安全だ」

琴美「わ、分かった」

琉「蓮、お前も俺から離れるなよ」

蓮「うん…」

なおからの伝言を聞いた瞬間から、琉の様子が可笑しい
琉がなんだか焦ってるみたいな…
なおが倒れたのと何か関係があるの?
疑問は沢山あるけど今は琉の言う通りにした方が良さそう
なおに会えば何か分かるかもしれない
そして私達は真っ直ぐなおの家へと向かった
向かう途中も琉はやたらと周囲を気にしてるように見えた
何かを恐れて力んでる感じが伝わってくる
そんな琉を見て、私は思わず琉の手を握った

琉「蓮?」

蓮「私には何があったのか分からないけど、そんなに力を入れてたら、琉の体が持たないよ…
少し力を抜いて落ち着いて?」

今の時点で私には何も分からないけど、琉が何かを恐れ、そして私達を守ろうと必死になってるのは分かる
でも琉が何か無茶しそうでで少し不安…

琉「…ありがとな」

不安が顔に出ていたのか琉はそう言うと、少し落ち着いた様に見えた
なおの家に着くと、真っ先になおの部屋へ

琴美「直人?入るよ~」

部屋に入るとなおは今まで見たことないくらい辛そうにベットの上に寝ていた
なお…少し顔色が悪い…

直人「蓮達も来たんだ…琉…伝言…」

喋るだけでも辛そうで会話が途切れ途切れのなお

琉「あぁ、ちゃんと橋本から預かった
具合はどうだ直人」

直人「しんどいな…
さっき測ったら39度1分で…朝薬も飲んだけど…まだ効いてないみたいだ…」

39度!?すごい高熱じゃんか…っ

桜「少し意識もうろうとしてる感じあるね」

短時間でこれだけ熱が上がってるって…

琉「…少し直人と話がしたい
蓮達は少し部屋を出ててくれるか?」

蓮「…ちゃんと後で教えてくれる?」

琉「まずは状況を確認したい
ちゃんと話すから今は待ってられるか?」

蓮「うん、分かった
琴美、行こう」

琴美「あ、うん…」

琉に言われて私達は部屋を出た

桜「蓮もしかしたら…」

深刻そうな顔で桜が話し掛けてきた
うん…桜も気付いてる
琉となおの様子からしてこの件は幽霊が絡んでる
昨日のなおは普通だった
あの後に何かあったのだとしたらこの短時間の中でこれだけの高熱が出てるってことは、ただ幽霊に取り憑かれた訳じゃなさそう
私の経験からして多分悪霊…
だけどなおの周囲に取り憑いている幽霊の姿は私には見えなかった
なおと対面した琉もそんなこと言わなかったって事は…もしかしたら琉にも見えてない…?
普段だったらすぐにそうゆう事は話すし、これだけ悪化してるならすぐに除霊をしそうな所なのに…
琉はなおと話をしたい、状況を確認したいって言った
いつもと様子が違う…
でも…なおが心配だけどきっと琉が何とかしてくれる
琉は何度も私達を救ってくれた
なおの事だってきっと助けてくれる
私はそう信じてた
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