約束の果てに

秋月

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*呪いの連鎖

呪いの連鎖#16

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蓮「約束って?」

きょとんとした様子で聞き返してきた蓮
そんな蓮の反応から俺は手を離した

蓮「えっと…私何か約束したっけ…?」

琉「……」

蓮のこの様子、覚えてないのか
まぁ…熱に魘され意識朦朧とした状態だったし、覚えてないって言われても可笑しくない

琉「本気で覚えてないわけ?」

蓮「うん…?」

黙っておくか?
まぁ…いいや

琉「あの時、キスせがんできたじゃん」

俺がそう話すと、少し間を開けて蓮の顔が赤くなり慌てふためき始めた

蓮「せ!せがんだって…!あ、あれ、本当に私口走ってたの…!?」

は?あ~…そうゆうことか
覚えてないわけじゃなくて、記憶に残ってるには残ってるけど、意識朦朧としてたしハッキリ覚えていた訳じゃないって事か

蓮「あ、あのね琉…せ、せがんだとかじゃなくて…あの時は私も可笑しくて…っ
だから…何て言うかその…っ」

動揺が凄いな…

琉「分かったから落ち着けって」

蓮「うぅ、恥ずかしい…」

顔を覆い隠すようにする蓮
俺としては覚えてても覚えてなくてもするつもりだったけど、動揺しまくってる今の蓮にはやめた方が良さそうだ
少し時間を置くか…

琉「ま、熱に魘されれば失言することくらいあるだろ
そんなに気にすること無いから」

少し話題を変えるか…

琉「それよりゆっくりしてるけど時間とか大丈夫なのか?」

蓮「え?う、うん
今日は1日琉の看病するつもりで来たから…」

琉「看病されるほどもう悪くないけど」

蓮「でも、私が琉と一緒に居たいから」

琉「…ん、そっか」

俺も蓮が一緒に居てくれていた方が気が休まる

蓮「あ、あの琉…」

何故か言いにくそうな顔で声をかけてくる蓮

琉「何?」

蓮「…その…してくれないのかなって…」

琉「何を」

蓮「キス…私が元気になったらしてくれるって約束してくれたでしょ…?
私もう元気になったから…その…」

琉「は?お前…まだ熱でもあんの?」

じゃなきゃこいつがそんな事蒸し返して言わないだろ
さっきまで動揺して恥ずかしがってた癖に?

蓮「ないよっ…元気だよ…
それともちゃんと覚えてなかったから無効…?」

なんなんだよいきなり…
こんなこと言うタイプじゃ無かっただろ

琉「…それ、キスしてほしいって捉えていいわけ?」

蓮は頷いて返してきた

琉「……はぁ…、俺、お前に振り回されてる気がする」

蓮「え、ご、ごめん…
だって琉…あんまりしてくれないから…」

こいつそんな事思ってたのか?
そこまで考えてなかったし、桜の邪魔が入るのが目に見えてたから特に気にしてなかったけど…
謝る蓮の後頭部に手を回して、額と額をくっつけると、案の定動揺を見せる蓮

蓮「りゅ、琉…近い…」

したいと言いながらこれだけで緊張してるのか伝わってくる

琉「近づかなきゃ出来ないだろ
てゆうか、目閉じろって」

照れながらも素直に目を閉じた蓮に唇を重ねた
少しして離れると息を漏らす蓮

琉「息、ちゃんとしろって」

蓮「だ、だってどうしていいか…」

琉「あと力む必要ない
俺に合わせれば良いから」

そうしてもう一度蓮にキスをした
俺の言葉を意識してるのか、さっきよりも力が抜けて、呼吸が重なっていた
そして離れると、その途端に蓮がいきなり抱き付いてきて驚いた

琉「は?どうした?」

蓮は黙ったまま、ぎゅーっとして離れない
それどころか啜り泣くような声が聞こえる

琉「泣いてるのか…?
今日は本当にどうしたんだよ」

最初は普通に接してたかと思えば、いきなりキスをせがんで、次は泣くのかよ
情緒不安定かよ…

琉「蓮」

蓮「うっ…うっ…急に気が緩んで…
私…怖かったの…
自分が死ぬことも…琉に何か起こってることも…
凄く不安で怖かった…
傷だらけで吐血までして、琉に何かあったらって…
1歩間違えば琉だって死んでたかもしれない
そんなの私嫌だよ…」

グスグスと泣きじゃくる蓮
結局泣いたか…というより我慢してた感じだな
蓮の気持ちはよく分かる
俺も、同じ様に蓮が死ぬような事になるのが怖かった

琉「蓮」

俺が呼ぶと離れる蓮
この距離だと蓮の表情がよく見えるな

琉「泣き虫」

目から溢れる涙を拭いながら、俺は蓮に唇を重ねた
何度も何度も幾度となく繰り返す

蓮「ん…」

時折小さく声を漏らす蓮
キスを繰り返した後、蓮の顔を覗くと恥ずかしそうに赤く染まっていた

琉「泣き止んだか?」

蓮「うん…」

そしてもう一度不意にキスをすると、予期してなかったのか驚いて力を入れる蓮

蓮「琉…!?」

触れるだけのキスを繰り返しただけでこの様子…
さっきは少し力も抜けてたみたいだけど、繰り返すと、結局力が入って少し息苦しそうに呼吸も乱れる
本当はもう少ししたいところだけど、これ以上先に進むのは蓮の様子からしても焦らない方が良いか…

琉「いつになったら慣れるんだろうな」

蓮「え、えっと…努力します…?」

少し気恥ずかしそうに答える蓮に思わず笑ってしまった

琉「なんだよそれ」

蓮「…ねぇ、琉、もう1回抱き締めてもいい?」

琉「…今日はとことん唐突だな
好きにすれば?」

そう返すとすぐに抱き付いてきた蓮
はぁ…本当に調子が狂いそうだな…

蓮「琉、早く良くなってね
また一緒に登下校とかお出掛けしたい」

琉「ん」

蓮「琉が回復するまで毎日お見舞いに来るからね」

無理しなくてもいいって言ったところで、聞かないんだろうな…
早く治さないとな
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