約束の果てに

秋月

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*桜の想い

桜の想い#15

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翌日、携帯のアラーム音で目を覚まされる

蓮「うん…?」

寝惚けながらも目を開けると、桜が起こしてくれる幻覚を見た
"蓮、おはよ"ってつい昨日の朝までそれが日常だったのに、今日はとても静かな朝
だけど…とても穏やかな朝だ

蓮「ふわぁぁ…やっぱり眠いや…」

ずっと桜に甘えて大体起こしてもらってたからな…
眠いけど、1人だって起きれるんだから
本当はまだ寝ていたい気分だけど…習慣つけないとヤバそうだから
天国で桜に笑われちゃう

蓮「目を覚ますにはやっぱりお風呂かな」

目覚ましの為にお風呂に入って、上がって、髪を乾かし始めた頃、携帯に着信が入った

蓮「なお?」

なおからの着信なんて久し振り
私はそのまま電話に出た

蓮「もしもし、おはよう、なお」

直人「あれ、珍し
日曜のまだ8時なのに蓮が起きてる」

電話越しに笑うなお
からかってる顔がよく思い浮かぶよ

蓮「早々になおってば失礼だなぁ
私だって起きれるんですよ~?
それより電話してくるなんて久し振りだね
どうかしたの?」

直人「まぁ、ちょっとな
電話じゃあれだし、蓮、予定ないなら今から会える?」

急に会える?なんて何だろ?

蓮「大丈夫だよ」

直人「なら9時半に駅前の青い旗の喫茶店でど?」

蓮「9時半ね、りょーかい」

その後身支度を整えて、家を出る前に桜の仏壇の前に座って手を合わせた
…ふふ、いってらっしゃいって言ってるみたい

蓮「行ってきます」

そして喫茶店の前で待ってるなおと合流した

直人「お、二度寝しなかったみたいだな」

蓮「失礼な、私だって1人で朝起きれるんだからね」

直人「ま、取り合えず中に入って朝ご飯でも食べながら話そ」

そして中に入って注文して、ものの数分で美味しそうな朝ご飯が届いた

蓮「わぁ、美味しそう
優雅な朝ご飯タイムだ♪」

ご飯を食べてるとなおがふと口を開いた

直人「…思ったより平気そうで安心した」

私を見てそう安心したように微笑んで呟いたなお
何の話をしてるかなんて一目瞭然だった

蓮「桜の事?やっぱりなおも知ってたんだ」

直人「蓮達の日帰り旅行の前日に、ちゃんと俺の所にもお別れを言いに来てくれたよ
ついでにあの時言えなかった告白も伝えた
桜先輩もそうだろうけど、俺もスッキリしたよ」

蓮「そっか…」

今思うと、あの時から桜も琉も不自然だったな…

蓮「なおも酷いなぁ
友達なのに秘密にしちゃってさ~」

直人「ははっ、桜先輩の頼みだったからさ
…突然居なくなったのも辛かったけど、やっぱりちゃんと言葉を交わして別れても辛いもんだと思ったよ
だから蓮も大丈夫かなって少し心配してたんだ
ちゃんと…お別れできたんだよな?
後悔なんてしてないよな?」

蓮「うん…なおが心配することないよ
やっぱり寂しい所もあるけど、ちゃんと笑ってお別れできた
後悔なんて無いよ
今度はちゃんとお別れする機会が出来たんだもん」

直人「そっか、余計な心配だったな」

蓮「あは、もうあの頃の私とは違うよ~
桜に貰った言葉、想いもある
それに琉やなお達も一緒だからね
前向きに生きていくって決めたんだ」

直人「そっか、そっちの方が蓮は似合ってるよ」

蓮「ははっ、ありがと」

その後、なおとは昨日の話や高校時代の思い出話に花が咲いて、あの頃を懐かしんだ
勿論、桜の話もお互いに悲しんだりした様子もなく楽しく語り合った

直人「そろそろ出るか
俺が付き合わせたんだしここは俺が奢るよ」

蓮「ありがと、ご馳走さまです」

お会計を終えて外に出ると、太陽が眩しかった

蓮「なお、心配してくれてありがとね」

直人「おう、てっきり泣くと思ってたから拍子抜け」

蓮「泣かないよーだ」

私が笑うとなおも笑みを溢した

直人「さてと、俺は帰るけど、蓮はどうすんの?」

蓮「うーん…琉に会いたいな」

琉もきっと心配してる所があるだろうし…

直人「惚気ですかー?」

蓮「違うってば
ただ、会いたくなったの」

直人「ま、琉も俺と同じ様に心配してる所があるだろうからなぁ
早くそのアホ面見せに行ってやれば?
琉も安心するだろうからさ」

蓮「なおってば少し口悪くなったんじゃなーい?」

直人「蓮は昔からからかいがいがあるからついさ♪
じゃぁ、蓮、また明日学校でな」

蓮「うん、ありがとうなお」

さてと、折角だから華さん達に手土産でも買っていこうかな
そして手土産を持って琉の家へ向かいインターフォンを押した

華「はいはーい、あら、蓮ちゃん!」

出迎えてくれたのは華さんだった

蓮「華さんこんにちは」

華「こんにちは蓮ちゃん
もしかして琉に会いに来たの?」

蓮「あ…そうですね」

バレてる…少し恥ずかしい…

華「琉、まだお勤め中なんだよね
ま、もうすぐ終わるだろうから中に入って待ってて
美味しいお茶ご馳走してあげる」

蓮「ありがとうございます
華さんこれ、良かったら食べてください」

華「わぁ、わざわざありがとう
そんなに気を使わなくて良いのに~」

蓮「いいえ、華さん達には日頃からお世話になってますから
桜の事も受け入れて良く接していただいてましたし感謝しています」

華「琉から聞いたよ、桜ちゃんの事
確かに蓮ちゃんから桜ちゃんの気配が消えてる
けど、不思議ね
気配が無くても桜ちゃんが一緒に居るみたいに感じるの
これからも桜ちゃんの想いが蓮ちゃんを守り続けてくれる筈だから」

蓮「はい…その想いを胸に生きていこうと思います
桜が守ってくれた命だから」

華「ふふっ、蓮ちゃんは強い子だね
それはそうと昨日はどうだった?楽しかった?
琉ってば詳しく教えてくれなくて
観光列車になんて乗ったことないからどんな感じだったのか知りたくて!」

蓮「とっても楽しかったですよ
琉も桜もサプライズだって当日まで何も教えてくれなくて、花きら星の切符を渡されて物凄くビックリしました」

その後、華さんとお茶を飲みながら昨日の土産話を沢山話した
桜の事も知ってるから変に気を使うことも無くてもとても楽しい会話になった
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