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*愛おしくて
愛おしくて#5
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-琉side-
新幹線に乗り始めてしばらくして、蓮の口数が減ってきて、様子を見たらうとうとと眠たそうな様子だった
懸命に起きていようとする姿は健気に見えた
朝早かっただけじゃなく、夜もあんまり眠れなかったとか…本当、無邪気な奴…
俺が説得すると、素直に目を閉じた蓮
そんな蓮から視線を外して手元で携帯を触っていると、ふと蓮がこてんと俺の方に寄り掛かってきた
すぐ隣から蓮の小さな寝息が聞こえる
ものの数秒で寝るって結構眠たかったみたいだ
寄り掛かりながらスヤスヤと眠る蓮を見てると、何処と無く落ち着く
けど、やっぱりどこか無防備なんだよな…
まぁ、いいか…今はこのままで…
-蓮side-
琉「蓮、そろそろ起きろ」
蓮「…うん…?」
琉の声で目が覚めた
ん…結構寝ていた気がする…
琉「起きたか?」
寝たお陰かスッキリした
けどなんかやけに琉の声が近い気がする
ハッと気付くと琉に寄り掛かってる事に始めて気が付いた
蓮「えっ!?」
パッと琉から離れて、少し戸惑いながら聞いた
蓮「わ、私…もしかしてずっと琉に寄り掛かってた…?」
琉「あぁ」
蓮「え、いつから…?」
そんな記憶全然ない
もしかして無意識に私、やらかしてしまった…?
琉「眠ってすぐ」
蓮「う、嘘…!
ほとんど最初から最後までってこと…!?
わぁ…本当ごめん琉…そんなつもり無かったのに…辛かったでしょ…?
もっと早く起こしたり退かしてくれて良かったのに…」
恥ずかしすぎる…
何よりずっと同じ体勢で疲れただろうに…
琉「別に苦では無かったし気にするな
よく眠れたか?」
蓮「お、お陰様で…?」
琉「まぁ、あれだけ熟睡してたもんな
けど、お前の寝顔って初めて見たかもな」
ふと琉がそんなことを呟いた
蓮「寝顔?寝顔なんて初めてじゃないでしょ?
今までだって何度か…」
琉「俺が見たことあるのは取り憑かれたりして床に臥せってる時ばっかりだったから、何もない穏やかな寝顔は初めてだな
いつもそんなお前を見て焦っていた記憶しかないな」
蓮「確かに…言われてみればそうかも…
いつも迷惑かけてごめんね?」
琉「…まぁ、俺が巻き込んだような事もあるけど、なるべく自重して」
蓮「うん、あ、塔とお寺みたいな建物が見える!
もしかしてもう着くの?」
ふと、車窓を覗くと街並みの中に京都らしい建物の影が幾つか見えた
琉「あぁ、もうすぐ京都駅」
寝てる間にいつの間にか京都に入ってたんだ
窓から見える景色だけでも胸が弾む
そしてついに京都駅に到着して新幹線から降りる私達
降りて目に映った風景は沢山の人と広すぎる駅の構内
蓮「うわぁ…大きな駅…
こっちとは比べ物にならないくらい大きい…」
右も左も分からないや…
ボーッと駅の中を見渡してると、行き交う人にトンッと軽くぶつかったかと思うとパシッと琉に手を掴まれた
琉「ボーッとしてるなよ」
蓮「えへへ、ごめん」
琉「はぁ…はぐれんなよ?」
蓮「大丈夫だよ
だって琉の手、離すつもりないしっ」
琉「それはお互い様」
蓮「でもこんなに大きいと何処に行っていいか全然分かんない」
琉「まずは電車に乗り換えだからこっち」
そう引かれる手に琉に着いていく
蓮「琉、道分かるの?」
琉「1回来たことあるし、下調べもしたからそれなりに」
蓮「え~、私1回来ただけじゃ覚えられない」
琉「まぁ、お前、記憶力悪そうだし
しかも方向音痴じゃ中々覚えられないだろうな」
蓮「あー、琉がそうやって馬鹿にするの久し振りな気がする
私の記憶力とか方向音痴が問題じゃないの
複雑な造りになってる事が悪いんだから」
そう言うと、琉は微かに笑った
琉「ふっ…言い訳は上手いな?」
蓮「言い訳じゃないよっ」
そして琉に連れられてすぐに電車乗り場まで到着した
蓮「琉凄い、1回も迷わなかった」
琉「お前だったら今頃まださ迷ってるだろうな」
蓮「褒めてるのに…」
琉「それはどうも、電車すぐ来ると思うから
先ずは用事を済ませてからな」
蓮「うんっ」
琉と電車を待っていると不意にゾクッと冷ややかな空気を感じた
もう経験で分かる…この感じ…悪霊だ…
私の少し離れた左後ろらへんから感じるこの感覚…
怖いと思いながらも、なぜか振り返りそうになったその時、琉に呼ばれた
琉「蓮」
振り返りそうになったけど、琉に呼ばれて思わず動きが止まった
琉「見るな、気付かれると面倒だ」
繋がれた手が微かに強く握られた
まるで大丈夫だと言ってるみたいで…安心した
そしてすぐに電車が来て私達はそのまま電車に乗り込んだ
電車に乗り込むと悪霊の気配も消えて、ホッと胸を撫で下ろした
琉「お前…あぁゆう気配に随分と敏感になったな」
蓮「え?あぁ…確かにそうかも…
まぁ、これまで色々とあったからかな?」
今まではそんな気配とかよく分からなかったけど…さっきは見なくても確実に居るって分かった
琉「…怖かったか?」
蓮「ううん、琉が一緒だし」
琉「そっか
悪霊は見える奴に対して異常な執着を持ってるからなるべく気付いたとしても目を合わせず気付かないフリしてろ」
蓮「確かに…今まで大体見えると分かると態度が変わってた気がする…」
琉「あくまでそうゆう奴等が大半って話で全く関係なく近付いてくる奴も居る
だから気を付けろよ」
蓮「うん、琉、さっきはありがと」
琉が呼び止めてくれなきゃあのまま振り返っていただろうから
琉「ん」
蓮「そういえば少し思ったんだけど、佐藤さんに会うのに私もそこまで着いていっていいの?
挨拶した方がいい?」
琉「いや、お前が佐藤さんに会う必要ないって
1回会っただけで久し振りに会うのに、いきなり彼女連れて会うような礼儀知らずにはなりたくないし、佐藤さんだって迷惑だろ
その間はちょっと待ってて」
あー、確かに礼儀は大切だもんね
蓮「分かった、私は大人しく待ってることにするね」
琉「ん、そうして」
新幹線に乗り始めてしばらくして、蓮の口数が減ってきて、様子を見たらうとうとと眠たそうな様子だった
懸命に起きていようとする姿は健気に見えた
朝早かっただけじゃなく、夜もあんまり眠れなかったとか…本当、無邪気な奴…
俺が説得すると、素直に目を閉じた蓮
そんな蓮から視線を外して手元で携帯を触っていると、ふと蓮がこてんと俺の方に寄り掛かってきた
すぐ隣から蓮の小さな寝息が聞こえる
ものの数秒で寝るって結構眠たかったみたいだ
寄り掛かりながらスヤスヤと眠る蓮を見てると、何処と無く落ち着く
けど、やっぱりどこか無防備なんだよな…
まぁ、いいか…今はこのままで…
-蓮side-
琉「蓮、そろそろ起きろ」
蓮「…うん…?」
琉の声で目が覚めた
ん…結構寝ていた気がする…
琉「起きたか?」
寝たお陰かスッキリした
けどなんかやけに琉の声が近い気がする
ハッと気付くと琉に寄り掛かってる事に始めて気が付いた
蓮「えっ!?」
パッと琉から離れて、少し戸惑いながら聞いた
蓮「わ、私…もしかしてずっと琉に寄り掛かってた…?」
琉「あぁ」
蓮「え、いつから…?」
そんな記憶全然ない
もしかして無意識に私、やらかしてしまった…?
琉「眠ってすぐ」
蓮「う、嘘…!
ほとんど最初から最後までってこと…!?
わぁ…本当ごめん琉…そんなつもり無かったのに…辛かったでしょ…?
もっと早く起こしたり退かしてくれて良かったのに…」
恥ずかしすぎる…
何よりずっと同じ体勢で疲れただろうに…
琉「別に苦では無かったし気にするな
よく眠れたか?」
蓮「お、お陰様で…?」
琉「まぁ、あれだけ熟睡してたもんな
けど、お前の寝顔って初めて見たかもな」
ふと琉がそんなことを呟いた
蓮「寝顔?寝顔なんて初めてじゃないでしょ?
今までだって何度か…」
琉「俺が見たことあるのは取り憑かれたりして床に臥せってる時ばっかりだったから、何もない穏やかな寝顔は初めてだな
いつもそんなお前を見て焦っていた記憶しかないな」
蓮「確かに…言われてみればそうかも…
いつも迷惑かけてごめんね?」
琉「…まぁ、俺が巻き込んだような事もあるけど、なるべく自重して」
蓮「うん、あ、塔とお寺みたいな建物が見える!
もしかしてもう着くの?」
ふと、車窓を覗くと街並みの中に京都らしい建物の影が幾つか見えた
琉「あぁ、もうすぐ京都駅」
寝てる間にいつの間にか京都に入ってたんだ
窓から見える景色だけでも胸が弾む
そしてついに京都駅に到着して新幹線から降りる私達
降りて目に映った風景は沢山の人と広すぎる駅の構内
蓮「うわぁ…大きな駅…
こっちとは比べ物にならないくらい大きい…」
右も左も分からないや…
ボーッと駅の中を見渡してると、行き交う人にトンッと軽くぶつかったかと思うとパシッと琉に手を掴まれた
琉「ボーッとしてるなよ」
蓮「えへへ、ごめん」
琉「はぁ…はぐれんなよ?」
蓮「大丈夫だよ
だって琉の手、離すつもりないしっ」
琉「それはお互い様」
蓮「でもこんなに大きいと何処に行っていいか全然分かんない」
琉「まずは電車に乗り換えだからこっち」
そう引かれる手に琉に着いていく
蓮「琉、道分かるの?」
琉「1回来たことあるし、下調べもしたからそれなりに」
蓮「え~、私1回来ただけじゃ覚えられない」
琉「まぁ、お前、記憶力悪そうだし
しかも方向音痴じゃ中々覚えられないだろうな」
蓮「あー、琉がそうやって馬鹿にするの久し振りな気がする
私の記憶力とか方向音痴が問題じゃないの
複雑な造りになってる事が悪いんだから」
そう言うと、琉は微かに笑った
琉「ふっ…言い訳は上手いな?」
蓮「言い訳じゃないよっ」
そして琉に連れられてすぐに電車乗り場まで到着した
蓮「琉凄い、1回も迷わなかった」
琉「お前だったら今頃まださ迷ってるだろうな」
蓮「褒めてるのに…」
琉「それはどうも、電車すぐ来ると思うから
先ずは用事を済ませてからな」
蓮「うんっ」
琉と電車を待っていると不意にゾクッと冷ややかな空気を感じた
もう経験で分かる…この感じ…悪霊だ…
私の少し離れた左後ろらへんから感じるこの感覚…
怖いと思いながらも、なぜか振り返りそうになったその時、琉に呼ばれた
琉「蓮」
振り返りそうになったけど、琉に呼ばれて思わず動きが止まった
琉「見るな、気付かれると面倒だ」
繋がれた手が微かに強く握られた
まるで大丈夫だと言ってるみたいで…安心した
そしてすぐに電車が来て私達はそのまま電車に乗り込んだ
電車に乗り込むと悪霊の気配も消えて、ホッと胸を撫で下ろした
琉「お前…あぁゆう気配に随分と敏感になったな」
蓮「え?あぁ…確かにそうかも…
まぁ、これまで色々とあったからかな?」
今まではそんな気配とかよく分からなかったけど…さっきは見なくても確実に居るって分かった
琉「…怖かったか?」
蓮「ううん、琉が一緒だし」
琉「そっか
悪霊は見える奴に対して異常な執着を持ってるからなるべく気付いたとしても目を合わせず気付かないフリしてろ」
蓮「確かに…今まで大体見えると分かると態度が変わってた気がする…」
琉「あくまでそうゆう奴等が大半って話で全く関係なく近付いてくる奴も居る
だから気を付けろよ」
蓮「うん、琉、さっきはありがと」
琉が呼び止めてくれなきゃあのまま振り返っていただろうから
琉「ん」
蓮「そういえば少し思ったんだけど、佐藤さんに会うのに私もそこまで着いていっていいの?
挨拶した方がいい?」
琉「いや、お前が佐藤さんに会う必要ないって
1回会っただけで久し振りに会うのに、いきなり彼女連れて会うような礼儀知らずにはなりたくないし、佐藤さんだって迷惑だろ
その間はちょっと待ってて」
あー、確かに礼儀は大切だもんね
蓮「分かった、私は大人しく待ってることにするね」
琉「ん、そうして」
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