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*愛おしくて
愛おしくて#12
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帯を緩めて、捻れを直し、縛り直す
その間、蓮の表情が僅かでも視界に入る
緊張しているように微かに赤く染まるその表情
そして風呂上がりのせいか、いつもより確かに感じる、淡い香りが鼻を打つ
琉「…ん、出来た。きつくないか?」
帯を縛り直して俺はすぐに手を離して一歩下がった
蓮「うん、大丈夫…
わぁ、綺麗…琉、上手だね
ありがとうっ」
少し恥ずかしそうにしていたけど、すぐにパッと表情が変わって笑う蓮
本当に無邪気だな…
琉「…はぁ…じゃぁ、俺も風呂行ってくるから」
蓮「あ、うん、待ってるね
ゆっくり行ってらっしゃい」
俺はそのまま風呂に向かった
丁度日が暮れ始め、空の色が変わっていく様子を湯船に浸かりながら眺めた
風呂から上がって、部屋に戻ると相変わらずの笑顔で出迎えてくれた
蓮「あ、お帰り琉
お風呂気持ち良かった?
丁度、お茶淹れた所だから一息つこ?」
部屋に入るなりお茶のいい香りが漂う
タイミングいい…というより待ってた感じか
琉「ありがと」
俺はそのまま蓮の隣に座って、一緒にお茶を飲んだ
蓮「はぁー…、温かいお茶ってなんだか落ち着くね」
琉「ん」
静かにお茶を飲んでると、蓮の視線に気付く
琉「何?」
蓮「んーん、何だかお風呂上がりの琉が新鮮で
琉、浴衣姿似合ってるよ」
琉「そ」
蓮「やっぱり琉がモテるの分かる気がする」
純真無垢な表情でそう呟く
琉「いきなり何?」
蓮「だって格好いい」
照れもせずにそう言った蓮
時々ある、こうゆう言動
深く考えないで言ってんだろうな
蓮「けど、逆恨みはもう勘弁して欲しいな~」
思い出したように少し困った表情で呟く
あの時か…
今、思い出してもあの頃は色々と同時に起きて大変だった
琉「それから何もない?」
あれからそんな様子は見せないし、あの連中も特に目立った行動をしている所は見たことない
けど、あんなやり方をするくらい陰湿な所があるから、もしかしたら俺の知らないところでまた何かあっても可笑しくない
こいつも平然としてるけど、たまに隠すのが上手い時がある
蓮「全然大丈夫!
あの時、琉となおが藤間さん達を一喝してくれたお陰だよ」
琉「そ、なら良かった
もし悩みとかあるなら、気使わないで相談しろ」
変に気を使って、自分の中でひたすらに耐えて、限界まで我慢するような奴だから
もしまたそんなことが起きたら、どちらにも腹立たしさを感じるだろうな
蓮「うん、ありがとう」
そのまま夕食の時間まで比較的落ち着いた時間を過ごした
そして迎えた夕食の時間
テーブルいっぱいに並べられた料理の数々に蓮は目を輝かせていた
「どうぞ、ごゆっくりお楽しみくださいませ」
蓮「うわぁっ…華やかだねっ
どれもこれも美味しそうっ」
琉「冷める前に食べるか」
蓮「うん、いただきます…ん、美味しい…!」
楽しそうに、美味しそうに食べる姿は小動物にも見える
蓮「なんてゆう料理か分かんないけど、どれも美味しいね」
琉「全部食べれそ?」
蓮「もちろんっ、残すのは勿体ないからね♪」
琉「今日食べてばっかりだな」
蓮「そんな事ないよ
ちゃんとお買い物もしたじゃん」
琉「俺の印象じゃ、食べてる姿が1番残ってる」
蓮「それじゃぁ、私が食いしん坊みたいじゃん」
琉「実際そうだろ」
蓮「……」
少しむくれる様な表情を見せる
図星で自覚があるみたいで言い返せずに少し悔しそうにも見える
琉「…はは」
蓮「どうして笑うの~?」
琉「お前と居ると飽きない」
蓮「褒めてるの?」
琉「さぁ?」
蓮「琉って本当にたまにだけど、意地悪だなって思う時があるよ…んんっ」
そう話ながら料理に口をつけた蓮の表情が少し歪んだ
琉「どうした?」
ゆっくり噛んでから、やっとの表情で飲み込んだ蓮
蓮「…ううん…大人の味だなって」
琉「どれ?」
蓮の指差した料理を俺も口に入れた
…苦味が効いた料理
そういえばコーヒーも飲めない処かカフェラテも駄目だっけ、こいつ…
甘党だし、この様子だと苦いのが苦手なのかもな
琉「苦手なら無理して食べることない」
蓮「けど、せっかくの料理を残すのは勿体ないよ…」
その心掛けは立派だと思う
けど、苦手意識のあるものを食べようとするのは中々難しい
俺が甘いもの駄目なように
琉「なら俺が食べるから器、貸して」
蓮「え、それじゃ悪いよ…
食べれない事無いし…」
あんな顔してたくせに…
琉「無理すんな
誰だって嫌いなものくらいあるんだから
その代わり、これよろしく」
俺が蓮に渡したのは食後のデザート
それと交換するように蓮の器を貰った
蓮「これじゃ逆にご褒美みたい」
琉「なら良かったんじゃない」
蓮「ふふっ、ありがとう琉」
そのまた他愛もない会話を交えながら、ゆっくりと和やかな時間を過ごした
蓮「んーっ、ご馳走さまでした♪
もうお腹いっぱいだね」
琉「そうだな」
食事が終わる頃にはすっかり暗くなり、片付けの間、庭に出ることにした
蓮「うわぁ…暗くなるとより幻想的だね」
夜になり、オレンジ色の淡い照明がより引き立ち、蓮が言うように幻想的な風景になっていた
蓮はしゃがみこんで、好きだといったししおどしの様子を飽きる様子なく、じっと眺めていた
琉「蓮、寒くない?」
蓮「うん、平気」
琉「星は見ないのか?」
じっとししおどしを眺め続ける蓮に声をかけた
蓮「あ、そうだった
ついついなんか、見いっちゃうんだよね」
蓮は立ち上がって空を眺める
蓮「わぁ、結構明るいね
うーん…あ、でも見えるね、ほら」
無邪気に空を指差して教えてくる
琉「わざわざ言わなくても見えてるよ」
蓮「あ、そっか…綺麗だね…」
そう惚れ惚れするように空を見上げ続けていた
蓮「何だか夜になっちゃうと、1日があっという間だったね
明日で終わりなんて少し寂しいなぁ」
琉「旅行なんてこれからもいくらでも出来るじゃん」
蓮「あはっ、食いしん坊の私とまた旅行してくれるの?」
からかうようにそう笑う
琉「それ、根に持ってんの?」
蓮「んーん、言ってみただけ♪
…琉、連れてきてくれてありがとね」
琉「…ん、まぁ今回は用事があったし、次は普通に計画立てて行くか」
蓮「うんっ、帰ったら旅行資金溜めなきゃ♪」
琉「…学校帰りの甘いものも我慢しないとな」
蓮「あ、それは…たまにかな♪」
琉「はは…っ、諦め悪いな」
蓮「むー…努力します」
琉「そ?意志弱そうだけど」
蓮「もーこの話終わり!」
図星のせいか、そう言って会話を強引に終わらせた
その間、蓮の表情が僅かでも視界に入る
緊張しているように微かに赤く染まるその表情
そして風呂上がりのせいか、いつもより確かに感じる、淡い香りが鼻を打つ
琉「…ん、出来た。きつくないか?」
帯を縛り直して俺はすぐに手を離して一歩下がった
蓮「うん、大丈夫…
わぁ、綺麗…琉、上手だね
ありがとうっ」
少し恥ずかしそうにしていたけど、すぐにパッと表情が変わって笑う蓮
本当に無邪気だな…
琉「…はぁ…じゃぁ、俺も風呂行ってくるから」
蓮「あ、うん、待ってるね
ゆっくり行ってらっしゃい」
俺はそのまま風呂に向かった
丁度日が暮れ始め、空の色が変わっていく様子を湯船に浸かりながら眺めた
風呂から上がって、部屋に戻ると相変わらずの笑顔で出迎えてくれた
蓮「あ、お帰り琉
お風呂気持ち良かった?
丁度、お茶淹れた所だから一息つこ?」
部屋に入るなりお茶のいい香りが漂う
タイミングいい…というより待ってた感じか
琉「ありがと」
俺はそのまま蓮の隣に座って、一緒にお茶を飲んだ
蓮「はぁー…、温かいお茶ってなんだか落ち着くね」
琉「ん」
静かにお茶を飲んでると、蓮の視線に気付く
琉「何?」
蓮「んーん、何だかお風呂上がりの琉が新鮮で
琉、浴衣姿似合ってるよ」
琉「そ」
蓮「やっぱり琉がモテるの分かる気がする」
純真無垢な表情でそう呟く
琉「いきなり何?」
蓮「だって格好いい」
照れもせずにそう言った蓮
時々ある、こうゆう言動
深く考えないで言ってんだろうな
蓮「けど、逆恨みはもう勘弁して欲しいな~」
思い出したように少し困った表情で呟く
あの時か…
今、思い出してもあの頃は色々と同時に起きて大変だった
琉「それから何もない?」
あれからそんな様子は見せないし、あの連中も特に目立った行動をしている所は見たことない
けど、あんなやり方をするくらい陰湿な所があるから、もしかしたら俺の知らないところでまた何かあっても可笑しくない
こいつも平然としてるけど、たまに隠すのが上手い時がある
蓮「全然大丈夫!
あの時、琉となおが藤間さん達を一喝してくれたお陰だよ」
琉「そ、なら良かった
もし悩みとかあるなら、気使わないで相談しろ」
変に気を使って、自分の中でひたすらに耐えて、限界まで我慢するような奴だから
もしまたそんなことが起きたら、どちらにも腹立たしさを感じるだろうな
蓮「うん、ありがとう」
そのまま夕食の時間まで比較的落ち着いた時間を過ごした
そして迎えた夕食の時間
テーブルいっぱいに並べられた料理の数々に蓮は目を輝かせていた
「どうぞ、ごゆっくりお楽しみくださいませ」
蓮「うわぁっ…華やかだねっ
どれもこれも美味しそうっ」
琉「冷める前に食べるか」
蓮「うん、いただきます…ん、美味しい…!」
楽しそうに、美味しそうに食べる姿は小動物にも見える
蓮「なんてゆう料理か分かんないけど、どれも美味しいね」
琉「全部食べれそ?」
蓮「もちろんっ、残すのは勿体ないからね♪」
琉「今日食べてばっかりだな」
蓮「そんな事ないよ
ちゃんとお買い物もしたじゃん」
琉「俺の印象じゃ、食べてる姿が1番残ってる」
蓮「それじゃぁ、私が食いしん坊みたいじゃん」
琉「実際そうだろ」
蓮「……」
少しむくれる様な表情を見せる
図星で自覚があるみたいで言い返せずに少し悔しそうにも見える
琉「…はは」
蓮「どうして笑うの~?」
琉「お前と居ると飽きない」
蓮「褒めてるの?」
琉「さぁ?」
蓮「琉って本当にたまにだけど、意地悪だなって思う時があるよ…んんっ」
そう話ながら料理に口をつけた蓮の表情が少し歪んだ
琉「どうした?」
ゆっくり噛んでから、やっとの表情で飲み込んだ蓮
蓮「…ううん…大人の味だなって」
琉「どれ?」
蓮の指差した料理を俺も口に入れた
…苦味が効いた料理
そういえばコーヒーも飲めない処かカフェラテも駄目だっけ、こいつ…
甘党だし、この様子だと苦いのが苦手なのかもな
琉「苦手なら無理して食べることない」
蓮「けど、せっかくの料理を残すのは勿体ないよ…」
その心掛けは立派だと思う
けど、苦手意識のあるものを食べようとするのは中々難しい
俺が甘いもの駄目なように
琉「なら俺が食べるから器、貸して」
蓮「え、それじゃ悪いよ…
食べれない事無いし…」
あんな顔してたくせに…
琉「無理すんな
誰だって嫌いなものくらいあるんだから
その代わり、これよろしく」
俺が蓮に渡したのは食後のデザート
それと交換するように蓮の器を貰った
蓮「これじゃ逆にご褒美みたい」
琉「なら良かったんじゃない」
蓮「ふふっ、ありがとう琉」
そのまた他愛もない会話を交えながら、ゆっくりと和やかな時間を過ごした
蓮「んーっ、ご馳走さまでした♪
もうお腹いっぱいだね」
琉「そうだな」
食事が終わる頃にはすっかり暗くなり、片付けの間、庭に出ることにした
蓮「うわぁ…暗くなるとより幻想的だね」
夜になり、オレンジ色の淡い照明がより引き立ち、蓮が言うように幻想的な風景になっていた
蓮はしゃがみこんで、好きだといったししおどしの様子を飽きる様子なく、じっと眺めていた
琉「蓮、寒くない?」
蓮「うん、平気」
琉「星は見ないのか?」
じっとししおどしを眺め続ける蓮に声をかけた
蓮「あ、そうだった
ついついなんか、見いっちゃうんだよね」
蓮は立ち上がって空を眺める
蓮「わぁ、結構明るいね
うーん…あ、でも見えるね、ほら」
無邪気に空を指差して教えてくる
琉「わざわざ言わなくても見えてるよ」
蓮「あ、そっか…綺麗だね…」
そう惚れ惚れするように空を見上げ続けていた
蓮「何だか夜になっちゃうと、1日があっという間だったね
明日で終わりなんて少し寂しいなぁ」
琉「旅行なんてこれからもいくらでも出来るじゃん」
蓮「あはっ、食いしん坊の私とまた旅行してくれるの?」
からかうようにそう笑う
琉「それ、根に持ってんの?」
蓮「んーん、言ってみただけ♪
…琉、連れてきてくれてありがとね」
琉「…ん、まぁ今回は用事があったし、次は普通に計画立てて行くか」
蓮「うんっ、帰ったら旅行資金溜めなきゃ♪」
琉「…学校帰りの甘いものも我慢しないとな」
蓮「あ、それは…たまにかな♪」
琉「はは…っ、諦め悪いな」
蓮「むー…努力します」
琉「そ?意志弱そうだけど」
蓮「もーこの話終わり!」
図星のせいか、そう言って会話を強引に終わらせた
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