約束の果てに

秋月

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*愛おしくて

愛おしくて#13

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しばらく庭で過ごしてから、部屋に戻ると、片付けも終わり布団が敷かれていた
それを見るなり蓮は布団の方へ足を進めて、躊躇いもなく布団の上に座る

蓮「うわっ、お布団までふかふかで高そう…」

布団の触り心地がいいのか、気持ち良さそうに触り続けてる

蓮「琉も来てよっ
ふわふわで肌触りも良いし、気持ちいいよっ」

またこの言動か…
まぁ、今はいいか…
ただ単に楽しそうだし
けど、躊躇いがないって少し怖いな
俺は蓮の隣の布団に腰を下ろした

琉「…さすが布団まで一流っぽいな」

確かに蓮が言う理由が分かる
ふかふかというかふわふわしてるというか…手触りも良い
ここに着いてから何から何まで最上級って感じだな

蓮「でしょでしょ?
これは絶対、夢見心地が良いね
疲れなんて吹っ飛びそう♪」

琉「そうだな…
これじゃ明日の朝、起きれないんじゃないか?」

蓮「あ、その可能性高いかも
目覚ましちゃんとかけとかなきゃ」

そう言って携帯を手にすると、お構いなしにうつ伏せで寝転ぶ蓮

蓮「チェックアウトって何時だっけ?」

琉「10時」

蓮「うーん…何時に起きればいいんだろう…
琉は何時くらいに起きる?」

琉「…朝食が8時に来るからその前に起きてればいい」

蓮「んー…6時半くらいにしておこうかな…
あ、目覚ましかけても平気?
迷惑になるなら目覚ましやめる」

琉「別に気にしないから」

蓮「分かった、じゃぁ、6時半にセットっと♪
それにしても、寝転ぶと本当にふかふかで気持ちいい~
こんなお布団家にも欲しい」

セットし終わるとそのまま布団に顔を埋める蓮
さすがに気が緩みすぎじゃないか?
なんかそのうちコテンと寝ちゃいそうだし、タイミング的にも今がいいか…

琉「蓮、ちょっと起きれるか?」

蓮「ん?うん、どうしたの?」

スッと起き上がって、向かい合って座り直す蓮

琉「ちょっと手、出して」

蓮「手?こう?」

不思議そうに、少し首をかしげながらも俺の言う通り動く
差し出された蓮の手の上に、俺は小さな紙袋を乗せた
それを目にするなりキョトンと不思議そうな顔をする

蓮「え?これ、何?」

琉「プレゼント」

蓮「え!?プレゼントって…え、なんで急に?
え、今日って何かの日だったっけ?」

突然のプレゼントに驚いて動揺する蓮

琉「別に特別な事は何もないけど」

蓮「え、じゃぁなんで…」

琉「俺があげたかったから」

蓮「……これ、開けてもいいの?」

じっと見てからそう聞いてきた

琉「いいけど」

蓮「じゃぁ…失礼して…」

まだ少し困惑した表情で、袋を開ける蓮

蓮「わっ…これ、イヤリング?きれー…」

取り出したプレゼントに見とれるようにじっと見つめる
桜色のガラス玉と和風テイストの落ち着いた雰囲気でも揺れる様に存在感がちゃんとでるデザインのイヤリング
そんなイヤリングをじっと見つめる蓮

琉「気に入った?」

蓮「…こんなのいつ買ったの?」

琉「内緒」

今までみたいに桜が気を引いてくれたりする訳じゃないから、蓮の目を盗んで買うのは少し大変だった
事あるごとに話しかけてくるから

蓮「これ…本当に私が貰っていいの?」

琉「当たり前」

蓮「なんでもない日なのに?」

琉「関係なくないか?」

次の瞬間、蓮はいきなり俺に抱きついてきた

琉「おい…っ、蓮…」

まさか抱きついてくるなんて予想してなかった
しかもギューっと抱き締めて来る蓮

蓮「琉ありがとう…凄く嬉しい」

すぐ間近で感じる蓮の温もりと香り、そして声

琉「分かったから、少し離れろ」

蓮「あっ、ご、ごめんね?苦しかった?
嬉しくてつい…」

パッと離れる蓮
本当に振り回されてる

琉「平気だって
そんなに喜んで貰えるなんて思わなかったけど」

蓮「こんなの嬉しいに決まってるよ!
本当にびっくりしちゃった…
しかも凄く可愛いし桜色だし…凄く嬉しいっ」

余程嬉しかったのかもう一度飛び付いて抱き締めてきた

琉「はぁ…喜んで貰えたなら良かったよ」

蓮「琉ありがとう本当に大事にする!
琉、大好き」

抱き締められたまま蓮はそう呟いた

琉「蓮」

パッと離れて嬉しそうに笑みを溢す蓮

蓮「明日早速つけることにするね♪」

そんな喜ぶ蓮の頬に手を伸ばして触れる

蓮「…ふふっ、くすぐったい」

そう無邪気に笑う蓮に俺も笑みが溢れて、そのまま顔を近づけて唇を重ねた

蓮「りゅ、琉…?」

キスをするとすぐに戸惑いが見られて微かに赤くなる
さっきまで無邪気に笑っていた癖に、こんな小さなキス1つで表情が一気に変わる
てゆうより、本当に今の今まで意識してなかったのが分かる
戸惑ってるのは見て分かるけど、俺はそのままもう一度キスをする
触れるだけ、そんな行為をゆっくりと何度も繰り返しながら、時々長く重ねた
キスを繰り返しながらも、蓮が戸惑って微かに体に力が入ってるのが伝わってくる
キス自体もぎこちなさを感じるし、息もしずらそう
何度か繰り返した後、蓮の顔を覗くと赤く染まり恥じらいを見せる
そんな表情の蓮の頬に触れながら声をかける

琉「…慣れない?」

蓮「…うん…」

小さく返事をした蓮

琉「…力抜いて俺に合わせられる?」

そのまま、また重ねる唇
蓮が慣れて合わせられるようにゆっくりと繰り返した
そのまま繰り返してると、さすがに蓮も慣れて落ち着いてきた
力が抜けてリラックス出来て、呼吸も重なり始めた
ぎこちなさも無くなって、俺自身も心地良かった

-蓮side-

小さく漏れる自分の吐息
何度も繰り返される琉からのキスに恥ずかしさもありながら、少しだけ慣れてきた…と思う
恥ずかしいと思う反面、嬉しくて、この時間がもう少し続いて欲しいなって思った

けど、キスが繰り返される中、私も夢中で気づかなかった
キスをしている途中で、本当に不意に琉の手が私の胸に触れた

蓮「…っ、りゅ、琉…!」

私が驚くと、琉はキスをやめて私の顔を覗いた

-琉side-

キスを繰り返している途中で、蓮が突然声を出した

琉「どうした?」

蓮「そ、…その…手が…」

動揺する様に言葉を乱す蓮
手?
そこで初めて蓮が動揺してる理由を知った

琉「悪い…」

パッと手を離した

蓮「…あ、…ううん…その…ちょっとびっくりして…」

明らかにいつも以上に動揺してるのが見て分かる
少し時間を置いた方がいい
そんな蓮を見て、俺は立ち上がった

蓮「え、琉?どこ行くの?」

琉「ちょっと外の空気吸ってくる」

蓮「え、琉…!?」

琉「少ししたら戻ってくるから」

俺はそのまま部屋を出た
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