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*愛おしくて
愛おしくて#27
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しばらくして目を覚ますとまだ走行中の新幹線
ふと、携帯で時間を確認するとあと10分程度で着きそうな時間だった
…結構寝てたな
小さなあくびが出る
少し仮眠するつもりだったけど…疲れてるせいなのか、蓮と一緒だからか、安心して寝てしまった
ふと、隣を見るとまだ寄りかかったまま、小さな寝息を立てて穏やかそうに眠る蓮の姿
この様子じゃ蓮もずっと寝てたみたいだな…
蓮の顔にかかる髪に触れて耳にかけるように手を動かした
そして蓮の前髪に軽く触れて居ると、触られている違和感に気付くように、少し顔をしかめてゆっくりと目を開けた
蓮「ん…琉…?」
琉「もうすぐ着くから起きてて」
蓮「ふわぁ…なんかいっぱい寝た気がする…」
小さなあくびを漏らしながらそう呟く
琉「俺も寝てた」
蓮「え、琉も寝てたの?」
琉「あぁ」
蓮「えー…それは残念だったな…」
急にそんな事を呟く
琉「残念って何が」
蓮「琉の寝顔、見てみたかったな♪」
悪戯そうに笑う蓮
琉「…見なかったっけ?」
蓮「琉が先起きるからね」
あー…、確かにそうだった
つーより…
琉「寝顔なんて見たいもん?」
蓮「うーん、なんとなく見たいなって」
琉「…多分あんまり無さそうだな
毎回蓮の方が寝るの早いし、起きるの遅いし」
蓮「そーなんだよね」
そんな他愛もない会話をしていると駅に着き、そこからまた電車で最寄り駅まで帰ってきた
蓮「ふぅ、帰ってきたね~」
琉「ん、お疲れ」
駅から出るとすっかり真っ暗で、夜の暗闇のせいか駅から出るなり、少し顔を強張らせる蓮
蓮「……」
何を考えてるねか、暗い景色を眺めながら黙り込んで止まった足
まぁ…街灯があるって言っても薄暗いしな…
琉「…怖い?」
蓮「…平気だよ…あ、でも…手、離さないで…?」
琉「ん」
離すつもりも無かったけど
けど、俺が想像していたよりこいつ怖がりなのかもしれない
琉「お前って夜の出歩かないんだっけ」
蓮「あ、うん、何も予定がなければ基本出ないんだよね」
琉「ふーん…」
だから余計慣れないんだろうな
蓮「あ、でもね、夜空は好き」
不意に夜空を見上げる蓮
蓮「ね、琉は怖いもの無いの?」
琉「怖いって言うより嫌いなもんなら沢山あるな」
蓮「あー、琉は好き嫌いがはっきりしてそうだもんね」
気が紛れているのか笑みを見せながら会話をする蓮
そうやって話していると帰り道もあっという間で蓮の家まで辿り着いた
琉「着いたけど」
蓮「うん…そうだね」
家に着いたのに、蓮は少し儚い表情を浮かべ、繋いだ手を離そうとしない
それどころか離れないようにさっきよりもしっかり繋いでいる気がする
琉「蓮」
蓮「ん…なんかずっと一緒に居たから寂しいなって…」
琉「明日また会えるじゃん
これ以上遅くなっても両親だって心配するだろうし」
蓮「うん、分かってる」
そう言う割に名残惜しそうに離そうとしないな…
やっぱりこいつ言ってる事とやってる事が真逆
いや…そう思ってる俺もそうなのかもしれない
琉「蓮」
蓮「琉、我が儘言っていい?」
琉「…内容による」
そんな事を言うのは初めてで、下手したら一緒に居たいとか言い出さないよな…
蓮「えっと…最後に抱き締めてもいい?」
琉「……」
結局こうゆう時の蓮の発言は突拍子が無いな…
琉「はぁ…近所の目もあるしやめて」
いくら暗いからって、蓮の家の前だし、俺にとっても近所だし、変な噂が立つと面倒
琉「今はこれで我慢して」
そう伝えて蓮の頭を優しく撫でた
納得したのか満足したのか軽く笑って蓮は漸く手を離した
琉「ゆっくり休めよ」
蓮「うん、琉もね」
琉「明日学校なんだし、寝坊するなよ
寝坊したら置いていくから」
蓮「ええっ、早く寝なきゃ」
少し慌てる表情を見せる蓮に笑みが溢れた
蓮「琉、送ってくれてありがとう
気を付けて帰ってね?」
琉「ん、俺の事は良いから早く家入れって」
蓮「はーい、琉、お休みなさい」
琉「…ん、お休み」
笑顔で手を振る蓮が家の中に入ったのを確認して、俺も家路へ着いた
ーー…翌日
いつも通りの時間に目を覚まして、朝の勤めを果たす為に、母さんの居るキッチンへ向かった
琉「母さん、おはよ」
華「あれ?おはよう
今日くらい休んでも良かったのに
旅行って言っても疲れたでしょ?」
琉「そんなに疲れてないから平気
むしろ日課をこなさないと調子狂うし」
華「そ?土産話ものんびり聞きたい所だけど、それは琉が帰ってくるまで楽しみにしとこっかな」
昨日もそうゆう話あんまりしなかったからな…
俺もすぐ休んだし…
母さんの事だから色々と詳しく聞きたいんだろうけど、お寺の1日は中々に忙しい
華「じゃぁ、琉、これお願いね」
琉「分かった」
いつも通りの日常
黙々とお勤めをこなし、学校の仕度も整える
琉「行ってくる」
華「はーい、行ってらっしゃい
今日は早く帰ってきなさいよ♪」
琉「分かってるよ」
そのまま蓮を迎えに歩き慣れた道を黙々と進んだ
蓮の家が見えてくると、家の前で佇む蓮の姿が見えた
あいつが先に待ってるなんて珍しい
琉「蓮」
蓮「あっ、おはよ、琉」
琉「…待たせた?」
蓮「ううん、さっき出たばっか
珍しいと思った?」
琉「まぁ…」
蓮「ふふっ、たまにはね♪」
今日も朝から機嫌良さそうだな…
ふと、蓮の手に持ってる紙袋に目がいく
琉「それ、土産?」
蓮「そう、なお達の分とこっちは華さん達の
だから帰りにお家寄ってもいい?」
琉「ん、母さん達に連絡入れておく
持つから貸して」
蓮「え、大丈夫だよ」
こうなると頑固な奴だからな…
琉「…じゃぁ、父さん達の分だけでも持つって」
蓮「んー…、分かった、ありがとう♪」
素直だな
琉「じゃ、行くか」
蓮「そうだね」
そのまま俺達は学校へ向かった
ふと、携帯で時間を確認するとあと10分程度で着きそうな時間だった
…結構寝てたな
小さなあくびが出る
少し仮眠するつもりだったけど…疲れてるせいなのか、蓮と一緒だからか、安心して寝てしまった
ふと、隣を見るとまだ寄りかかったまま、小さな寝息を立てて穏やかそうに眠る蓮の姿
この様子じゃ蓮もずっと寝てたみたいだな…
蓮の顔にかかる髪に触れて耳にかけるように手を動かした
そして蓮の前髪に軽く触れて居ると、触られている違和感に気付くように、少し顔をしかめてゆっくりと目を開けた
蓮「ん…琉…?」
琉「もうすぐ着くから起きてて」
蓮「ふわぁ…なんかいっぱい寝た気がする…」
小さなあくびを漏らしながらそう呟く
琉「俺も寝てた」
蓮「え、琉も寝てたの?」
琉「あぁ」
蓮「えー…それは残念だったな…」
急にそんな事を呟く
琉「残念って何が」
蓮「琉の寝顔、見てみたかったな♪」
悪戯そうに笑う蓮
琉「…見なかったっけ?」
蓮「琉が先起きるからね」
あー…、確かにそうだった
つーより…
琉「寝顔なんて見たいもん?」
蓮「うーん、なんとなく見たいなって」
琉「…多分あんまり無さそうだな
毎回蓮の方が寝るの早いし、起きるの遅いし」
蓮「そーなんだよね」
そんな他愛もない会話をしていると駅に着き、そこからまた電車で最寄り駅まで帰ってきた
蓮「ふぅ、帰ってきたね~」
琉「ん、お疲れ」
駅から出るとすっかり真っ暗で、夜の暗闇のせいか駅から出るなり、少し顔を強張らせる蓮
蓮「……」
何を考えてるねか、暗い景色を眺めながら黙り込んで止まった足
まぁ…街灯があるって言っても薄暗いしな…
琉「…怖い?」
蓮「…平気だよ…あ、でも…手、離さないで…?」
琉「ん」
離すつもりも無かったけど
けど、俺が想像していたよりこいつ怖がりなのかもしれない
琉「お前って夜の出歩かないんだっけ」
蓮「あ、うん、何も予定がなければ基本出ないんだよね」
琉「ふーん…」
だから余計慣れないんだろうな
蓮「あ、でもね、夜空は好き」
不意に夜空を見上げる蓮
蓮「ね、琉は怖いもの無いの?」
琉「怖いって言うより嫌いなもんなら沢山あるな」
蓮「あー、琉は好き嫌いがはっきりしてそうだもんね」
気が紛れているのか笑みを見せながら会話をする蓮
そうやって話していると帰り道もあっという間で蓮の家まで辿り着いた
琉「着いたけど」
蓮「うん…そうだね」
家に着いたのに、蓮は少し儚い表情を浮かべ、繋いだ手を離そうとしない
それどころか離れないようにさっきよりもしっかり繋いでいる気がする
琉「蓮」
蓮「ん…なんかずっと一緒に居たから寂しいなって…」
琉「明日また会えるじゃん
これ以上遅くなっても両親だって心配するだろうし」
蓮「うん、分かってる」
そう言う割に名残惜しそうに離そうとしないな…
やっぱりこいつ言ってる事とやってる事が真逆
いや…そう思ってる俺もそうなのかもしれない
琉「蓮」
蓮「琉、我が儘言っていい?」
琉「…内容による」
そんな事を言うのは初めてで、下手したら一緒に居たいとか言い出さないよな…
蓮「えっと…最後に抱き締めてもいい?」
琉「……」
結局こうゆう時の蓮の発言は突拍子が無いな…
琉「はぁ…近所の目もあるしやめて」
いくら暗いからって、蓮の家の前だし、俺にとっても近所だし、変な噂が立つと面倒
琉「今はこれで我慢して」
そう伝えて蓮の頭を優しく撫でた
納得したのか満足したのか軽く笑って蓮は漸く手を離した
琉「ゆっくり休めよ」
蓮「うん、琉もね」
琉「明日学校なんだし、寝坊するなよ
寝坊したら置いていくから」
蓮「ええっ、早く寝なきゃ」
少し慌てる表情を見せる蓮に笑みが溢れた
蓮「琉、送ってくれてありがとう
気を付けて帰ってね?」
琉「ん、俺の事は良いから早く家入れって」
蓮「はーい、琉、お休みなさい」
琉「…ん、お休み」
笑顔で手を振る蓮が家の中に入ったのを確認して、俺も家路へ着いた
ーー…翌日
いつも通りの時間に目を覚まして、朝の勤めを果たす為に、母さんの居るキッチンへ向かった
琉「母さん、おはよ」
華「あれ?おはよう
今日くらい休んでも良かったのに
旅行って言っても疲れたでしょ?」
琉「そんなに疲れてないから平気
むしろ日課をこなさないと調子狂うし」
華「そ?土産話ものんびり聞きたい所だけど、それは琉が帰ってくるまで楽しみにしとこっかな」
昨日もそうゆう話あんまりしなかったからな…
俺もすぐ休んだし…
母さんの事だから色々と詳しく聞きたいんだろうけど、お寺の1日は中々に忙しい
華「じゃぁ、琉、これお願いね」
琉「分かった」
いつも通りの日常
黙々とお勤めをこなし、学校の仕度も整える
琉「行ってくる」
華「はーい、行ってらっしゃい
今日は早く帰ってきなさいよ♪」
琉「分かってるよ」
そのまま蓮を迎えに歩き慣れた道を黙々と進んだ
蓮の家が見えてくると、家の前で佇む蓮の姿が見えた
あいつが先に待ってるなんて珍しい
琉「蓮」
蓮「あっ、おはよ、琉」
琉「…待たせた?」
蓮「ううん、さっき出たばっか
珍しいと思った?」
琉「まぁ…」
蓮「ふふっ、たまにはね♪」
今日も朝から機嫌良さそうだな…
ふと、蓮の手に持ってる紙袋に目がいく
琉「それ、土産?」
蓮「そう、なお達の分とこっちは華さん達の
だから帰りにお家寄ってもいい?」
琉「ん、母さん達に連絡入れておく
持つから貸して」
蓮「え、大丈夫だよ」
こうなると頑固な奴だからな…
琉「…じゃぁ、父さん達の分だけでも持つって」
蓮「んー…、分かった、ありがとう♪」
素直だな
琉「じゃ、行くか」
蓮「そうだね」
そのまま俺達は学校へ向かった
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