約束の果てに

秋月

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*愛おしくて

愛おしくて#29

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-蓮side-

昼休みが終わりそうな頃、琴美と一緒に居る時だった
私が黙り混んでると琴美が話し掛けてきた

琴美「おーい、どした?
なんか考え事~?」

蓮「え、いや…そうゆう訳じゃなくて…
あのさ、さっきのなおと琉の話なんだけど…琴美も何の事か知ってるぽかったよね?」

琴美「え、あー…直接聞いた訳じゃないけど…
まぁ、でも察したかな~
え、何?さっきは分かったとか言ってた癖に結局気になってるの?」

蓮「え、うーん…そうなのかな…
何て言うか琉があんな風に濁すのが珍しいっていうか…なんか私だけ知らないのかぁってちょっと思ったり…」

琴美「ふーん、仲間外れにされて寂しいってことか♪」

蓮「え、や、そこまで大袈裟な事じゃないけど…」

琉は何か隠したそうだったしな…
そりゃぁ、秘密は誰だってあるだろうけど…
なんか私に関係ありそうな雰囲気だったし…
けど、真衣さんの件みたいに踏み込んで突き放されるのは嫌だしな…

琴美「忘れろ忘れろ~♪
安藤くんだって大したことじゃないって言ってたんだから」

琉がそう言うんだからそうかもしれないけど…
何て言うか、琴美にまで口止めしてた事が引っ掛かるというか…
余計な事言うなって事はやっぱり何か隠してる?

蓮「ね、琴美教えてよ」

琴美「え!?私に聞くの!?」

蓮「だって琴美も知ってるんでしょ?
やっぱり気になるし、今なら琉も居ないし、ね?」

私が聞くと琴美は罰が悪そうな顔をして、視線を泳がせた

琴美「うーん…別に言ってもいいんだけど…やっぱり安藤くんに恨まれたくないから、私の口からは言えないなぁ~」

蓮「えぇー?」

琴美「そんなに気になるなら本人にちゃんと聞いたら?
安藤くんなら答えてくれるでしょ」

蓮「そうかなぁ…」

琴美「聞くなら蓮も覚悟もって聞いた方がいいと思うな~?
まぁ、でも安藤くんは困るだろうね♪」

蓮「え、覚悟?それに困るって…余計に気になるんだけど
てゆうよりなんか楽しそうに見えるの私だけ?」

琴美「いやぁ、ちょっと面白い展開になったなって思って
直人は安藤くんに心底恨まれるだろうね~♪」

えぇ…ますますわけが分からない…
一体本当に何の話なんだろう…

-琉side-

学校が終わり、蓮と駅に向かってる帰り道だった
いつもお喋りな蓮がまた物静かなのが気になった

琉「今日は静かだな」

蓮「え、そう?」

琉「またなんか悩みとか?」

蓮「ううん、そんなんじゃないよ」

歯切れが悪いな…

琉「なんかあった?」

蓮は俺と視線を合わせると悩むようにすぐに逸らした

蓮「…あのさ、琉、お昼ご飯の時の話なんだけど…」

そう蓮が話し始めて身構えた
てゆうよりもう、嫌な予感しかしない

琉「まさかあの話?
気にしなくていいって言っただろ」

蓮「うん、けどあの時琉、なおだけじゃなくて琴美にも釘指してたでしょ?
私に関係ある話みたいだったのに、私だけ知らないって…なんてゆうか寂しいって言うのもなんか違うけど…少しもやっとしてるの」

こいつ、違う方向性で気にしてんのか

蓮「実はあの後、琴美に聞いてみたんだけど、やっぱり話してくれなくて
どうしても気になるなら琉に聞いた方がいいって
でも聞いたら琉が困るだろうし、私も覚悟した方が良いってなんかよく分かんない事言ってて、余計に気になったというか…
でも琉は話したくなさそうだったし…」

直人のせいでどんどん可笑しな方へ話が進んでいる気がする
橋本も言わなかったのは助かったけど…いや、余計にたち悪いか
あの似た者同士のカップル、とことん厄介事を人に押し付けやがって…
直人だけなら兎も角、橋本も知ってそうだったから蓮も余計に気にしてるのか…

琉「はぁ…どうしても聞きたいわけ?」

蓮「でも琉は話したくないんでしょ?」

琉「話したくないって言うより、言いづらい事だから」

はぁ…これ以上この話が原因でこじれても面倒…

琉「はぁ…分かったよ、話すって」

蓮「教えてくれるの?」

琉「じゃないとお前ずっと気にしてるだろ
教えるのは良いけど後悔するなよ」

蓮「後悔?」

琉「耳貸せ」

はぁ…本気でこんな話、わざわざしたくなかったのに…本当に直人を恨む
俺はそのまま蓮に耳打ちするようにこそっと伝えた

蓮「え?ー…」

琉「馬鹿、口に出すな」

思わず口にしそうになった蓮の口を塞いだ
蓮は分かったと言うように頷く動作を見せる
でも、ハッキリと言わなかったせいか、何の事なのかいまいち分かってなさそうなきょとんとした表情を見せる

蓮「えっと…何の事?
そんなの使ったっけ…?」

正気かよこいつ…
ハッキリと伝え無かったとはいえ、普通伝わるだろ
蓮の様子だと別物だと思ってそう
まさか知らない訳じゃないよな
色々と勘弁してほしい

琉「…そうゆう事しただろ、俺達」

蓮「そうゆう事?」

琉「夜」

ここまで言って分かんなかったらどう説明すればいいんだよ…
なんて思ってると、パッと両手で顔を覆い隠して、謝ってきた

蓮「ー…っごめん…!」

隠しきれてない所が赤く染まってる
伝わったようで何よりだけど、想像以上に後悔してるだろうな
俺自身後悔してる

蓮「ごめん…っ、本当にごめん…!
そんな事だったなんて知らなかったから…っ」

琉「はぁ…もういいよ
お前が悪い訳じゃないんだし…
この赤っ恥は直人に存分に責任取って貰うから
勿論、お前の分も含めて」

俺にも蓮にも恥かかせやがって…

蓮「琉、怒ってるの…?」

恐る恐る俺の表情を覗く蓮

琉「お前には怒ってない
この事態を引き起こした直人には多少腹立たしさを感じるけど
でも、蓮も直人の口車に乗せられたり利用されたりすんな
俺が後々困るから」

蓮「う…気を付ける…」

そう呟きながら火照った顔を一生懸命扇いでいた
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