約束の果てに

秋月

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*愛おしくて

愛おしくて#31

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-蓮side-

夕御飯を食べた後、部屋でごろごろ過ごしてると琉からの着信で携帯が震えた

蓮「もしもし?」

琉「今、大丈夫か?」

蓮「うん、ご飯終わってお部屋でごろごろしてた~
こんな時間に琉から連絡してくれるなんて珍しいね」

電話事態珍しいんだけどね
私は嬉しいけど

琉「プレゼント見たけど」

あ、思ったより早かったなぁ
それで電話くれたんだ

蓮「あ、ほんと?びっくりした?」

見つけた時どんな感じだったんだろ~
電話越しの声の感じじゃ分かんないのが残念

琉「ん、まぁ……」

それだけ言って何故か黙り混む琉

蓮「琉?どうかした?」

なんだろう、反応が…
もしかして私やらかしちゃったかな…
そのまま琉の返事を待ってると、電話の向こうから微かに車の音が聞こえた気がした

琉「あのさ」

蓮「琉、もしかして外にいるの?」

あちゃ、声、被っちゃった…

琉「あぁ、うん
お前の家、向かってるところ」

蓮「えっ!?家?私の?」

琉「もうすぐ着くけど、ちょっと出てこれる?」

蓮「えっ、あ、うんっ、今行くよ」

琉「肌寒いから温かい格好で出てこいよ」

蓮「わ、分かった」

そこで電話は切れた
まさか来てるなんて思わなかった
私は慌てて服を羽織って、お母さん達に声をかけて玄関を出た
外に出てパッと目を向けると、こっちに向かってる琉の姿が見えた

蓮「琉っ、こんな時間に急に来るなんてどうしたの?」

琉「直接話したくて」

蓮「え、そっか…」

琉「少し歩きながらでもいい?」

蓮「あ、うん、お母さん達には言ってきたから少しなら大丈夫だよ」

琉「そっか、ほら」

差し出された琉の手に自分の手を重ねると優しく握ってくれた

琉「寒くない?」

蓮「平気だよ~」

琉「で、あのプレゼントの事だけど」

蓮「もしかして気に入らなかった?」

そうゆうの表情に出ないから分かりにくい…

琉「違う、驚いたし普通に嬉しかった
大事にするよ、ありがとな」

その言葉にどこかむず痒く感じたけど、私も嬉しかった

蓮「喜んでもらえて良かった♪」

私が笑うと琉も軽く笑みを溢した

琉「あれ、お前の趣味も入ってるだろ」

蓮「あー、そうかも
琉の好みがいまいち分からなかったから」

琉「手ぬぐいはなんでシロクマにした?」

蓮「え、まぁ、可愛いっていうのもあったけど、琉ってシロクマっぽいなって
急いで選んだけど私的には良いの選べたなって思ってるよ♪」

琉「俺がシロクマっぽいって理解できない」

蓮「ん~、なんとなくだよ♪」

琉「本当に驚いた
あんなの買ってる所見てなかったから」

蓮「私も琉に何かプレゼントしたくて
どうせならやっぱりサプライズして驚いてほしくて♪」

琉「メッセージカードまで書いて?」

蓮「うん」

琉「あれ、買ったのあの時だろ
俺がトイレに並んでた時」

蓮「あ、そこまで分かっちゃった?」

どうしようか悩んでたから、あれが唯一のチャンスだった
目をつけてたお店も近かったし、行けると思ったんだけど、思ったよりも琉が戻ってくるの早くて焦った
問い詰められたらどうしようかと思った

琉「やっぱり…
あの時しかないと思った」

でも、それだけで気付くなんてやっぱり勘が鋭いなぁ

琉「あの時、悪かったな」

蓮「え?」

琉の急な謝罪にちょっと驚いた

蓮「どうして謝るの?」

琉「あの時のお前の行動、全部許した訳じゃ無いけど、一方的に責めて悪かった
お前がそんな事考えてたなんて知らなかったし」

蓮「え、や、知らなくて当然だよ
それにそれがあったとしても琉に心配かける結果になったんだから、やっぱり私も反省してる」

琉「そっか」

蓮「今度は琉の好きなもの一緒に選びたいな」

琉「別に俺はお前ほど好みがハッキリしてる訳じゃないし
派手なやつとかじゃ無ければなんでも
シロクマは意外だったけど」

蓮「あは、可愛いでしょ?
喜んでくれるかちょっと不安だったけど、良かった~」

琉「ん、ありがと」

蓮「どういたしまして♪」

すると歩いていた琉の足が止まって、私も自然と止まった

蓮「琉?」

反射的に不思議に思って琉の方に顔を向けた瞬間だった
不意に琉と唇が重なった
思ってなかった琉の突然のキスにびっくりして思わず戸惑った

蓮「りゅ、琉…っ
こうゆうことしないんじゃ無かったの…?
ご近所さんに見られたら困るって言ってたのに…」

琉「確かに困る
けど、あの時とはちょっと状況が違うし」

蓮「え、どうゆうこと?」

琉「ここ、民家から少し離れてるし、視角になってるから見えないし、人通りも少ない
まぁ、万が一、誰か来ても足音で分かるし」

え?あ…そう言われてみれば…ってあれ…?

蓮「もしかして適当に歩いていたんじゃなくて、最初からここに来るつもりだった…?」

琉「冴えてるな
ご近所の噂も結構面倒だから
あることないこと言われても面倒だし」

そう言ったかと思えば、琉はまたキスをしてきた
すぐに顔が熱くなるのが分かった

蓮「も、もしかして初めからこのつもりだった…?」

琉「や、別に
ただしたくなったからしただけ」

う…琉ってどうしてこうも平然としてられるんだろう
私だけが少し恥ずかしい…
さっきまでなんとも無かったのに、心臓が騒がしい…
もう一度、軽く重なった後に離れて目が合うと、琉が口を開いた

琉「…蓮、もう少ししていい?」

蓮「え…そ、それ駄目って言ったらしないの…?」

琉「お前が嫌ならしないけど」

う…琉は狡いよ…
私に答えを委ねるなんて…

蓮「…大丈夫」

そう答えた瞬間に琉の手が顔に触れて、また唇が重なった
さっきよりも長く重なって、そして不意に琉の舌が私の唇に触れる
反射的に少し口を開いてしまうと、舌が深く入り込んで来る

蓮「ふ……んっ…ん」

琉「…一応外だから声、抑えて」

蓮「………っ…」

長い長いキスから漸く離れて、琉と目が合うと恥ずかしくてしょうがなかった

蓮「…恥ずかしい……」

琉「ん、悪い、帰ろ」

蓮「うん…」

そのまま私達は何事もなかった様に家へ帰った
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