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*秋の彼岸祭り
秋の彼岸祭り#9
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-琉side-
はぁ…朝からずっと憂鬱だ
只でさえ準備で忙しいっていうのに、今日が祝日で朝からずっと隙あらば森が話しかけてくるわ、引っ付いてくるわでまだ半日しか経ってないのに余計に疲れた
つーか、今までよりも距離感が余計に近くなってる気がする
昼ご飯の時間が唯一落ち着ける時間になるなんて複雑だ
それと、午前中は蓮と一緒の作業でなくて良かったかもな
あんな所見られたくないし、余計な不安とか与えたくない
蓮がどう思うかはハッキリ分からないけど、やっぱり気分のいいものじゃないからな
午後は俺も森と離れて作業だし、それでも関わらないように気をつけるか…
蓮は確か榊と天沢と一緒に作業だったよな
この様子だと特に何事もなかったっぽいな
莉子「華さん今日の汁物、凄く美味しいです」
結弦「あ、僕もそう思いました
でもなんか普段の華さんと味付けが若干違うような…
もしかして作ったの白雪さんですか?」
華「おぉっ、さすが結弦くん、勘が鋭いね
その通りだよ~
今日のすまし汁はなんと蓮ちゃんが作ってくれたんだよ~」
莉子「え、凄く美味しいよ」
美緒「確かに~、蓮ちゃん料理上手なんだね~
私苦手だから羨ましい」
やっぱり蓮が作ったやつだったのか
いつもと違うとは思ったけど、こいつ料理出来たのか
そういえば随分前にお菓子作りするとか言ってたな…
普通に旨いし…
華「すまし汁、蓮ちゃんの数少ない得意料理なんだって~
なんと出汁から丁寧に取ってたよ」
陸人「へぇっ、出汁からって結構手間かかるでしょ」
蓮「その分美味しいご飯が出来ますから♪
お口に合ったようで良かったです」
美緒「でもすまし汁が得意料理って蓮ちゃんなんか変わってる~
すまし汁って地味じゃない?」
蓮「まぁ、そんなに料理得意って訳じゃないの
ただ、出汁を取るのはなんだか楽しくて好きなんだよね」
朱莉「へぇ~」
ふーん…蓮にそんな1面があったのは知らなかった
そう話をただ聞きながら食事を進めてると、榊が口を開いた
伊織「こだわってるからこんなに美味しいんですね
僕もこれ大好きです」
蓮「あ、ほんと?良かった」
伊織「良かったらおかわりしても良いですか?」
蓮「あ、勿論っ、よそってくるね」
伊織「ありがとうございます」
蓮は榊からお椀を受け取るとおかわりの為に席を立った
…蓮が嬉しそうな理由は皆に絶賛されてるのが理由だろうな
単純に褒められれば素直に喜ぶ奴だし
だから違和感があるのは榊の方だ
普段は1番年下で遠慮ぎみな所があるし、どちらかと言うとこの面子の中だと物静かな奴
自分からあんまり積極的に会話をするタイプではない
そんな榊が自分からまだ会ったばかりの蓮に?
少し様子を見てると、少し嬉々とした様子で蓮に話し掛けたり、視線を向けている気がする
……俺の勘違いならいいけど…この榊の様子だと勘違いじゃなさそうだな…
午前中は天沢も一緒だったけど蓮も一緒だった
昨日までそんな様子は無かったし、そこで榊の心境を変える何かあったのか…
基本的に蓮は親しみやすいからな…
まぁ、蓮は気付いてないし、祭りが終わるまでの間に何か起こるとは思えない
榊はそうゆうタイプじゃないし…気にする事は無いけど…
一応警戒しておくか
-蓮side-
お昼ご飯が終わり皆はまた作業に戻り、私は華さんと一緒に片付け
すまし汁、皆美味しいって言ってくれて嬉しかったな
丁寧に出汁を取った甲斐があった♪
琉は皆が居るからなのか何も言ってくれなかったけど…残さず食べてくれた
まぁ、琉は残す様な事はしない人だけど…
あとで会ったら聞いてみようかな
そして私は午後からも駆け回った
お昼ご飯の片付けが終わってから、お風呂掃除して、他の所も兎に角お掃除
洗濯物取り込んで畳んで、15時の休憩に合わせて、全員分のお茶とお茶菓子の準備
団らんとした休憩の時間が終わって、皆が居なくなると華さんが軽く息を溢した
華「ふぅ…それじゃぁ、片付けますか」
蓮「華さん、これくらい私がやります」
華「え?」
蓮「華さん疲れてますよね?
片付けと夕食の下準備くらいなら私やりますから、少し仮眠取ってきたらどうですか?」
華「やだ、そんなに疲れてるように見える?」
蓮「朝早くから起きて、大人数のご飯作るのだって大変ですし、買い出しとか、檀家さんの挨拶周りとか、詳しくは知らないですけど経費の管理とかも今やってますよね?
今週になってからちゃんと休んでないんじゃ無いですか?」
華「蓮ちゃんよく見てるのね
でも大丈夫だよ
大変なのは皆が一緒だし、これくらい慣れっこよ」
華さんはそう遠慮するように笑ったけど…
私の知る限りほんとに休んでる気配が無いんだよね…
蓮「駄目です、ほんの少しの時間でもいいので休んでください
華さんが疲労で倒れたら陸人さんも琉も私だって悲しいです」
華「でも…蓮ちゃんだってまともに休んでないでしょ?」
蓮「私は体力有り余ってるので♪
元気なことだけが私の取り柄ですから任せて下さい!」
私がガッツポーズで意気込むと華さんもフッと笑みを溢した
華「蓮ちゃんの勢いには負けたわ
じゃぁ、お言葉に甘えて少し休んでこようかな」
半ば強引だったけど、華さんが休んでくれるなら良かった
蓮「はい!後の事は任せて下さい!
他にもやってほしいことがあればやりますよ」
華「ははっ、蓮ちゃん本当に元気ね
片付けと夕食の下準備さえしてくれれば大丈夫だよ」
蓮「分かりました
華さんゆっくり休んでくださいね」
華「ありがとう」
華さんがキッチンから出ていくと、私は改めて腕捲りをして気合いを入れ直した
蓮「さてと、早速片付けちゃいますか」
少しでも華さんの負担が減るように頑張ろ
はぁ…朝からずっと憂鬱だ
只でさえ準備で忙しいっていうのに、今日が祝日で朝からずっと隙あらば森が話しかけてくるわ、引っ付いてくるわでまだ半日しか経ってないのに余計に疲れた
つーか、今までよりも距離感が余計に近くなってる気がする
昼ご飯の時間が唯一落ち着ける時間になるなんて複雑だ
それと、午前中は蓮と一緒の作業でなくて良かったかもな
あんな所見られたくないし、余計な不安とか与えたくない
蓮がどう思うかはハッキリ分からないけど、やっぱり気分のいいものじゃないからな
午後は俺も森と離れて作業だし、それでも関わらないように気をつけるか…
蓮は確か榊と天沢と一緒に作業だったよな
この様子だと特に何事もなかったっぽいな
莉子「華さん今日の汁物、凄く美味しいです」
結弦「あ、僕もそう思いました
でもなんか普段の華さんと味付けが若干違うような…
もしかして作ったの白雪さんですか?」
華「おぉっ、さすが結弦くん、勘が鋭いね
その通りだよ~
今日のすまし汁はなんと蓮ちゃんが作ってくれたんだよ~」
莉子「え、凄く美味しいよ」
美緒「確かに~、蓮ちゃん料理上手なんだね~
私苦手だから羨ましい」
やっぱり蓮が作ったやつだったのか
いつもと違うとは思ったけど、こいつ料理出来たのか
そういえば随分前にお菓子作りするとか言ってたな…
普通に旨いし…
華「すまし汁、蓮ちゃんの数少ない得意料理なんだって~
なんと出汁から丁寧に取ってたよ」
陸人「へぇっ、出汁からって結構手間かかるでしょ」
蓮「その分美味しいご飯が出来ますから♪
お口に合ったようで良かったです」
美緒「でもすまし汁が得意料理って蓮ちゃんなんか変わってる~
すまし汁って地味じゃない?」
蓮「まぁ、そんなに料理得意って訳じゃないの
ただ、出汁を取るのはなんだか楽しくて好きなんだよね」
朱莉「へぇ~」
ふーん…蓮にそんな1面があったのは知らなかった
そう話をただ聞きながら食事を進めてると、榊が口を開いた
伊織「こだわってるからこんなに美味しいんですね
僕もこれ大好きです」
蓮「あ、ほんと?良かった」
伊織「良かったらおかわりしても良いですか?」
蓮「あ、勿論っ、よそってくるね」
伊織「ありがとうございます」
蓮は榊からお椀を受け取るとおかわりの為に席を立った
…蓮が嬉しそうな理由は皆に絶賛されてるのが理由だろうな
単純に褒められれば素直に喜ぶ奴だし
だから違和感があるのは榊の方だ
普段は1番年下で遠慮ぎみな所があるし、どちらかと言うとこの面子の中だと物静かな奴
自分からあんまり積極的に会話をするタイプではない
そんな榊が自分からまだ会ったばかりの蓮に?
少し様子を見てると、少し嬉々とした様子で蓮に話し掛けたり、視線を向けている気がする
……俺の勘違いならいいけど…この榊の様子だと勘違いじゃなさそうだな…
午前中は天沢も一緒だったけど蓮も一緒だった
昨日までそんな様子は無かったし、そこで榊の心境を変える何かあったのか…
基本的に蓮は親しみやすいからな…
まぁ、蓮は気付いてないし、祭りが終わるまでの間に何か起こるとは思えない
榊はそうゆうタイプじゃないし…気にする事は無いけど…
一応警戒しておくか
-蓮side-
お昼ご飯が終わり皆はまた作業に戻り、私は華さんと一緒に片付け
すまし汁、皆美味しいって言ってくれて嬉しかったな
丁寧に出汁を取った甲斐があった♪
琉は皆が居るからなのか何も言ってくれなかったけど…残さず食べてくれた
まぁ、琉は残す様な事はしない人だけど…
あとで会ったら聞いてみようかな
そして私は午後からも駆け回った
お昼ご飯の片付けが終わってから、お風呂掃除して、他の所も兎に角お掃除
洗濯物取り込んで畳んで、15時の休憩に合わせて、全員分のお茶とお茶菓子の準備
団らんとした休憩の時間が終わって、皆が居なくなると華さんが軽く息を溢した
華「ふぅ…それじゃぁ、片付けますか」
蓮「華さん、これくらい私がやります」
華「え?」
蓮「華さん疲れてますよね?
片付けと夕食の下準備くらいなら私やりますから、少し仮眠取ってきたらどうですか?」
華「やだ、そんなに疲れてるように見える?」
蓮「朝早くから起きて、大人数のご飯作るのだって大変ですし、買い出しとか、檀家さんの挨拶周りとか、詳しくは知らないですけど経費の管理とかも今やってますよね?
今週になってからちゃんと休んでないんじゃ無いですか?」
華「蓮ちゃんよく見てるのね
でも大丈夫だよ
大変なのは皆が一緒だし、これくらい慣れっこよ」
華さんはそう遠慮するように笑ったけど…
私の知る限りほんとに休んでる気配が無いんだよね…
蓮「駄目です、ほんの少しの時間でもいいので休んでください
華さんが疲労で倒れたら陸人さんも琉も私だって悲しいです」
華「でも…蓮ちゃんだってまともに休んでないでしょ?」
蓮「私は体力有り余ってるので♪
元気なことだけが私の取り柄ですから任せて下さい!」
私がガッツポーズで意気込むと華さんもフッと笑みを溢した
華「蓮ちゃんの勢いには負けたわ
じゃぁ、お言葉に甘えて少し休んでこようかな」
半ば強引だったけど、華さんが休んでくれるなら良かった
蓮「はい!後の事は任せて下さい!
他にもやってほしいことがあればやりますよ」
華「ははっ、蓮ちゃん本当に元気ね
片付けと夕食の下準備さえしてくれれば大丈夫だよ」
蓮「分かりました
華さんゆっくり休んでくださいね」
華「ありがとう」
華さんがキッチンから出ていくと、私は改めて腕捲りをして気合いを入れ直した
蓮「さてと、早速片付けちゃいますか」
少しでも華さんの負担が減るように頑張ろ
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