174 / 180
*秋の彼岸祭り
秋の彼岸祭り#18
しおりを挟む
舞台の方へ向かうと多くの人が巫女の舞いを目にしようと、舞台の周りは既に人で溢れていた
蓮「うわぁ、凄い人が集まってる」
琉「見るとご利益にあやかれるって言われてるから、皆こぞって見に来るんだよ
もう少し近くで見たいか?」
この人混みの中を掻い潜っていくのは大変だと思うけど、蓮が近くで見たいなら…と思ったけど
蓮「ううん、ここからでも見えるし大丈夫だよ」
琉「そっか」
腕時計を確認するとあと10分くらいで始まるな…
琉「蓮、寒くないか?」
この時期、日が落ちるとやっぱり肌寒さを感じる
羽織るものでも持ってくれば良かったな
蓮「ううん、平気だよ~
はしゃいだせいかちょうどいい気温かな♪」
確かに繋がれた手の体温がいつもより高い気がする
とはいえ、見てる間はじっとしてるわけだしあっという間に冷えるだろうな
見終わったらすぐ家に入って温かい飲み物でも飲むか
本当なら風呂に入れてやりたい所だけど、順番が決まってるからな…
蓮「舞いってどれくらいの時間やるものなの?」
琉「大体10分くらい」
蓮「結構長いんだね」
琉「練習も1度も見てないんだっけ?」
蓮「そうなんだよね
覗いて見たかったんだけど、なんだかタイミング合わなくて…だから楽しみだったんだ♪」
琉「そっか、まぁ、お前の期待通りだと思うけど」
森の鬱陶しいあの性格は置いておいて、舞いに関しては文句は特にない
本当、見映えだけなら問題ないのにな
蓮と話してると時間の流れが早く、舞台に明かりが灯り、舞い衣装に身を包んだ森と杉山が舞台に上がり、伝統の巫女の舞いが始まった
2人の姿を見た蓮は分かりやすく目を輝かせていた
蓮「わぁっ、森さんも杉山さんも物凄く綺麗だね!」
まぁ、大人っぽくなったし雰囲気はあるから、蓮が言うのも納得は出来る
琉「そうだな」
そう思ってただ、共感した返事を返す
そしたら蓮が何故か俺の顔色を伺うような仕草を見せる
琉「どうした?」
蓮「…森さんも杉山さんも凄く綺麗だよね?」
琉「まぁ、客観的に見たらそうなんじゃない」
蓮「あんなに綺麗だと…琉も惚れちゃう?」
琉「は?」
いきなり何を言い出すのかと思えば…
琉「いきなり何言ってるんだよ」
蓮「だって琉も綺麗だって思ってるんでしょ?」
琉「はぁ…別に客観的に見た意見を言って同意しただけ
惚れた惚れないって話はしてない
てゆうより、万が一にでも惚れるなんてあり得ない
お前以外にそうゆう感情抱いたことないし」
少し呆れるようにそう答えると蓮は何処と無く照れるような表情で
蓮「そっか…」
と、だけ呟いた
琉「なんか不安にでもなったわけ?」
蓮がそんな事を急に言うのは何処と無く可笑しい
蓮の前で森が分かりやすく媚びてくることは今んとこないけど、もしかしたら何かしら感じてるのかもしれないな
自分の事は鈍感でも人の事は妙に鋭い時があるし…
蓮「ううん、もう平気」
そういつものように笑みを溢す
もうって事は少なからず何か思ってたんだろうな
まぁ、本人が良いって言ってるしこれ以上気にしてもしょうがないか
そのまま蓮も俺も特に気にする事無く、舞いを静かに見続けた
無事に終幕すると、感動するように蓮は思わず拍手をしていた
蓮「すっごくかっこよかった~
動きが優雅で凄く綺麗だった!
森さんも杉山さんも凄い
私だったらあんな長い裾だと躓いて転んじゃいそう」
そう呟く蓮
想像がつく様子に思わず軽く笑ってしまった
蓮「笑うなんて酷いなぁ」
琉「想像がついたから」
そう伝えると微かに口を尖らせる
舞いが終わり集まっていた人混みがバラけるように動き出す
琉「まだ屋台見る?」
蓮「ううん、もう充分満喫したよ
明日もあるし今日はもうゆっくり休も?」
琉「じゃぁ、少しのんびりするか」
蓮「うんっ」
終始楽しそうな蓮と一緒に俺達は家の中へ戻った
キッチンを覗くと珍しく誰も居なかった
皆まだ祭りの方に行ってるのか…
どちらにせよ静かに過ごせそうで良かったかもな
蓮「琉は座ってて~、珈琲でいいよね?」
そう言った蓮は、飲み物の準備を始めようとする
琉「俺がやるからお前こそ座ってろよ」
蓮「だって琉、疲れてるでしょ?」
琉「それを言うならお前も同じだろ」
互いに譲らない言葉が続き、蓮がふと可笑しそうに笑う
蓮「ふふっ、じゃぁ一緒に作る?」
琉「…そうするか」
楽しそうに笑う蓮に気が緩むように笑みが溢れる
そのまま一緒に飲み物を作って座って、一息ついた
こうしてゆっくりしてみるとやっぱり落ち着くと言うか疲れたと言うか…
漸く1日目が無事に終わったんだと安堵した
蓮「明日もこんな感じかな?」
琉「まぁ…日曜日だからもう少し人が増えるだろうけど
そっちはどうだった?問題起こさなかったか?」
蓮「問題起こす前提なの~?
残念ながら華さんに褒められるくらい活躍したよ♪」
そう少し得意気に、大袈裟に話す蓮
琉「そ、何事もなくて何より
でも疲れただろ」
蓮「まぁ、疲れてない訳じゃないけど、充実して結構楽しかったよ
私より華さんの方が凄いんだよ、あのね…」
嬉々として話し始める蓮の話をただ淡々と聞いていた
琉「まぁ、接待はいつも母さんの役目みたいな所があるから、繰り返してたらそりゃ覚えるだろうな
でも俺からしても母さんの記憶力は凄いと思うよ」
そのまま飲み物が無くなっても会話をしていると、足音がして、母さんが顔を覗かせた
華「あれ?2人共もう帰ってきてたの?
それともまた屋台の方に行くの?」
琉「いや、今日はもう休む所」
華「そうなんだね
それならお風呂空いてるから順番に入ったら?
私と陸人はもう入ったし、他の子達はまだお祭りを楽しんでいるみたいだから」
琉「分かった、そうする」
華「琉も蓮ちゃんも1日お疲れ様
ゆっくり休んでまた明日もよろしく」
蓮「よろしくお願いします」
母さんはそのまま自室に戻っていった
琉「時間的には少し早いけどさっさと風呂に入って今日は休むか
蓮、先に入ってくれば」
蓮「え、琉先に行っていいよ」
はぁ…またこのパターンか
琉「…お前が先に入らないって言うなら一緒に入るか?」
本気で一緒に入ろうなんて思ってない
あくまで蓮が先に入る為の冗談
でも、表情の変わらなかった俺を見てどうやら本気だと思ったようで、顔を赤らめて戸惑いを見せた
琉「お前が譲らないならそうするけどどうする?」
蓮「…さ…先に入ってきます…」
気恥ずかしさと言い負かされた事も分かってるみたいで複雑な表情を浮かべながら俺を見つめていた
蓮「…琉はいっつも狡いなぁ」
琉「そ?」
蓮「琉に言い負かされないように頑張らなきゃ」
そんな事を頑張ってどうするんだか…
琉「じゃぁ、ゆっくり入って体休めろよ」
蓮の頬に触れながらそう伝えると、蓮は笑みを溢す
蓮「ふふっ、そうするね
終わったら声かけるね」
琉「ん」
蓮とそのまま別れて俺は1人部屋に戻った
蓮「うわぁ、凄い人が集まってる」
琉「見るとご利益にあやかれるって言われてるから、皆こぞって見に来るんだよ
もう少し近くで見たいか?」
この人混みの中を掻い潜っていくのは大変だと思うけど、蓮が近くで見たいなら…と思ったけど
蓮「ううん、ここからでも見えるし大丈夫だよ」
琉「そっか」
腕時計を確認するとあと10分くらいで始まるな…
琉「蓮、寒くないか?」
この時期、日が落ちるとやっぱり肌寒さを感じる
羽織るものでも持ってくれば良かったな
蓮「ううん、平気だよ~
はしゃいだせいかちょうどいい気温かな♪」
確かに繋がれた手の体温がいつもより高い気がする
とはいえ、見てる間はじっとしてるわけだしあっという間に冷えるだろうな
見終わったらすぐ家に入って温かい飲み物でも飲むか
本当なら風呂に入れてやりたい所だけど、順番が決まってるからな…
蓮「舞いってどれくらいの時間やるものなの?」
琉「大体10分くらい」
蓮「結構長いんだね」
琉「練習も1度も見てないんだっけ?」
蓮「そうなんだよね
覗いて見たかったんだけど、なんだかタイミング合わなくて…だから楽しみだったんだ♪」
琉「そっか、まぁ、お前の期待通りだと思うけど」
森の鬱陶しいあの性格は置いておいて、舞いに関しては文句は特にない
本当、見映えだけなら問題ないのにな
蓮と話してると時間の流れが早く、舞台に明かりが灯り、舞い衣装に身を包んだ森と杉山が舞台に上がり、伝統の巫女の舞いが始まった
2人の姿を見た蓮は分かりやすく目を輝かせていた
蓮「わぁっ、森さんも杉山さんも物凄く綺麗だね!」
まぁ、大人っぽくなったし雰囲気はあるから、蓮が言うのも納得は出来る
琉「そうだな」
そう思ってただ、共感した返事を返す
そしたら蓮が何故か俺の顔色を伺うような仕草を見せる
琉「どうした?」
蓮「…森さんも杉山さんも凄く綺麗だよね?」
琉「まぁ、客観的に見たらそうなんじゃない」
蓮「あんなに綺麗だと…琉も惚れちゃう?」
琉「は?」
いきなり何を言い出すのかと思えば…
琉「いきなり何言ってるんだよ」
蓮「だって琉も綺麗だって思ってるんでしょ?」
琉「はぁ…別に客観的に見た意見を言って同意しただけ
惚れた惚れないって話はしてない
てゆうより、万が一にでも惚れるなんてあり得ない
お前以外にそうゆう感情抱いたことないし」
少し呆れるようにそう答えると蓮は何処と無く照れるような表情で
蓮「そっか…」
と、だけ呟いた
琉「なんか不安にでもなったわけ?」
蓮がそんな事を急に言うのは何処と無く可笑しい
蓮の前で森が分かりやすく媚びてくることは今んとこないけど、もしかしたら何かしら感じてるのかもしれないな
自分の事は鈍感でも人の事は妙に鋭い時があるし…
蓮「ううん、もう平気」
そういつものように笑みを溢す
もうって事は少なからず何か思ってたんだろうな
まぁ、本人が良いって言ってるしこれ以上気にしてもしょうがないか
そのまま蓮も俺も特に気にする事無く、舞いを静かに見続けた
無事に終幕すると、感動するように蓮は思わず拍手をしていた
蓮「すっごくかっこよかった~
動きが優雅で凄く綺麗だった!
森さんも杉山さんも凄い
私だったらあんな長い裾だと躓いて転んじゃいそう」
そう呟く蓮
想像がつく様子に思わず軽く笑ってしまった
蓮「笑うなんて酷いなぁ」
琉「想像がついたから」
そう伝えると微かに口を尖らせる
舞いが終わり集まっていた人混みがバラけるように動き出す
琉「まだ屋台見る?」
蓮「ううん、もう充分満喫したよ
明日もあるし今日はもうゆっくり休も?」
琉「じゃぁ、少しのんびりするか」
蓮「うんっ」
終始楽しそうな蓮と一緒に俺達は家の中へ戻った
キッチンを覗くと珍しく誰も居なかった
皆まだ祭りの方に行ってるのか…
どちらにせよ静かに過ごせそうで良かったかもな
蓮「琉は座ってて~、珈琲でいいよね?」
そう言った蓮は、飲み物の準備を始めようとする
琉「俺がやるからお前こそ座ってろよ」
蓮「だって琉、疲れてるでしょ?」
琉「それを言うならお前も同じだろ」
互いに譲らない言葉が続き、蓮がふと可笑しそうに笑う
蓮「ふふっ、じゃぁ一緒に作る?」
琉「…そうするか」
楽しそうに笑う蓮に気が緩むように笑みが溢れる
そのまま一緒に飲み物を作って座って、一息ついた
こうしてゆっくりしてみるとやっぱり落ち着くと言うか疲れたと言うか…
漸く1日目が無事に終わったんだと安堵した
蓮「明日もこんな感じかな?」
琉「まぁ…日曜日だからもう少し人が増えるだろうけど
そっちはどうだった?問題起こさなかったか?」
蓮「問題起こす前提なの~?
残念ながら華さんに褒められるくらい活躍したよ♪」
そう少し得意気に、大袈裟に話す蓮
琉「そ、何事もなくて何より
でも疲れただろ」
蓮「まぁ、疲れてない訳じゃないけど、充実して結構楽しかったよ
私より華さんの方が凄いんだよ、あのね…」
嬉々として話し始める蓮の話をただ淡々と聞いていた
琉「まぁ、接待はいつも母さんの役目みたいな所があるから、繰り返してたらそりゃ覚えるだろうな
でも俺からしても母さんの記憶力は凄いと思うよ」
そのまま飲み物が無くなっても会話をしていると、足音がして、母さんが顔を覗かせた
華「あれ?2人共もう帰ってきてたの?
それともまた屋台の方に行くの?」
琉「いや、今日はもう休む所」
華「そうなんだね
それならお風呂空いてるから順番に入ったら?
私と陸人はもう入ったし、他の子達はまだお祭りを楽しんでいるみたいだから」
琉「分かった、そうする」
華「琉も蓮ちゃんも1日お疲れ様
ゆっくり休んでまた明日もよろしく」
蓮「よろしくお願いします」
母さんはそのまま自室に戻っていった
琉「時間的には少し早いけどさっさと風呂に入って今日は休むか
蓮、先に入ってくれば」
蓮「え、琉先に行っていいよ」
はぁ…またこのパターンか
琉「…お前が先に入らないって言うなら一緒に入るか?」
本気で一緒に入ろうなんて思ってない
あくまで蓮が先に入る為の冗談
でも、表情の変わらなかった俺を見てどうやら本気だと思ったようで、顔を赤らめて戸惑いを見せた
琉「お前が譲らないならそうするけどどうする?」
蓮「…さ…先に入ってきます…」
気恥ずかしさと言い負かされた事も分かってるみたいで複雑な表情を浮かべながら俺を見つめていた
蓮「…琉はいっつも狡いなぁ」
琉「そ?」
蓮「琉に言い負かされないように頑張らなきゃ」
そんな事を頑張ってどうするんだか…
琉「じゃぁ、ゆっくり入って体休めろよ」
蓮の頬に触れながらそう伝えると、蓮は笑みを溢す
蓮「ふふっ、そうするね
終わったら声かけるね」
琉「ん」
蓮とそのまま別れて俺は1人部屋に戻った
0
あなたにおすすめの小説
結婚したくない腐女子が結婚しました
折原さゆみ
恋愛
倉敷紗々(30歳)、独身。両親に結婚をせがまれて、嫌気がさしていた。
仕方なく、結婚相談所で登録を行うことにした。
本当は、結婚なんてしたくない、子供なんてもってのほか、どうしたものかと考えた彼女が出した結論とは?
※BL(ボーイズラブ)という表現が出てきますが、BL好きには物足りないかもしれません。
主人公の独断と偏見がかなり多いです。そこのところを考慮に入れてお読みください。
※番外編に入り、百合についても語り始めました。
こちらも独断と偏見が多々あるかもしれないのでご注意ください。
※この作品はフィクションです。実際の人物、団体などとは関係ありません。
※番外編を随時更新中。
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる