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*秋の彼岸祭り
秋の彼岸祭り#17
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-琉side-
お祓い等の受付け時間が終わると漸く終わったと肩の荷が下りて小さく息を溢した
蓮の言う通り疲れてない訳じゃない
むしろ正直言うと疲れた
朝から今の今までずっと精神を集中させて繰り返し繰り返しお祓いの儀式
父さんと天沢と一緒に分担しているとはいえ、やっぱり疲れる
しかも終わったと思ったら面倒な奴に絡まれるし…
でも蓮の笑みを見た途端に疲れとか煩わしさが消えるように、俺も自然とつられるように笑みが溢れた
蓮「少し休んだら?」
少しいつもと違うような様子な気がしたけど気のせいか…
お互い疲れてるのは同じだし、楽しみにしてたのに、休んでる時間も惜しいと思うくらいだ
わざわざ迎えに来たのだって多分早く行きたかったからとかじゃないのか?
そしてそのまま蓮の手を引いて表へ出た
表に出るととても賑やかに人で溢れていた
本来ならこんな人混みはあんまり好きじゃない
蓮「うわぁっ、こんなに人が沢山居たんだね
やっぱりお祭り嫌いな人なんて居ないよね」
蓮はずっと家の中で接待していたから、この賑わいを知らなくても当然か
琉「お前もその1人だろ」
蓮「うん、お祭り大好きだよっ」
笑顔を見せて素直にそう伝えてくる蓮が愛らしい
あちこちから漂う美味しそうな匂いとお祭りならではの雰囲気に蓮は見て分かるようについわくわくと胸を弾ませている様子だった
蓮「良い匂いが漂ってるからお腹空いちゃった」
琉「何から食べたいわけ?」
蓮「うーんと…あ、クレープ♪」
琉「いきなり甘いものかよ」
蓮「目に止まっちゃって♪
食前でも食後でもどちらでもいけちゃう♪
なんならどっちも食べちゃう」
琉「相変わらずの食欲だな」
蓮の甘党好きには少し呆れるくらい笑ってしまう
蓮「琉も食べる?お食事系もあるけど」
琉「俺はどちらかと言うともう少しがっつりしたの食べたいかな」
そう言うと蓮は不思議そうな顔で俺の表情を覗く
琉「なに?」
蓮「ううん、そうゆう風に言うの珍しいなって
琉って返事が結構淡白な事が多いから」
…自覚は何処と無くある
こうゆう時はいる、いらない、食べる、食べないの返答が自分でも多いと思う
琉「…お前の食欲が移ったのかもな」
蓮「あはは、何それ」
あんまり祭りなんて興味も無かったけど、悪くないのかもしれない
蓮「見てみて、動物クッキー乗ってる」
琉「良かったな」
どうでもいいような些細な事でも、蓮が言うと鬱陶しさがない
そう思うと俺は相当惚れ込んでるのかもしれない
嬉しそうにクレープを頬張る蓮を見て問いかける
琉「旨いか?」
蓮「うんっ、あ、琉、から揚げ見つけたよ」
まるで子どもみたいに無邪気だな
それに俺の話も覚えててくれたんだな
そんな感じで、人混みが鬱陶しくもあったけど、蓮と一緒だとそれが気にならないくらい落ち着いて過ごせた
蓮「あ、次たこ焼き食べたい」
琉「はいはい」
次から次へといつもながらよく食べるな
まぁ、基本的に2人で一緒に食べてるし、結構あちこち買ったけどそこまでの量じゃないからな
蓮はちょいちょい甘いもの挟んでるけど
たこ焼きを買って少し人波から外れた所で袋を開ける
蓮「やっぱりお祭りと言ったらたこ焼きも欠かせないよね♪」
蓮の場合だと全部欠かせないだろ
琉「ほら、先に食べれば?
熱いから気を付けろよ」
蓮「わぁ、いいの?いただきまーす」
湯気の出るたこ焼きを一生懸命ふーふーと息を吹き掛けて、口に入れる
それでも熱かったみたいだ
蓮「…んっ、熱い…」
琉「大丈夫かよ…一気に食べるからだろ」
蓮「…ん、だってたこ焼きは一気に食べるものでしょ?」
琉「そうかもしれないけど…火傷してないか?」
蓮「うん、平気
私ふわとろなたこ焼きが好きなんだ~
美味しいから琉も食べてみてよ」
そのまま順番に食べてると日が暮れて、祭りの灯りが一気に灯る
蓮「わぁ…提灯の灯りが綺麗
雰囲気が凄い変わるね
もしかして琉が言ってたのってこれ?」
琉「ん、綺麗だろ?」
蓮「うん、とっても
それに皆で準備したから見ていて達成感もあるかな
こんな綺麗な景色を作るのに自分も携われたんだって」
琉「そっか」
祭りに訪れた多くの人物がその光景にカメラを向けるのに対して、蓮はいつものように目に焼き付けるように静かにその光景を眺めていた
琉「まだ何か食べる?」
蓮「んーん、今はもうお腹いっぱい
だから次は遊びたいかな」
琉「何がしたいわけ?」
蓮「ヨーヨーすくい♪」
琉「…意外と子どもっぽいんだな」
蓮「楽しいんだよ?それに私得意だし♪」
自信満々な笑みを見せる蓮
琉「ふーん…じゃぁ、お手並み拝見ってことで」
そのままヨーヨーすくいに来たわけだけど…
2回連続で針が水に沈み不戦敗に終わる蓮
蓮「……」
琉「得意って言ってなかったか?」
蓮「子どもの頃は得意だったんだよ
久し振りだからちょっと手こずってるだけで…
おじさん、もう1回お願いします!」
意外と負けず嫌いな蓮はもう一度チャレンジするが、結果は予想通りだった
蓮「あっ…」
「お嬢ちゃん才能ないなぁ」
と、屋台の親父さんにも笑われる始末
蓮「むぅ…こんなに難しかったっけ…」
少ししかめっ面を見せる蓮
琉「試しに俺もやってみるか…」
蓮「琉やったことある?」
琉「や、初めてだけど、そんなに難しいのかなって思って」
引っ掛けて吊り上げるだけ
簡単そうに見えて蓮の様子を見てると少し難しそうにも見える
けど、なんと無く見ていてコツは分かったかもしれない
琉「この柄で良い?」
蓮「うん、琉頑張って」
蓮が失敗を繰り返した事実とは真逆にスッと1発で成功してしまった
琉「ほら」
蓮「えぇっ、なんで?
私なんて3回連続で失敗だったのに」
琉「なんと無くコツさえ掴めば簡単」
簡単に蓮にコツを伝えると、駄目押しでもう1回とチャレンジした
蓮「あっ、出来た♪」
さっきまで少し仏頂面だったのに取れた瞬間にパッと明るくなる蓮の表情
琉「お前ってやっぱりコツさえ掴めば覚えが早いな」
不器用そうに見えて、覚えてしまえば大抵の事はそつなくこなすんだよな…色々と
蓮「琉のも貰って良いの?」
琉「ん」
蓮「ありがと♪
あれ…なんか人の流れが変わったね」
琉「もうすぐ巫女の舞いの披露時間だからな
皆そっちに移動し始めてるんだろ」
蓮「もうそんな時間なんだ
森さんと杉山さんの勇姿を見なくちゃ」
見る気、満々だな…
正直、森とは顔も合わせたくないけど…蓮が見たいならしょうがないか
琉「ん、じゃぁ、見に行くか」
蓮「うん♪」
お祓い等の受付け時間が終わると漸く終わったと肩の荷が下りて小さく息を溢した
蓮の言う通り疲れてない訳じゃない
むしろ正直言うと疲れた
朝から今の今までずっと精神を集中させて繰り返し繰り返しお祓いの儀式
父さんと天沢と一緒に分担しているとはいえ、やっぱり疲れる
しかも終わったと思ったら面倒な奴に絡まれるし…
でも蓮の笑みを見た途端に疲れとか煩わしさが消えるように、俺も自然とつられるように笑みが溢れた
蓮「少し休んだら?」
少しいつもと違うような様子な気がしたけど気のせいか…
お互い疲れてるのは同じだし、楽しみにしてたのに、休んでる時間も惜しいと思うくらいだ
わざわざ迎えに来たのだって多分早く行きたかったからとかじゃないのか?
そしてそのまま蓮の手を引いて表へ出た
表に出るととても賑やかに人で溢れていた
本来ならこんな人混みはあんまり好きじゃない
蓮「うわぁっ、こんなに人が沢山居たんだね
やっぱりお祭り嫌いな人なんて居ないよね」
蓮はずっと家の中で接待していたから、この賑わいを知らなくても当然か
琉「お前もその1人だろ」
蓮「うん、お祭り大好きだよっ」
笑顔を見せて素直にそう伝えてくる蓮が愛らしい
あちこちから漂う美味しそうな匂いとお祭りならではの雰囲気に蓮は見て分かるようについわくわくと胸を弾ませている様子だった
蓮「良い匂いが漂ってるからお腹空いちゃった」
琉「何から食べたいわけ?」
蓮「うーんと…あ、クレープ♪」
琉「いきなり甘いものかよ」
蓮「目に止まっちゃって♪
食前でも食後でもどちらでもいけちゃう♪
なんならどっちも食べちゃう」
琉「相変わらずの食欲だな」
蓮の甘党好きには少し呆れるくらい笑ってしまう
蓮「琉も食べる?お食事系もあるけど」
琉「俺はどちらかと言うともう少しがっつりしたの食べたいかな」
そう言うと蓮は不思議そうな顔で俺の表情を覗く
琉「なに?」
蓮「ううん、そうゆう風に言うの珍しいなって
琉って返事が結構淡白な事が多いから」
…自覚は何処と無くある
こうゆう時はいる、いらない、食べる、食べないの返答が自分でも多いと思う
琉「…お前の食欲が移ったのかもな」
蓮「あはは、何それ」
あんまり祭りなんて興味も無かったけど、悪くないのかもしれない
蓮「見てみて、動物クッキー乗ってる」
琉「良かったな」
どうでもいいような些細な事でも、蓮が言うと鬱陶しさがない
そう思うと俺は相当惚れ込んでるのかもしれない
嬉しそうにクレープを頬張る蓮を見て問いかける
琉「旨いか?」
蓮「うんっ、あ、琉、から揚げ見つけたよ」
まるで子どもみたいに無邪気だな
それに俺の話も覚えててくれたんだな
そんな感じで、人混みが鬱陶しくもあったけど、蓮と一緒だとそれが気にならないくらい落ち着いて過ごせた
蓮「あ、次たこ焼き食べたい」
琉「はいはい」
次から次へといつもながらよく食べるな
まぁ、基本的に2人で一緒に食べてるし、結構あちこち買ったけどそこまでの量じゃないからな
蓮はちょいちょい甘いもの挟んでるけど
たこ焼きを買って少し人波から外れた所で袋を開ける
蓮「やっぱりお祭りと言ったらたこ焼きも欠かせないよね♪」
蓮の場合だと全部欠かせないだろ
琉「ほら、先に食べれば?
熱いから気を付けろよ」
蓮「わぁ、いいの?いただきまーす」
湯気の出るたこ焼きを一生懸命ふーふーと息を吹き掛けて、口に入れる
それでも熱かったみたいだ
蓮「…んっ、熱い…」
琉「大丈夫かよ…一気に食べるからだろ」
蓮「…ん、だってたこ焼きは一気に食べるものでしょ?」
琉「そうかもしれないけど…火傷してないか?」
蓮「うん、平気
私ふわとろなたこ焼きが好きなんだ~
美味しいから琉も食べてみてよ」
そのまま順番に食べてると日が暮れて、祭りの灯りが一気に灯る
蓮「わぁ…提灯の灯りが綺麗
雰囲気が凄い変わるね
もしかして琉が言ってたのってこれ?」
琉「ん、綺麗だろ?」
蓮「うん、とっても
それに皆で準備したから見ていて達成感もあるかな
こんな綺麗な景色を作るのに自分も携われたんだって」
琉「そっか」
祭りに訪れた多くの人物がその光景にカメラを向けるのに対して、蓮はいつものように目に焼き付けるように静かにその光景を眺めていた
琉「まだ何か食べる?」
蓮「んーん、今はもうお腹いっぱい
だから次は遊びたいかな」
琉「何がしたいわけ?」
蓮「ヨーヨーすくい♪」
琉「…意外と子どもっぽいんだな」
蓮「楽しいんだよ?それに私得意だし♪」
自信満々な笑みを見せる蓮
琉「ふーん…じゃぁ、お手並み拝見ってことで」
そのままヨーヨーすくいに来たわけだけど…
2回連続で針が水に沈み不戦敗に終わる蓮
蓮「……」
琉「得意って言ってなかったか?」
蓮「子どもの頃は得意だったんだよ
久し振りだからちょっと手こずってるだけで…
おじさん、もう1回お願いします!」
意外と負けず嫌いな蓮はもう一度チャレンジするが、結果は予想通りだった
蓮「あっ…」
「お嬢ちゃん才能ないなぁ」
と、屋台の親父さんにも笑われる始末
蓮「むぅ…こんなに難しかったっけ…」
少ししかめっ面を見せる蓮
琉「試しに俺もやってみるか…」
蓮「琉やったことある?」
琉「や、初めてだけど、そんなに難しいのかなって思って」
引っ掛けて吊り上げるだけ
簡単そうに見えて蓮の様子を見てると少し難しそうにも見える
けど、なんと無く見ていてコツは分かったかもしれない
琉「この柄で良い?」
蓮「うん、琉頑張って」
蓮が失敗を繰り返した事実とは真逆にスッと1発で成功してしまった
琉「ほら」
蓮「えぇっ、なんで?
私なんて3回連続で失敗だったのに」
琉「なんと無くコツさえ掴めば簡単」
簡単に蓮にコツを伝えると、駄目押しでもう1回とチャレンジした
蓮「あっ、出来た♪」
さっきまで少し仏頂面だったのに取れた瞬間にパッと明るくなる蓮の表情
琉「お前ってやっぱりコツさえ掴めば覚えが早いな」
不器用そうに見えて、覚えてしまえば大抵の事はそつなくこなすんだよな…色々と
蓮「琉のも貰って良いの?」
琉「ん」
蓮「ありがと♪
あれ…なんか人の流れが変わったね」
琉「もうすぐ巫女の舞いの披露時間だからな
皆そっちに移動し始めてるんだろ」
蓮「もうそんな時間なんだ
森さんと杉山さんの勇姿を見なくちゃ」
見る気、満々だな…
正直、森とは顔も合わせたくないけど…蓮が見たいならしょうがないか
琉「ん、じゃぁ、見に行くか」
蓮「うん♪」
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