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*生け贄の双子
生け贄の双子#5
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今日は平穏に過ごせると思ったのに、懲りない人間共め
私と青は動物達が混乱しないように、すぐに指示を出した
紅「皆はすぐに山神様の洞窟へ避難!
小鳥達は今すぐ山中にこの事を知らせて!」
青「皆、急いで!山神様の側に居れば安全だから!」
動物達は慌てながらもすぐに移動を始めた
また皆があいつ等に傷つけられる所なんてみたくない
父さんと母さんの力が衰えていようと、父さんと母さんなら守ってくれる
紅「私達は一番高い見晴らし台に行くよ!」
動物の面を被り、ガクを手に持ち私達は一緒に山をかけ登った
油断した…この時間に人間が来るなんて…
見晴らし台に着くと木陰から人間達の姿を探した
小鳥達が教えてくれた情報だとあの辺りのはずだけど見当たらない…
まさかもう山の中侵入したの?
青「紅っ居た!あそこ!」
青の指差した方には4人の人間の姿
更に厄介な武器もその手に持っている
今にも山に入って来そうな足取りでこちらに進んできていた
人間を山に入れるわけにはいかない!
紅「まずい!警告するよ!ハク!クロ!」
「「アオーン――…」」
私の合図でハクとクロが空に向かって高く吠えた
山に響き渡る綺麗な鳴き声
当然、その声は人間達にまで届い
突然の狼の遠吠えに人間は慌てふためいていた
「なんだこの鳴き声は!?」
「まさか狼!?」
「え!?この山、狼が居るんですか!?」
この警告だけで逃げ帰る者も稀に居るけど、武器を持っている連中は臆することなく向かってくることがほとんどだ
それを理解している私達はこの程度の警告では済まさない
そしてすかさず青がガクを構え、人間達に向けて投げつけた
山の頂上からでも関係ない
私達は山神様の力によって人間の何倍も力がある
どんなに遠くても黙視できる場所になら、正確に投げ飛ばす事が可能
勿論、腕力だけじゃなく、脚力、視力、あらゆる身体能力が向上している
こんな事は私達にとって造作もない事
そして青の投げつけたガクは空高く項を描き、人間達の目の前の地面にストンと突き刺さった
「何だこれっ…槍!?」
「今この山から降ってきたぞ!」
突然目の前に突き刺さったガクに腰を抜かす人間達
あと数センチの距離で串刺しになっていたかもしれないんだから怖がらないはずがない
青の正確なガク裁きに恐れおののけ
最初の警告はここまでで充分でしょ
紅「行くよ!」
1度警告して私達はハクとクロに乗り急いで山を駆け降りた
私達が山をかけ降りている時も人間達は突然降ってきた槍に戸惑っていた
しかもその槍が固いコンクリートに突き刺さっているんだから戸惑うのは当然だろう
「なんでこんな物が…」
「ねぇっ、もうやめましょうよ!
こんな気味悪い山っ」
「何言ってんだ。大事な仕事だぞ?
ここで何もせず帰ったら俺達が怒られるだろ」
このまま突き進むか、それとも逃げ帰るか、議論しているとガサッ…という音が人間達の耳に届いた
草音に驚いた人間達は一斉に音のした方に目を向けて、武器を向ける者も居た
「何だっ!?」
「構えろ!何か来るぞ!」
人間達は銃を構えて音のした方をじっと見つめた
そこから姿を現したのは当然私達
「狼だ!!」
驚いた人間の1人が1発、私達に向けて発砲してきた
銃声が山に鳴り響いた
きっと父さん達も動物達にも聞こえたはず
皆、心配しているだろうな…
その銃口はハクに向けられていたがハクは身軽にかわした
あまりにも至近距離だと不可能だけど、これだけ距離があればあれを避けることなんて容易い
地面に突き刺さったガクを青が抜き取り、そして私達は人間の前に姿を現した
「待て!撃つな!」
「何なんですか!?狼に乗った人間が出てきた!?」
「白と黒の狼なんて初めて見た…何ですかこいつ等!」
私達を知らない人間達は当然のように私達の存在を否定した
そしてさっきの攻撃…やはり人間とは理解し合えない
この山は私達の大切な山
人間なんかに絶対に渡してなるものか
紅「我等はこの山を守る者」
青「ここは我等の地
これ以上この地に足を踏み込むのは我等が許さぬ。今すぐここを去れ」
紅「我等も無駄な争いは望まない
…ただしこの警告を無視するなら我等が全力で相手しよう」
私と青がガクの刃先を人間達の方へ向ける
そして私達に続きハクとクロも牙を剥き出し喉を唸らせ激しく威嚇し始める
「山を守る者!?」
「どうするんですかっ
これなんかやばい状況ですよ!?」
「うるさい!仕事なんだっ
やらなきゃ後で社長に怒られんだろ!
構えろ!!こっちは銃もってんだ!
こんな訳分からん奴等少し脅せば…っ」
……バキンっ
青「遅い…」
「うわあぁ!銃が!!」
青の投げたガクは見事、銃口に突き刺さっていて銃はもう使い物にならなかった
青「それが貴方達の答えか」
グルルルル…と喉を鳴らし牙をむいて威嚇をするハクとクロは今にも飛び出して行きそうな勢いだ
喧嘩っぱやい1面もあるけどこうゆう時は私達が合図するまで絶対に動かない
紅「ならば我等も全力で相手をしよう
この山にはこれ以上一歩も近付けさせない」
私達の合図でハクとクロは牙を剥き出し飛び出していった
人間も反撃をしてきたが負けを認めすぐに逃げ帰っていった
ハクとクロが飛び出して人間達を攻撃しに行ったけど、怪我を負わせたり噛みつく訳じゃない
まぁ、多少服が破れたりするくらい
これも警告の1つ
これ以上続けるようなら状況は変わるけど…
クロ「ふん…腰抜けどもめ」
ハク「我等に勝てるわけなかろうに」
なんとか私達も怪我無く人間を追い返すことが出来た
山を守るのが私達の使命
自分達にとっても大切なこの山を絶対に守ってみせる
父さんと母さんにもそう誓ったんだから
紅「帰ろう。皆の所へ」
だけどそれから数ヵ月後この山に前代未聞の事件が起きてしまう
私と青は動物達が混乱しないように、すぐに指示を出した
紅「皆はすぐに山神様の洞窟へ避難!
小鳥達は今すぐ山中にこの事を知らせて!」
青「皆、急いで!山神様の側に居れば安全だから!」
動物達は慌てながらもすぐに移動を始めた
また皆があいつ等に傷つけられる所なんてみたくない
父さんと母さんの力が衰えていようと、父さんと母さんなら守ってくれる
紅「私達は一番高い見晴らし台に行くよ!」
動物の面を被り、ガクを手に持ち私達は一緒に山をかけ登った
油断した…この時間に人間が来るなんて…
見晴らし台に着くと木陰から人間達の姿を探した
小鳥達が教えてくれた情報だとあの辺りのはずだけど見当たらない…
まさかもう山の中侵入したの?
青「紅っ居た!あそこ!」
青の指差した方には4人の人間の姿
更に厄介な武器もその手に持っている
今にも山に入って来そうな足取りでこちらに進んできていた
人間を山に入れるわけにはいかない!
紅「まずい!警告するよ!ハク!クロ!」
「「アオーン――…」」
私の合図でハクとクロが空に向かって高く吠えた
山に響き渡る綺麗な鳴き声
当然、その声は人間達にまで届い
突然の狼の遠吠えに人間は慌てふためいていた
「なんだこの鳴き声は!?」
「まさか狼!?」
「え!?この山、狼が居るんですか!?」
この警告だけで逃げ帰る者も稀に居るけど、武器を持っている連中は臆することなく向かってくることがほとんどだ
それを理解している私達はこの程度の警告では済まさない
そしてすかさず青がガクを構え、人間達に向けて投げつけた
山の頂上からでも関係ない
私達は山神様の力によって人間の何倍も力がある
どんなに遠くても黙視できる場所になら、正確に投げ飛ばす事が可能
勿論、腕力だけじゃなく、脚力、視力、あらゆる身体能力が向上している
こんな事は私達にとって造作もない事
そして青の投げつけたガクは空高く項を描き、人間達の目の前の地面にストンと突き刺さった
「何だこれっ…槍!?」
「今この山から降ってきたぞ!」
突然目の前に突き刺さったガクに腰を抜かす人間達
あと数センチの距離で串刺しになっていたかもしれないんだから怖がらないはずがない
青の正確なガク裁きに恐れおののけ
最初の警告はここまでで充分でしょ
紅「行くよ!」
1度警告して私達はハクとクロに乗り急いで山を駆け降りた
私達が山をかけ降りている時も人間達は突然降ってきた槍に戸惑っていた
しかもその槍が固いコンクリートに突き刺さっているんだから戸惑うのは当然だろう
「なんでこんな物が…」
「ねぇっ、もうやめましょうよ!
こんな気味悪い山っ」
「何言ってんだ。大事な仕事だぞ?
ここで何もせず帰ったら俺達が怒られるだろ」
このまま突き進むか、それとも逃げ帰るか、議論しているとガサッ…という音が人間達の耳に届いた
草音に驚いた人間達は一斉に音のした方に目を向けて、武器を向ける者も居た
「何だっ!?」
「構えろ!何か来るぞ!」
人間達は銃を構えて音のした方をじっと見つめた
そこから姿を現したのは当然私達
「狼だ!!」
驚いた人間の1人が1発、私達に向けて発砲してきた
銃声が山に鳴り響いた
きっと父さん達も動物達にも聞こえたはず
皆、心配しているだろうな…
その銃口はハクに向けられていたがハクは身軽にかわした
あまりにも至近距離だと不可能だけど、これだけ距離があればあれを避けることなんて容易い
地面に突き刺さったガクを青が抜き取り、そして私達は人間の前に姿を現した
「待て!撃つな!」
「何なんですか!?狼に乗った人間が出てきた!?」
「白と黒の狼なんて初めて見た…何ですかこいつ等!」
私達を知らない人間達は当然のように私達の存在を否定した
そしてさっきの攻撃…やはり人間とは理解し合えない
この山は私達の大切な山
人間なんかに絶対に渡してなるものか
紅「我等はこの山を守る者」
青「ここは我等の地
これ以上この地に足を踏み込むのは我等が許さぬ。今すぐここを去れ」
紅「我等も無駄な争いは望まない
…ただしこの警告を無視するなら我等が全力で相手しよう」
私と青がガクの刃先を人間達の方へ向ける
そして私達に続きハクとクロも牙を剥き出し喉を唸らせ激しく威嚇し始める
「山を守る者!?」
「どうするんですかっ
これなんかやばい状況ですよ!?」
「うるさい!仕事なんだっ
やらなきゃ後で社長に怒られんだろ!
構えろ!!こっちは銃もってんだ!
こんな訳分からん奴等少し脅せば…っ」
……バキンっ
青「遅い…」
「うわあぁ!銃が!!」
青の投げたガクは見事、銃口に突き刺さっていて銃はもう使い物にならなかった
青「それが貴方達の答えか」
グルルルル…と喉を鳴らし牙をむいて威嚇をするハクとクロは今にも飛び出して行きそうな勢いだ
喧嘩っぱやい1面もあるけどこうゆう時は私達が合図するまで絶対に動かない
紅「ならば我等も全力で相手をしよう
この山にはこれ以上一歩も近付けさせない」
私達の合図でハクとクロは牙を剥き出し飛び出していった
人間も反撃をしてきたが負けを認めすぐに逃げ帰っていった
ハクとクロが飛び出して人間達を攻撃しに行ったけど、怪我を負わせたり噛みつく訳じゃない
まぁ、多少服が破れたりするくらい
これも警告の1つ
これ以上続けるようなら状況は変わるけど…
クロ「ふん…腰抜けどもめ」
ハク「我等に勝てるわけなかろうに」
なんとか私達も怪我無く人間を追い返すことが出来た
山を守るのが私達の使命
自分達にとっても大切なこの山を絶対に守ってみせる
父さんと母さんにもそう誓ったんだから
紅「帰ろう。皆の所へ」
だけどそれから数ヵ月後この山に前代未聞の事件が起きてしまう
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