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「やはり、魔法が使えますか?」
「まさか」
クスクス笑いました。
「妖精は人間の心が読めると言います。レディ・リリィも?」
みんな、どうして私のことを魔法使いみたいに思うのかしら。
「タイロン様の様子に、どうして?と思うことばかりだからです」
こちらの方はグラッセ王女のような大人びた女性が好まれます。
私は小さな子扱いです。
だから妖精と言われてます。
「タイロン様にはグラッセ王女のような美しい方が好ましいのではありませんか?」
「そう思われますか?」
また近寄ろうと一歩動くと、アンバルが顔を振って間に入り、守るように立ち塞がりました。
「……騎士のようですね」
「近づくのは諦めてくださいますか?」
「挑戦されると男はやる気になるものですよ」
アンバルを避けて近づいてこられます。
「え?男は狼というものですね。なら私は全力で逃げます」
ひょいと柵の天辺に立ち上がりアンバルの背に飛び乗りました。
私の鞍はつけてあります。
あとは乗るだけ。
手綱を引いて足で軽く腹を蹴ると前足を高く上げて柵を踏み潰しました。
「あら、飛び越えるつもりでしたのに。鞭がないと少々不便ですね」
素早く動いて、馬上から柱にかけてある鞭を取り、軽く嘶かせました。
「アンバル、ご機嫌ね」
どっどっとその場で跳ねて喜んでます。
「これはこれは、」
「タイロン様、退いてくださいます?」
そこに立っておられたら外に出られません。
「止めるのは難しそうだ。私もお供をしよう」
「馬はおりませんわよ?」
「ここにいるじゃないですか」
「は?あ!やめて!」
さっと柵に足をかけて私の後ろに飛び乗ってアンバルも私も驚いて叫びました。
後ろからがっしり抱き込まれて手綱を取り上げられてしまって、アンバルのたてがみに捕まります。
「手綱を返してください!」
『さあ、言葉がわかりませんね』
『いじわる!』
『あっははは!』
タイロン様がドンッと強くアンバルの腹を蹴って外へ飛び出しました。
どど、どど、とテントから駆けて。
『手綱を返して!降りてください!』
『思ったより言葉が上達してますね!素晴らしい!』
「ああ!もう!この国の方はみんなこうなんですか?!」
こっちの意思を無視して好き勝手に!
『ん?なんのことですか?』
「何でもいいですから降りてくださいっ!アンバルは私以外の乗馬が嫌いなんです!」
『言うことを聞かせればいい。荒くれ馬は好きだ!ははは!』
「早口はやめてください!何ておっしゃってるのかわかりません!」
『あっははは!残念でしたね!』
もうこうなったら最後の手段です。
「アンバル!お座り!」
「まさか」
クスクス笑いました。
「妖精は人間の心が読めると言います。レディ・リリィも?」
みんな、どうして私のことを魔法使いみたいに思うのかしら。
「タイロン様の様子に、どうして?と思うことばかりだからです」
こちらの方はグラッセ王女のような大人びた女性が好まれます。
私は小さな子扱いです。
だから妖精と言われてます。
「タイロン様にはグラッセ王女のような美しい方が好ましいのではありませんか?」
「そう思われますか?」
また近寄ろうと一歩動くと、アンバルが顔を振って間に入り、守るように立ち塞がりました。
「……騎士のようですね」
「近づくのは諦めてくださいますか?」
「挑戦されると男はやる気になるものですよ」
アンバルを避けて近づいてこられます。
「え?男は狼というものですね。なら私は全力で逃げます」
ひょいと柵の天辺に立ち上がりアンバルの背に飛び乗りました。
私の鞍はつけてあります。
あとは乗るだけ。
手綱を引いて足で軽く腹を蹴ると前足を高く上げて柵を踏み潰しました。
「あら、飛び越えるつもりでしたのに。鞭がないと少々不便ですね」
素早く動いて、馬上から柱にかけてある鞭を取り、軽く嘶かせました。
「アンバル、ご機嫌ね」
どっどっとその場で跳ねて喜んでます。
「これはこれは、」
「タイロン様、退いてくださいます?」
そこに立っておられたら外に出られません。
「止めるのは難しそうだ。私もお供をしよう」
「馬はおりませんわよ?」
「ここにいるじゃないですか」
「は?あ!やめて!」
さっと柵に足をかけて私の後ろに飛び乗ってアンバルも私も驚いて叫びました。
後ろからがっしり抱き込まれて手綱を取り上げられてしまって、アンバルのたてがみに捕まります。
「手綱を返してください!」
『さあ、言葉がわかりませんね』
『いじわる!』
『あっははは!』
タイロン様がドンッと強くアンバルの腹を蹴って外へ飛び出しました。
どど、どど、とテントから駆けて。
『手綱を返して!降りてください!』
『思ったより言葉が上達してますね!素晴らしい!』
「ああ!もう!この国の方はみんなこうなんですか?!」
こっちの意思を無視して好き勝手に!
『ん?なんのことですか?』
「何でもいいですから降りてくださいっ!アンバルは私以外の乗馬が嫌いなんです!」
『言うことを聞かせればいい。荒くれ馬は好きだ!ははは!』
「早口はやめてください!何ておっしゃってるのかわかりません!」
『あっははは!残念でしたね!』
もうこうなったら最後の手段です。
「アンバル!お座り!」
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