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27※メランプス
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「メランプス、話がある」
義妹リリィの婚約者、ロルフにいきなり肩を掴まれて驚いた。
普段、行儀よく真面目な彼らしくないその行動に。
「ロルフ、どうした?」
顔をしかめて不機嫌だということは分かる
だが、普段のこいつは心情を隠すのが上手い。
それなのに、今は肩を怒らせていつもの穏やかさはない。
こんなにいら立ってるのを見るのは初めてだ。
「なんだ、急に」
引きずられて人の輪の中から引っ張り出された。
声を下げて事情を問いかける。
「何か不都合があったか?」
「君はあの王女を君主にするのか?」
「は?」
何のことだ。
唐突な話に首をかしげる。
「バルコニーに閉じ込められた。二人っきりで。そして俺を王配にするつもりだと言っていた」
「……王配に?何のことだ?姉上が」
「はっきり言う。まともな倫理観のない国なら今後の交渉は改める。今まで通りと思うな」
ぎらつく瞳に本気だと悟った。
「待て、待ってくれ。何のことかわからない。ぐ、痛っ!」
掴まれた肩が痛くて、慌てて手を引き剥がすが、手を強く握り返された。
「ロルフ、ここでやめろ!」
声を潜めて諌めるが力は弱まらない。
国賓の多いこの場で助けを呼ぶわけにもいかず、ロルフの気を沈めることに頭を必死で動かした。
多少、外交上の対立があるにしてもかなり些細なことだけだ。
個人として同じ王族としての立場とお互いに継承レースから外れた気安さから友人と自負しているつもりだ。
ここまでこいつが怒るのも何かあったとしか思えなかった。
「君が荷担してるなら許すつもりはない」
ぎちぎちと手を絞められて呻いた。
「……くっ、……姉の、派閥のすることまでは管理できない。何かあったのなら、謝る」
「関わりがないと?」
「ない。今言えるのはそれだけだ。……痛いから、離してくれ」
離しはしないが手の力が緩まり、ほっとした。
「……信じるよ。すまなかった。かっとなってしまって、」
「ああ。いいから離してくれ」
手を離したいのに掴んだままだ。
それがまた不安を呼ぶ。
「だけど、俺を侮るということは我が国を舐めるのと同じだ。忘れるな」
ぼそっと呟いた言葉に頬が引くつく。
「メランプス、こんなのことをしておいて何だが君とは長く友人でいたいと思ってるんだ」
女みたいな綺麗な顔で微笑んでる。
俺より年下のくせに堂々としたこの態度。
だが、彼は王家としてだけではなく、我が国との交渉の、全責任を持つ外交官としてここにいる。
ロルフが否と言えばそれが通る。
生半可な対応は出来ないと気を引き締めて、掴まれたままの手を握り返す。
「詳しく聞きたい。場所を変えよう」
「ああ、今後のことも含めて。」
「兄上にも参加願おう」
継承レースは兄と姉の一騎討ちだ。
俺が関わることではない。
それは今までの話。
もう俺も立場をはっきりさせる必要があるようだ。
義妹リリィの婚約者、ロルフにいきなり肩を掴まれて驚いた。
普段、行儀よく真面目な彼らしくないその行動に。
「ロルフ、どうした?」
顔をしかめて不機嫌だということは分かる
だが、普段のこいつは心情を隠すのが上手い。
それなのに、今は肩を怒らせていつもの穏やかさはない。
こんなにいら立ってるのを見るのは初めてだ。
「なんだ、急に」
引きずられて人の輪の中から引っ張り出された。
声を下げて事情を問いかける。
「何か不都合があったか?」
「君はあの王女を君主にするのか?」
「は?」
何のことだ。
唐突な話に首をかしげる。
「バルコニーに閉じ込められた。二人っきりで。そして俺を王配にするつもりだと言っていた」
「……王配に?何のことだ?姉上が」
「はっきり言う。まともな倫理観のない国なら今後の交渉は改める。今まで通りと思うな」
ぎらつく瞳に本気だと悟った。
「待て、待ってくれ。何のことかわからない。ぐ、痛っ!」
掴まれた肩が痛くて、慌てて手を引き剥がすが、手を強く握り返された。
「ロルフ、ここでやめろ!」
声を潜めて諌めるが力は弱まらない。
国賓の多いこの場で助けを呼ぶわけにもいかず、ロルフの気を沈めることに頭を必死で動かした。
多少、外交上の対立があるにしてもかなり些細なことだけだ。
個人として同じ王族としての立場とお互いに継承レースから外れた気安さから友人と自負しているつもりだ。
ここまでこいつが怒るのも何かあったとしか思えなかった。
「君が荷担してるなら許すつもりはない」
ぎちぎちと手を絞められて呻いた。
「……くっ、……姉の、派閥のすることまでは管理できない。何かあったのなら、謝る」
「関わりがないと?」
「ない。今言えるのはそれだけだ。……痛いから、離してくれ」
離しはしないが手の力が緩まり、ほっとした。
「……信じるよ。すまなかった。かっとなってしまって、」
「ああ。いいから離してくれ」
手を離したいのに掴んだままだ。
それがまた不安を呼ぶ。
「だけど、俺を侮るということは我が国を舐めるのと同じだ。忘れるな」
ぼそっと呟いた言葉に頬が引くつく。
「メランプス、こんなのことをしておいて何だが君とは長く友人でいたいと思ってるんだ」
女みたいな綺麗な顔で微笑んでる。
俺より年下のくせに堂々としたこの態度。
だが、彼は王家としてだけではなく、我が国との交渉の、全責任を持つ外交官としてここにいる。
ロルフが否と言えばそれが通る。
生半可な対応は出来ないと気を引き締めて、掴まれたままの手を握り返す。
「詳しく聞きたい。場所を変えよう」
「ああ、今後のことも含めて。」
「兄上にも参加願おう」
継承レースは兄と姉の一騎討ちだ。
俺が関わることではない。
それは今までの話。
もう俺も立場をはっきりさせる必要があるようだ。
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