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ウドルの付き添いで来た道を戻ります。
闇雲に走ったので道が分からず戻れないところでした。
『お?ユニコーンの乙女』
奥の林から手を振る騎士がお一人。
『タイロン様』
『また来タのか。騎士は暇そうダ』
『別に。忙しいよ?だが、昔の友人に会う暇くらいあるってだけ』
『ちょうど良かっタ。王子妃のもとへ走レ』
中庭のガセポでお待ちのはずとウドル説明するとタイロン様は腕を組んで不機嫌になりました。
『はぁ?ふざけんな、庭師の分際で近衛騎士のエースを小間使いにする気か?』
『友人ダロ?行ってクレ。頼ムから』
『ちっ、その顔やめろ』
それだけ言うとすぐに走って私達の前からいなくなりました。
『はは、タイロンの奴』
『お友達?』
『15年以上まえ。向こうが俺を覚えテいた』
傷のおかげだと覆面の上から顔をさすってます。
『フフ、アイツ、仕事サボったな。ズルくて怠け者でワガママ。昔からダ』
そう言いながら要領が良くて頭がいいんだと楽しそうに誉めてます。
話が気になったので相づちを打って続きをねだりました。
『子供の頃、タマに会う程度。ソレなりに仲は良かっタ。アイツ、うちの妹らのどれかと結婚スルつもりだっタらしい。皆、嫁に行ったと教えタらガッカリしていタ』
『え?!』
どれかってどういうことですか。
『ウチの母親に惚れてたカラ。くく、ふふ、』
「そうなんだ」
タイロン様は生粋の年上好みなようです。
『お姫さん、迎えダ。ホラ』
「ひゃ!ロルフ様!」
背中を押されて前をよく見たらロルフ様です。
『痛い。肋骨イタイ。苦シイ。お姫さん、助けテくれ』
後退りしていたら、急にウドルがしゃがみ込んで苦しむのです。
どうしていいか分からず慌てているとロルフ様が側に。
「リリィ、どうした?」
「急にウドルが傷が痛むって、どうしましょう、ウドルが」
『ウドル、大丈夫か?』
『はい、もう治りましタ。王子、スイマセン』
「え?」
『ああ、なるほど。ありがとう、助かるよ』
『失礼シマス』
さっと立ち上がったと思ったらすぐに頭を下げて林の奥へ戻りました。
「ウドル?あれ?傷は?痛いって言ったのに、なんで?」
ぽかんと見とれていると後ろから両肩をガシッと捕まれました。
「もう逃げないように」
「……は、はい」
逃げそびれました。
そのまま。
後ろから捕まれたまま。
どうしていいか分からずうつ向いて手をモジモジしていたら、背中に重みが。
「こ、こっちは向かないで。俺もまだ顔が見れない」
「ひゃ、ひゃい」
後ろから抱き締められて。
ロルフ様の腕が私の首に。
「足が早いね」
声が耳に当たります。
くすぐったいです。
低く響く声にびくびくします。
「申し訳ありません。あの、はしたない、」
「いいよ、また何かあったらその健脚で逃げてね?」
でも俺から逃げるのはどうかと思うと耳元で。
「ご、ごめんなさい」
恥ずかしくて両手で顔を隠しました。
「さ、サフィア様は?」
「お茶を飲んでお待ちしているよ。あ、でもフィンレー王子に何かねだりたいから他の外交官と相談に行くと仰っていた。いくつかうちの案件を押し通すと」
「お忙しくされているのに、私、」
「それは、あー、いやぁ、……大丈夫。恥じらうのも大事なのかと感心されて怒ってはいなかった」
「恥じらい?」
「迫るだけじゃだめだそうだ。叱責したり逃げたりあの手この手だと。姉君とリリィは参考になると喜んでいたよ」
「お、お役に立つなら嬉しい。よ、良かったです」
「サラとヨルンガが心配してるから戻ろうか」
こくこくと頷きました。
闇雲に走ったので道が分からず戻れないところでした。
『お?ユニコーンの乙女』
奥の林から手を振る騎士がお一人。
『タイロン様』
『また来タのか。騎士は暇そうダ』
『別に。忙しいよ?だが、昔の友人に会う暇くらいあるってだけ』
『ちょうど良かっタ。王子妃のもとへ走レ』
中庭のガセポでお待ちのはずとウドル説明するとタイロン様は腕を組んで不機嫌になりました。
『はぁ?ふざけんな、庭師の分際で近衛騎士のエースを小間使いにする気か?』
『友人ダロ?行ってクレ。頼ムから』
『ちっ、その顔やめろ』
それだけ言うとすぐに走って私達の前からいなくなりました。
『はは、タイロンの奴』
『お友達?』
『15年以上まえ。向こうが俺を覚えテいた』
傷のおかげだと覆面の上から顔をさすってます。
『フフ、アイツ、仕事サボったな。ズルくて怠け者でワガママ。昔からダ』
そう言いながら要領が良くて頭がいいんだと楽しそうに誉めてます。
話が気になったので相づちを打って続きをねだりました。
『子供の頃、タマに会う程度。ソレなりに仲は良かっタ。アイツ、うちの妹らのどれかと結婚スルつもりだっタらしい。皆、嫁に行ったと教えタらガッカリしていタ』
『え?!』
どれかってどういうことですか。
『ウチの母親に惚れてたカラ。くく、ふふ、』
「そうなんだ」
タイロン様は生粋の年上好みなようです。
『お姫さん、迎えダ。ホラ』
「ひゃ!ロルフ様!」
背中を押されて前をよく見たらロルフ様です。
『痛い。肋骨イタイ。苦シイ。お姫さん、助けテくれ』
後退りしていたら、急にウドルがしゃがみ込んで苦しむのです。
どうしていいか分からず慌てているとロルフ様が側に。
「リリィ、どうした?」
「急にウドルが傷が痛むって、どうしましょう、ウドルが」
『ウドル、大丈夫か?』
『はい、もう治りましタ。王子、スイマセン』
「え?」
『ああ、なるほど。ありがとう、助かるよ』
『失礼シマス』
さっと立ち上がったと思ったらすぐに頭を下げて林の奥へ戻りました。
「ウドル?あれ?傷は?痛いって言ったのに、なんで?」
ぽかんと見とれていると後ろから両肩をガシッと捕まれました。
「もう逃げないように」
「……は、はい」
逃げそびれました。
そのまま。
後ろから捕まれたまま。
どうしていいか分からずうつ向いて手をモジモジしていたら、背中に重みが。
「こ、こっちは向かないで。俺もまだ顔が見れない」
「ひゃ、ひゃい」
後ろから抱き締められて。
ロルフ様の腕が私の首に。
「足が早いね」
声が耳に当たります。
くすぐったいです。
低く響く声にびくびくします。
「申し訳ありません。あの、はしたない、」
「いいよ、また何かあったらその健脚で逃げてね?」
でも俺から逃げるのはどうかと思うと耳元で。
「ご、ごめんなさい」
恥ずかしくて両手で顔を隠しました。
「さ、サフィア様は?」
「お茶を飲んでお待ちしているよ。あ、でもフィンレー王子に何かねだりたいから他の外交官と相談に行くと仰っていた。いくつかうちの案件を押し通すと」
「お忙しくされているのに、私、」
「それは、あー、いやぁ、……大丈夫。恥じらうのも大事なのかと感心されて怒ってはいなかった」
「恥じらい?」
「迫るだけじゃだめだそうだ。叱責したり逃げたりあの手この手だと。姉君とリリィは参考になると喜んでいたよ」
「お、お役に立つなら嬉しい。よ、良かったです」
「サラとヨルンガが心配してるから戻ろうか」
こくこくと頷きました。
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