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匂い
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「エヴ嬢!待て!待ちなさい!」
「いいです!無理しなくていいです!」
強化をかけたらしく、一気にドンッとすごい早さで逃げる。
同じように私も追うが、一瞬でついた差がなかなか縮まらない。
「誤解だ!話を聞け!」
なんとか追いつき捕まえるも勢いが殺せず地面に二人でごろごろと転がった。かなり走ってこの間の解呪に使用した遠見櫓より奥に来ている。
「はあ、はあ、…話を、聞きなさい」
「だって、団長がこの間から変です。…最近、よく鼻を抑えてたから。さっきもだったし。…私、臭いんだ。…ショック」
背中から捕まえたのでエヴ嬢はうつ伏せ。
私が股がって乗ってる。
「違う。逆だ」
静かに鼻を啜って泣いてるのを宥めるように優しく話しかける。
「良い匂いがする」
信じてもらえず、ふるふると頭を左右に揺らす。また匂いが鼻について胸が苦しくなった。辺りの夕闇の中、黒髪が広がって隙間から白くて眩しいうなじが見えた。じゅわっと口から涎が溢れ、身体が熱い。
「解呪して、匂いに敏感になった。特にエヴ嬢の匂いがすごい好きで、本当に。だめだ…我慢出来ない」
うなじに鼻を埋めて大きく吸った。
「ああ、良い匂いがする」
すーっと胸いっぱいに吸うと頭の芯が痺れるような幸福感。心地よくてうっとりとした。匂いだけでは足らずたっぷりの唾液を絡めた舌を這わせ、がぶっと歯を立てた。
「団長?団長っ?何これ?何してるんですか?」
ふーふーと鼻息荒くうなじに噛みついたまま、ごそごそとエヴ嬢の腰回りをさぐる。
エヴ嬢の皮鎧の腰垂れは通常より長い。膝下まである腰巻きが装飾されてる。
それを強引に捲った。臀部の厚めの布を縫い目から引き裂いて直に柔らかい肉を掴んだ。
「や、やだ!団長っ!やだやだぁ!いやだぁっ!」
強化をかけてかなり強く抵抗している。簡単には押さえられない。両肩を掴んで上から潰して地面に縫いとめ、もがいて叫ぶのを押さえつけた。
「じっとしろ」
「きゃあああっ!やだやだやだっ!!団長っ!団長ぉっ!やめてよぉ!触んないでよぉ!」
暴れるのも余計に興奮して頭がガンガンする。
白いうなじに噛みつきながら、もがく身体に昂りを押し付けて柔らかい尻に腰を揺らしていた。
「団長!何してるんですか!!エヴ嬢から離れて!ヤン!ダリウス!頼む!落ち着け!抜刀はやめてくれ!」
エドの叫び声と鋭い殺気にエヴを抱えて身体を反転させると、どん、どん、と衝撃。見ると寝転んでいた場所にヤンとダリウスの剣が刺さっていた。
「エヴ様に、よくも。…見損ないました」
「ヤン、ダリウス!ラウルっ!」
私の腕から飛び出してラウルに抱きついた。
「…不能の術式をかけてやる」
エヴ嬢を片手に抱き締めて、光る術式の浮いた手を向けて睨んでいる。
周囲はエヴ嬢の叫び声で状況を察していた。エドとスミスが土下座をし、他にも私達を追いかけたらしいうちの数人の団員らが謝るが、憤ったクレイン領の団員らと対立し、一触即発の空気だ。
内心、やってしまったと頭を抱えた。
事情を話すが理解して許してもらえるか。
「いいです!無理しなくていいです!」
強化をかけたらしく、一気にドンッとすごい早さで逃げる。
同じように私も追うが、一瞬でついた差がなかなか縮まらない。
「誤解だ!話を聞け!」
なんとか追いつき捕まえるも勢いが殺せず地面に二人でごろごろと転がった。かなり走ってこの間の解呪に使用した遠見櫓より奥に来ている。
「はあ、はあ、…話を、聞きなさい」
「だって、団長がこの間から変です。…最近、よく鼻を抑えてたから。さっきもだったし。…私、臭いんだ。…ショック」
背中から捕まえたのでエヴ嬢はうつ伏せ。
私が股がって乗ってる。
「違う。逆だ」
静かに鼻を啜って泣いてるのを宥めるように優しく話しかける。
「良い匂いがする」
信じてもらえず、ふるふると頭を左右に揺らす。また匂いが鼻について胸が苦しくなった。辺りの夕闇の中、黒髪が広がって隙間から白くて眩しいうなじが見えた。じゅわっと口から涎が溢れ、身体が熱い。
「解呪して、匂いに敏感になった。特にエヴ嬢の匂いがすごい好きで、本当に。だめだ…我慢出来ない」
うなじに鼻を埋めて大きく吸った。
「ああ、良い匂いがする」
すーっと胸いっぱいに吸うと頭の芯が痺れるような幸福感。心地よくてうっとりとした。匂いだけでは足らずたっぷりの唾液を絡めた舌を這わせ、がぶっと歯を立てた。
「団長?団長っ?何これ?何してるんですか?」
ふーふーと鼻息荒くうなじに噛みついたまま、ごそごそとエヴ嬢の腰回りをさぐる。
エヴ嬢の皮鎧の腰垂れは通常より長い。膝下まである腰巻きが装飾されてる。
それを強引に捲った。臀部の厚めの布を縫い目から引き裂いて直に柔らかい肉を掴んだ。
「や、やだ!団長っ!やだやだぁ!いやだぁっ!」
強化をかけてかなり強く抵抗している。簡単には押さえられない。両肩を掴んで上から潰して地面に縫いとめ、もがいて叫ぶのを押さえつけた。
「じっとしろ」
「きゃあああっ!やだやだやだっ!!団長っ!団長ぉっ!やめてよぉ!触んないでよぉ!」
暴れるのも余計に興奮して頭がガンガンする。
白いうなじに噛みつきながら、もがく身体に昂りを押し付けて柔らかい尻に腰を揺らしていた。
「団長!何してるんですか!!エヴ嬢から離れて!ヤン!ダリウス!頼む!落ち着け!抜刀はやめてくれ!」
エドの叫び声と鋭い殺気にエヴを抱えて身体を反転させると、どん、どん、と衝撃。見ると寝転んでいた場所にヤンとダリウスの剣が刺さっていた。
「エヴ様に、よくも。…見損ないました」
「ヤン、ダリウス!ラウルっ!」
私の腕から飛び出してラウルに抱きついた。
「…不能の術式をかけてやる」
エヴ嬢を片手に抱き締めて、光る術式の浮いた手を向けて睨んでいる。
周囲はエヴ嬢の叫び声で状況を察していた。エドとスミスが土下座をし、他にも私達を追いかけたらしいうちの数人の団員らが謝るが、憤ったクレイン領の団員らと対立し、一触即発の空気だ。
内心、やってしまったと頭を抱えた。
事情を話すが理解して許してもらえるか。
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