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「……うそ、王妃様が、そんな」
「残念だけど本当だよ。もと婚約者のマリアナ・サーペント公爵令嬢にも飲ませていた。君らの様子は彼女が長く苦しんだ症状と同じだ」
じゃあ、屋敷の女の人ばかり具合が悪いのって、毒のせいなの?
ルーラさんもメイド長も、私も?
「……言いがかりだこと。本当に被害妄想のおかしな頭になってしまって」
またリカルド王子の頭と心が病気だと責め立ててる。
そればっかり。
「もともと私とマリアナ嬢は些細なことを話し合うほど仲が良くて相談の手紙が山ほど残ってますよ。あなたの関わる催しや口にする贈り物で必ず体調を崩すと書いてあります。私と縁が切れてから止まっていた月のものが始まり体調がすこぶる良いそうです。もちろん彼女のお父上のサーペント公爵も把握されてますよ」
毒の正体も隣国の妙薬。
花の根を乾燥させた中絶薬。
男の人はそこまで酷くならないけど女性が長く飲むと婦人病の症状が出て不妊に繋がるって。
仲が悪いと噂をたてたのも全て王妃の取り巻きからのものだと。
婚約者に当てた贈り物の邪魔立てや二人への仲違いさせようと画策したことも全て。
「薬に関しては作り手の証人がいます。庭園の奥で大切に育てた隣国の花の根を乾燥させて作ったと。数年前に実験台にして処分しようとした若い女性を覚えておられます?逃げたのを私が匿いました」
「まさか、」
「彼女は一度に大量に飲まされたせいでもう子を成すのは難しいと医者の見立てです。長く後遺症にも悩まされて最近、やっと症状が落ち着いてきました。興味が無さそうですがお知らせします。目的のためにとは言え非情なことをなさる。父が嘆いておられました」
「……陛下が……信じるはずないわ。……あなたなんかの」
「ああ、誤解です。私からの上申じゃありません。サーペント公爵とドルトムント公爵。もと婚約者と母の実家です。私達の口にする食材や香辛料に毒を混ぜたことは分かってます。それを請け負った商会はドルトムント公爵とサーペント公爵が押さえてます。マリアナ嬢の時より簡単に証拠が揃いました」
朗らかに笑みを向けて楽しそう。
顔色が悪かったのに赤みがさしてる。
魔女退治が楽しいんだ。
もう怖いんだけど。
こんな悪どい顔のリカルド王子、嫌だ。
ドン引き。
「残念ながら私の母の毒殺の証拠は掴めませんでした。15年も前だと証拠も見つからないと思うのですが、祖父のドルトムント公爵はまだ諦めてないのでどうでしょうね」
ひっと喉から悲鳴がこぼれた。
そんな話まであるの?
もう聞きたくない。
王家の暗部じゃん。
血みどろのどろどろ。
怖いってば。
壁に背中を合わせて目から涙ぼろぼろだし、ぶるぶるの子鹿だよ。
「……三大のうちの二大公爵家をまとめあげて、そこまで調べ終えた。……小賢しい。やはり憎たらしいあの女の息子だわ」
「そう怒らないで、継母上。そんなにシワを寄せたらせっかくの美貌が崩れます。唯一の自慢の顔立ちが残念なことになっている。ふふ」
私は怖くて堪らない。
うつ向いて目を伏せてるけど二人ともきっと怖い顔をしてるんだ。
からかって余計怒らせてどうする気なんだろ。
もうやだ。
「……この死に損ない、もう邪魔はさせないから!あの女と同じところに送ってやるわ!」
突然の怒鳴り声にハッと顔を上げたら王妃がギラギラ光る刃物を持ってリカルド王子の寝台に飛び乗ろうとしてた。
「殺してやる!あんたさえいなきゃ残るのは私の子よ!あの女の息子じゃない!そのそっくりな顔を刻んでやる!」
「きゃー!だめぇ!やめて!リカルド王子!逃げてください!」
王妃の背中を追いかけて私も寝台に。
すぐに王妃の服にしがみついた。
怖いぃ!
刺される!
殺されるぅ!
「残念だけど本当だよ。もと婚約者のマリアナ・サーペント公爵令嬢にも飲ませていた。君らの様子は彼女が長く苦しんだ症状と同じだ」
じゃあ、屋敷の女の人ばかり具合が悪いのって、毒のせいなの?
ルーラさんもメイド長も、私も?
「……言いがかりだこと。本当に被害妄想のおかしな頭になってしまって」
またリカルド王子の頭と心が病気だと責め立ててる。
そればっかり。
「もともと私とマリアナ嬢は些細なことを話し合うほど仲が良くて相談の手紙が山ほど残ってますよ。あなたの関わる催しや口にする贈り物で必ず体調を崩すと書いてあります。私と縁が切れてから止まっていた月のものが始まり体調がすこぶる良いそうです。もちろん彼女のお父上のサーペント公爵も把握されてますよ」
毒の正体も隣国の妙薬。
花の根を乾燥させた中絶薬。
男の人はそこまで酷くならないけど女性が長く飲むと婦人病の症状が出て不妊に繋がるって。
仲が悪いと噂をたてたのも全て王妃の取り巻きからのものだと。
婚約者に当てた贈り物の邪魔立てや二人への仲違いさせようと画策したことも全て。
「薬に関しては作り手の証人がいます。庭園の奥で大切に育てた隣国の花の根を乾燥させて作ったと。数年前に実験台にして処分しようとした若い女性を覚えておられます?逃げたのを私が匿いました」
「まさか、」
「彼女は一度に大量に飲まされたせいでもう子を成すのは難しいと医者の見立てです。長く後遺症にも悩まされて最近、やっと症状が落ち着いてきました。興味が無さそうですがお知らせします。目的のためにとは言え非情なことをなさる。父が嘆いておられました」
「……陛下が……信じるはずないわ。……あなたなんかの」
「ああ、誤解です。私からの上申じゃありません。サーペント公爵とドルトムント公爵。もと婚約者と母の実家です。私達の口にする食材や香辛料に毒を混ぜたことは分かってます。それを請け負った商会はドルトムント公爵とサーペント公爵が押さえてます。マリアナ嬢の時より簡単に証拠が揃いました」
朗らかに笑みを向けて楽しそう。
顔色が悪かったのに赤みがさしてる。
魔女退治が楽しいんだ。
もう怖いんだけど。
こんな悪どい顔のリカルド王子、嫌だ。
ドン引き。
「残念ながら私の母の毒殺の証拠は掴めませんでした。15年も前だと証拠も見つからないと思うのですが、祖父のドルトムント公爵はまだ諦めてないのでどうでしょうね」
ひっと喉から悲鳴がこぼれた。
そんな話まであるの?
もう聞きたくない。
王家の暗部じゃん。
血みどろのどろどろ。
怖いってば。
壁に背中を合わせて目から涙ぼろぼろだし、ぶるぶるの子鹿だよ。
「……三大のうちの二大公爵家をまとめあげて、そこまで調べ終えた。……小賢しい。やはり憎たらしいあの女の息子だわ」
「そう怒らないで、継母上。そんなにシワを寄せたらせっかくの美貌が崩れます。唯一の自慢の顔立ちが残念なことになっている。ふふ」
私は怖くて堪らない。
うつ向いて目を伏せてるけど二人ともきっと怖い顔をしてるんだ。
からかって余計怒らせてどうする気なんだろ。
もうやだ。
「……この死に損ない、もう邪魔はさせないから!あの女と同じところに送ってやるわ!」
突然の怒鳴り声にハッと顔を上げたら王妃がギラギラ光る刃物を持ってリカルド王子の寝台に飛び乗ろうとしてた。
「殺してやる!あんたさえいなきゃ残るのは私の子よ!あの女の息子じゃない!そのそっくりな顔を刻んでやる!」
「きゃー!だめぇ!やめて!リカルド王子!逃げてください!」
王妃の背中を追いかけて私も寝台に。
すぐに王妃の服にしがみついた。
怖いぃ!
刺される!
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