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27※ルルドラside

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隣から寝息が聞こえた頃、寝相のふりしてライン義姉様の腕を枕に兄上に背を向ける。

しばらくそのままでいると兄上は僕らが寝たのか確認するんだ。

小声で名前を呼んだりトントンと肩を軽く叩いたり、顔を触って寝てるかどうか。

反応がなかったら始まる。

僕は気配を消すのが上手いんだ。

バレないようにすごい頭が回る。

寝息みたいに深く吸って吐いて呼吸を乱さないようにとか身体に力を入れないようにとか気が回る。

もとは母上の注目から隠れるためだったのに、こんなことに役立つとは思わなかった。

暗い部屋。ベッドの中で目を開けて前を見つめた。

兄上の手がライン義姉様の顔を撫でる。

すぐに唇。

薄く空いた隙間に指を入れてクチャクチャと。

頬肉を捏ねて歯列をなぞる。

「…………ん、……ん、ちゅ」

声がこぼれると、ふうっと背中から兄上のため息。

ごくって飲み込む音が何度も聞こえる。

気がすむと寝間着の上から体の線を辿る。

丸い曲線の腰とお腹。

何度も手が往復する。

それから胸元。

ぎゅっ、ぎゅっ、て全体を握ったり持ち上げたり。

手が止まって指がカリカリと房の真ん中で何か引っ掻くと、ひくんって跳ねる。

鼻にかかった声も出てくる。

そうするとずっとそこを触る。

指で挟んで引っ張ったり摘まんだり。

「……ん、……う、う、……んぅ、……ぁ、はぁ、ん」

ひくひく動いて寝ぼけてるライン義姉様は僕にしがみついてきた。

初めてだ。

顔に当たる柔らかくて感動してしまった。

兄上はこんな柔らかくて気持ちいいものを触ってたのか。

我慢できずに触る気持ちが分かる。

僕も触りたい。

「……ぁ、ん、……んっ」

前は小さくぴくっと揺れるくらいだったのに。

苦しそうにううーっと唸ったり、寝返りで逃げてたのに。

今はこんな、すごい。

いやらしい。

どんどん反応がよくなるんだ。

眠りが深くて兄上のイタズラに全く起きないからどんどん過激になる。

兄上は僕をまたいでキスして少し触るだけだったのに。

しがみついたから隙間が狭くて胸から兄上の手が離れていく。

その手は下に移動した。

次はネグリジェの裾を捲ってる。

直に肌を。

大胆。

いつものように僕を乗り越えてキスしてる。

チュッチュッて何度も聞こえる。

苦しそうにライン義姉様の名前を何度も呼ぶ。

好き、愛してるって。

僕もライン義姉様が好き。

またライン義姉様がひくひくと身をよじって僕に体をすりすりと擦り付けて切なそうな声か漏れる。

二人の息遣いの他にピチャピチャと水の音。

分からないけど何なのか分かる。

閨の本に書いてあった。

男の僕と違って女の人の足の間には壺があってそこから水があふれてくるって。

そこの男の象徴を入れて子供の種を注ぐって。

兄上はそこを触ってるんだ。

心臓壊れそう。

頭に血が昇ってる。

お腹の下も痛いくらい苦しい。

兄上は僕に気づいてない。

夢中だ。

ライン義姉様もまだ夢の中。

ペロッと唇を舐めた。

緊張する。

悪いことだと分かってるけど触りたい。

もうチャンスは絶対ない。

こそっと胸元に手を添えてじわっと握った。

ふにふに。

柔い。

ぷにぷにだ。

僕の手で少し余るくらい。

すごい。

平らで硬い僕の胸と違う。

あと、真ん中にこりこりの粒。

これだ。

いつも兄上が可愛がる。

触るとライン義姉様が甘く鳴く。

僕もやりたい。

見つけたそれを真似てぎゅうっと摘まんだ。
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