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28※ルルドラside
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「ふぁっ、ああっ!」
「あ!ライン義姉様っ!」
びくんって反り返ったから驚いて動いてしまった。
きっと力任せに摘まんだせいだ。
興奮してついやっちゃった。
声を出したからすぐに兄上に顔を捕まれた。
正確には口を。
「お前、起きてたのか」
「ご、ごめんなさい」
申し訳なくてしょんぼり。
「……ううっ、いやぁ。……な、に?」
ライン義姉様も起きちゃった。
でも様子が変。
前のめりに体を丸めて苦しそう。
もじもじと揺らしてる。
「んんっ、……ごめんなさい。私のせいで二人とも起きたんですよね。……変な夢を見てしまって。……申し訳ありません」
夢のせいだと思ってる。
鈍くて眠りが深いことに感謝しよう。
「大丈夫?ライン義姉様」
「……おかしい。……熱い。……変よね、私」
「……水でも飲むか?」
「は、い。そうします。落ち着くかも」
はあはあと苦しそう。
でも熱に浮かされた声はぞくぞくする。
ゆらゆら体を揺らして、もじもじと動いてるのはお尻だ。
ライン義姉様も昂ってるんだ。
暗がりにぼんやり浮いてる白い顔は赤いように見える。
ポロポロ泣いてとろっと溶けた表情。
何度も唇を噛み締めるけど、すぐに熱い吐息を漏らしてだらしなく開く口元。
「隣で休め」
「……あ、……はい」
「ルルドラは寝ときなさい」
兄上がライン義姉様を横抱きにさっさと隣室に連れて行っちゃった。
もっと見たかったのに。
いや、見ればいいんだ。
いつもは言いつけを守るいい子だけどこれは譲れない。
すぐにベッドから降りて扉の細い隙間から二人を覗いた。
ぼそぼそと話し声が聞こえる。
暗くて見えづらい。
部屋のソファーに座ってるのかな。
「落ち着いたか?」
「はい、あ、の、私、自分のお部屋に戻らなくては」
「部屋に?今からなぜだ?」
兄上が尋ねるのに、聞かないでください、部屋に戻りますとそればかり。
「き、着替えたらここに戻りますから」
「構わないが、一人では行かせられない。支度するにも人を呼ばないと」
「だ、だめ、知られたくない」
「何をだ?」
「お願いです。聞かないで」
兄上が宥めてやっと白状した。
「だって、粗相しちゃった。足がこんな、濡れて。私、16に、なるのに、ふえっ、ひっく、」
その言葉に固まった。
何言ってるの?
僕でさえ分かるのに。
女性が男の象徴を受け入れるために濡れるって。
知らないの?
次にあり得ないことが思い浮かんだ。
異常な恥ずかしがりや。
夜のイタズラ。
メイド達の噂。
……待って、まさか。
二人ともまだなの?
一年近くたつのに、どういうこと?
唖然としながら静かに二人の様子を盗み見し続けた。
「……それは、そういうものではない」
「でも私、おかしいです。最近はおかしな夢を見るし、起きたら、こんななってて恥ずかしい。体が苦しくて辛い。怖い」
「……怖がるな。……今度からはないから」
自分のせいだと泣くのを慰めてる。
全く教育が施されてないことに驚いたけど、まさか閨のことも何も知らずに嫁入りしたの?
ダンスも出来ない、字も書けない、簡単な針仕事しかできない貴族令嬢。
あり得ない。
何なの、ライン義姉様の実家は。
どうしてそんなにライン義姉様に冷たいの。
何も教えないなんて。
貴族として、どう生きろって言うんだ。
頭に来る。
もうすぐ一年もたつのに。
兄上との夫婦の時間が取れてないことも、あのふざけた家のせいだ。
ムカムカして目が吊り上げる。
だめだ。
二人にこの顔は見せられない。
深く深呼吸をする。
落ち着かせるために。
それから子供のふりを意識して扉を開けた。
「兄上、ライン義姉様は大丈夫?」
子供らしい素振りを心がける。
「ルルドラ王子、ごめんなさい。泣いてしまって」
「いいよ。僕も夜は大変だったから気持ちが分かる」
「……ルルドラはいつから起きてた?」
「ライン義姉様の声に起きたんだよ。大きな声が聞こえたから」
その顔は信じてないな。
でも今は聞き出せないよね?
「……そうか」
ほら、やっぱりそれ以上は尋ねてこない。
初めて兄上を出し抜いた気分。
ちょっと気持ちいいかも。
それから、寝たら気も休まるからと声をかけて三人で眠った。
今度はライン義姉様が真ん中。
僕の方を向いてると落ち着くみたい。
背中から兄上がライン義姉様を抱き締めてる。
兄上は落ち込んでる。
眠れないみたい。
何度もため息が聞こえた。
僕の頭にはふざけた伯爵家のこと。
苛立ちは収まらない。
許せない。
それだけが頭と胸に渦巻いた。
朝、起きたらいつものライン義姉様。
昨日はごめんなさいと眉を下げて謝ってる。
年上だけど頼りない所は本当に可愛い。
兄上に額へキスされていつもよりすがる感じの甘えた雰囲気。
不安なんだ。
僕もしていい?と尋ねるとおでこを向けてくれた。
家族なら頬や額のキスは普通だし、僕らもしたことある。
恥ずかしがりやのライン義姉様も、子供の僕とは嫌がらない。
白いツルッとしたおでこに唇を当てる。
心の中で僕がライン義姉様を守ると誓った。
言葉にはしない。
僕が勝手にすることだし、せっかく皇太子になるなら目標がないとね。
ライン義姉様を守ることが兄上のためだからこれでいい。
二人のためと強く心に刻んだ。
兄上と同じ部屋で身支度。
ライン義姉様は控えめに湯あみをメイド達に頼んでた。
汗をかいたからって。
命令には慣れてない。
王族なんだからもっと堂々としていいのに。
王宮にはその控えめさを馬鹿にする使用人がいるけど、兄上の使用人達はライン義姉様をとても大事にしてる。
彼女達は、今朝は珍しいと微笑みながらすぐに用意に取りかかっていた。
手際もいい。
躾が行き届いてる。
僕も使用人の躾を覚えなきゃなぁ。
二人を侮る奴が多すぎる。
「ねえ、兄上。もっと色んなこと教えて」
何でも教えて。
勉強も社交術も、悪いことも。
「やる気があるな」
にっと笑う。
いつも外には穏やかに微笑むけど本当は片頬を上げて強気な顔をする。
関わりが増えてから知った。
「兄上と父上みたいになりたいから」
「私みたいにか?ふふ、嬉しいね。でも私を反面教師にしなさい。責務より女を選んだ馬鹿王子だ」
「本当にそうなの?ライン義姉様を大切にしてるじゃない」
「ふふ、出会う前だ」
賢くて優しい兄上。
表舞台から消えたのに、こっそり呼び戻されるくらい有能。
でも性格は清廉なだけじゃなくて夜中にこっそりああいうことをして平気。
嘘つきで悪知恵が回る。
そんな人があんな大っぴらに婚約破棄の揉め事起こす?
あり得ない。
兄上は何か隠している。
「あ!ライン義姉様っ!」
びくんって反り返ったから驚いて動いてしまった。
きっと力任せに摘まんだせいだ。
興奮してついやっちゃった。
声を出したからすぐに兄上に顔を捕まれた。
正確には口を。
「お前、起きてたのか」
「ご、ごめんなさい」
申し訳なくてしょんぼり。
「……ううっ、いやぁ。……な、に?」
ライン義姉様も起きちゃった。
でも様子が変。
前のめりに体を丸めて苦しそう。
もじもじと揺らしてる。
「んんっ、……ごめんなさい。私のせいで二人とも起きたんですよね。……変な夢を見てしまって。……申し訳ありません」
夢のせいだと思ってる。
鈍くて眠りが深いことに感謝しよう。
「大丈夫?ライン義姉様」
「……おかしい。……熱い。……変よね、私」
「……水でも飲むか?」
「は、い。そうします。落ち着くかも」
はあはあと苦しそう。
でも熱に浮かされた声はぞくぞくする。
ゆらゆら体を揺らして、もじもじと動いてるのはお尻だ。
ライン義姉様も昂ってるんだ。
暗がりにぼんやり浮いてる白い顔は赤いように見える。
ポロポロ泣いてとろっと溶けた表情。
何度も唇を噛み締めるけど、すぐに熱い吐息を漏らしてだらしなく開く口元。
「隣で休め」
「……あ、……はい」
「ルルドラは寝ときなさい」
兄上がライン義姉様を横抱きにさっさと隣室に連れて行っちゃった。
もっと見たかったのに。
いや、見ればいいんだ。
いつもは言いつけを守るいい子だけどこれは譲れない。
すぐにベッドから降りて扉の細い隙間から二人を覗いた。
ぼそぼそと話し声が聞こえる。
暗くて見えづらい。
部屋のソファーに座ってるのかな。
「落ち着いたか?」
「はい、あ、の、私、自分のお部屋に戻らなくては」
「部屋に?今からなぜだ?」
兄上が尋ねるのに、聞かないでください、部屋に戻りますとそればかり。
「き、着替えたらここに戻りますから」
「構わないが、一人では行かせられない。支度するにも人を呼ばないと」
「だ、だめ、知られたくない」
「何をだ?」
「お願いです。聞かないで」
兄上が宥めてやっと白状した。
「だって、粗相しちゃった。足がこんな、濡れて。私、16に、なるのに、ふえっ、ひっく、」
その言葉に固まった。
何言ってるの?
僕でさえ分かるのに。
女性が男の象徴を受け入れるために濡れるって。
知らないの?
次にあり得ないことが思い浮かんだ。
異常な恥ずかしがりや。
夜のイタズラ。
メイド達の噂。
……待って、まさか。
二人ともまだなの?
一年近くたつのに、どういうこと?
唖然としながら静かに二人の様子を盗み見し続けた。
「……それは、そういうものではない」
「でも私、おかしいです。最近はおかしな夢を見るし、起きたら、こんななってて恥ずかしい。体が苦しくて辛い。怖い」
「……怖がるな。……今度からはないから」
自分のせいだと泣くのを慰めてる。
全く教育が施されてないことに驚いたけど、まさか閨のことも何も知らずに嫁入りしたの?
ダンスも出来ない、字も書けない、簡単な針仕事しかできない貴族令嬢。
あり得ない。
何なの、ライン義姉様の実家は。
どうしてそんなにライン義姉様に冷たいの。
何も教えないなんて。
貴族として、どう生きろって言うんだ。
頭に来る。
もうすぐ一年もたつのに。
兄上との夫婦の時間が取れてないことも、あのふざけた家のせいだ。
ムカムカして目が吊り上げる。
だめだ。
二人にこの顔は見せられない。
深く深呼吸をする。
落ち着かせるために。
それから子供のふりを意識して扉を開けた。
「兄上、ライン義姉様は大丈夫?」
子供らしい素振りを心がける。
「ルルドラ王子、ごめんなさい。泣いてしまって」
「いいよ。僕も夜は大変だったから気持ちが分かる」
「……ルルドラはいつから起きてた?」
「ライン義姉様の声に起きたんだよ。大きな声が聞こえたから」
その顔は信じてないな。
でも今は聞き出せないよね?
「……そうか」
ほら、やっぱりそれ以上は尋ねてこない。
初めて兄上を出し抜いた気分。
ちょっと気持ちいいかも。
それから、寝たら気も休まるからと声をかけて三人で眠った。
今度はライン義姉様が真ん中。
僕の方を向いてると落ち着くみたい。
背中から兄上がライン義姉様を抱き締めてる。
兄上は落ち込んでる。
眠れないみたい。
何度もため息が聞こえた。
僕の頭にはふざけた伯爵家のこと。
苛立ちは収まらない。
許せない。
それだけが頭と胸に渦巻いた。
朝、起きたらいつものライン義姉様。
昨日はごめんなさいと眉を下げて謝ってる。
年上だけど頼りない所は本当に可愛い。
兄上に額へキスされていつもよりすがる感じの甘えた雰囲気。
不安なんだ。
僕もしていい?と尋ねるとおでこを向けてくれた。
家族なら頬や額のキスは普通だし、僕らもしたことある。
恥ずかしがりやのライン義姉様も、子供の僕とは嫌がらない。
白いツルッとしたおでこに唇を当てる。
心の中で僕がライン義姉様を守ると誓った。
言葉にはしない。
僕が勝手にすることだし、せっかく皇太子になるなら目標がないとね。
ライン義姉様を守ることが兄上のためだからこれでいい。
二人のためと強く心に刻んだ。
兄上と同じ部屋で身支度。
ライン義姉様は控えめに湯あみをメイド達に頼んでた。
汗をかいたからって。
命令には慣れてない。
王族なんだからもっと堂々としていいのに。
王宮にはその控えめさを馬鹿にする使用人がいるけど、兄上の使用人達はライン義姉様をとても大事にしてる。
彼女達は、今朝は珍しいと微笑みながらすぐに用意に取りかかっていた。
手際もいい。
躾が行き届いてる。
僕も使用人の躾を覚えなきゃなぁ。
二人を侮る奴が多すぎる。
「ねえ、兄上。もっと色んなこと教えて」
何でも教えて。
勉強も社交術も、悪いことも。
「やる気があるな」
にっと笑う。
いつも外には穏やかに微笑むけど本当は片頬を上げて強気な顔をする。
関わりが増えてから知った。
「兄上と父上みたいになりたいから」
「私みたいにか?ふふ、嬉しいね。でも私を反面教師にしなさい。責務より女を選んだ馬鹿王子だ」
「本当にそうなの?ライン義姉様を大切にしてるじゃない」
「ふふ、出会う前だ」
賢くて優しい兄上。
表舞台から消えたのに、こっそり呼び戻されるくらい有能。
でも性格は清廉なだけじゃなくて夜中にこっそりああいうことをして平気。
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