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43※近衛隊長
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覗きの真似をしなくて済んだのはいいが、この修羅場もごめん被りたい。
金髪の男が偽者を連れ込んだ先の部屋から悲鳴が上がり泣きわめく声に驚いてると平然とするルーラに固まった。
「私どもも参りますよ」
中には先客がいた。
私が今夜名を借りた男爵。
その前には震えて土下座をする男女。
側には案内をした男が仁王立ちで三人を眺めていた。
「男爵、あとは頼むよ」
「かしこまりました。愚息とその嫁が大変申し訳ありません」
「目立たぬよう始末してくれたら父は見なかったことにすると仰っていた」
聞き覚えのある声にハッとした。
「まさか、リカルド王子」
「近衛隊長もご苦労」
仮面を上へずらして顔を私達へ。
確かにリカルド王子。
「なぜここに」
どうやって抜け出した。
いや、この方は昔から抜け出しの常習犯。
それとあの会場にいた部下達を思い出してあいつらを抱き込んだとすぐに理解した。
私をここへ向かわせたのも抜け出しやすくするためか。
「部下はどこに?お側に控えておりますか?」
隣の衝立に視線を向けたのですぐにそちらへ。
だが、先程見かけた部下だけでなくそこにいたのはまた意外な方。
「なっ!あなた様までここに!」
「こんばんは、近衛隊長」
「ルルドラ、こちらへおいで」
「ええ、僕にも会わせてください。義姉上の偽者を」
仮面を取れと言われて女が泣きながら素顔を晒した。
「も、申し訳ありません」
絨毯に額を擦り付けているのにルルドラ王子に顔を捕まれ無理やり上を向かされている。
「顔立ちは大して似てませんね」
「……そうだな」
じろじろと見つめるルルドラ王子と反対にリカルド王子は顔をそらして不愉快そうに返事をされた。
「初めまして。名前は何でしたっけ?……答えられないのかな?……義姉上の名を騙って自分の行動が王家に弓を引くことだったと今さら理解したわけ?」
震えて答えない女にルルドラ王子の冷えた眼差しが刺さる。
亡くなった王妃を彷彿とさせる。
あの方もこうやって徐々に圧をかける方だった。
ちらっとリカルド王子が男爵へ視線を向けて代わりに答えろと無言で指示を出す。
「……三男テオドアの嫁のカリッサでございます。皇太子、申し訳ありません」
「申し訳ありません!」
隣に土下座する男が悲鳴のような謝罪を口にした。
生活のために金が必要だった、悪気はなかったと喚いてにじりよる。
その言葉が増えるほどルルドラ王子のお顔が苛立ちに歪んでいく。
「いっ!」
「皇太子に寄るな。離れろ」
近づかせるのは危険と判断して男の手を踏みつけて足蹴にした。
武器のない今は当然こうする。
私が動くのと同時にリカルド王子もルルドラ王子を守るように前に進み出ていた。
お二人を守るのが近衛の勤め。
「礼儀がなってないね。それが理解できないから夫婦でこんなことしたわけか。男爵はどう責任を取るつもりだ」
「……反省いたします。……よしなに」
「父上はこの二人の始末で事を済ますと仰ったが僕は許す気などない。死ぬ気でこの失態を取り返せ。僕の治世にお前の家が残るか消えるか、その瀬戸際と頭に刻め」
「はっ!」
「兄上は?彼らをこのまま許すのですか?」
リカルド王子はルルドラ王子から納得がいかないと不機嫌に話を振られて男爵へと視線を向ける。
「……男爵家とは私の預かる案件で関わりがあったな」
「はっ」
「それは今まで通りだ。育て損ないと思う面があるが、お前個人の忠誠心を疑ったことはないし、子が親を望めないように子が親の望み通りに育つこともないのだろう」
子を持たぬ自分には判断つかんと呟いた。
「あ、ありがたきお言葉を……」
「だが、こいつらの顔は二度と見せるな。どちらも気に食わない。実の姉の癖に妹の名を騙って金目当てに男あさりをした女。その夫でありながら、諌めず金に目が眩んで妻に娼婦を続けさせるこの男。貴族としての矜持のなさは吐き気がする」
奥方の姉君と聞いて地に伏す女性に目を向けた。
お二人は似てないと評したが私には似ているように見えた。
通りでと納得するのと恐れ知らずにも名を騙っていたのかと驚きで愕然とした。
「陛下の許可があれば首をはねた。お前達は自分の親に感謝しろ。それぞれが命だけはと嘆願を願った。父は二人と同じ子を持つ親としてそれをお許しになった」
「……命だけでもありがたいことです」
家からの除名と放逐。
それで許してほしいと嘆願する。
「父上!許してください!」
家の繋がりで金を稼いでいたはずだ。
それがなくなる。
「これからは平民と混ざって働け。お前達に許されたのは命だけだ」
懇願する息子に父親が繰り返し諭す。
仕舞いには妻に唆されたと泣き出し妻を罵る。
「やめて!違います!私だって好きでやってたんじゃゃありません!」
「カリッサ!黙れ!」
「私1人に押し付ける気なの?!あなたが言うことを聞かないと乱暴して、」
「違う!お前が稼げるからと俺を唆したんだ!お前のせいだ!」
「きゃあ!」
女に掴みかかって暴れるのを近衛の私達で押さえつけ捕縛し、ルーラは殴られて倒れた女を助け起こしている。
「あああ!ああ!痛いぃ!!」
流血に臆すことなく、号泣する女の手当てをしてなだめていた。
「リカルド王子、お怪我を医師に診せなくては。鼻が折れてるかもしれません」
「診てやれ」
「はい!」
部下のひとりに指示を出した。
怪我なら見慣れている。
「……折れてますね。……ひどく。……もとに戻るかどうか怪しいかと思います」
「そうか。そいつの手の健を切れ。殴った方だけでいい」
ぽつりとリカルド王子が呟き、お前達は刃物を持ち込んでなかったなと続けて仰った。
「ルルドラは持ってるか?」
「どうぞ」
唯一隠し持っていたらしいルルドラ王子が手のひらサイズのナイフをリカルド王子へお渡しになる。
「男爵、こればかりは見過ごせない。いい加減この男の愚かさも見飽きた」
「……私も。……諦めました。……お手を煩わせます」
「お前達は押さえておけ」
唯一の味方である父親に助けを求めて叫び続けてうるさいからとリカルド王子は口にハンカチを詰め込んだ。
「リカルド王子、お手が汚れます」
代わろうと手を出すが手を振って断られた。
「こういう輩を呼び起こすほど王家の品位を下げた私にも責任がある。ルルドラ、お前は見るな」
「いえ、兄上ひとりに背負わせるつもりはありません。見届けます。それよりこの愚か者を腕のひとつでお許しになりますか?」
「男爵の今までの働きに免じて。親として目の前で子を刻まれるのは切なかろう。すぐに終わらせる」
テーブルに固定された腕に丸めた布を置くとすぐさま突き立てた。
「ううううっ!!」
「処置は頼む」
「かしこまりました」
部下達が素早く動く横で血に濡れたナイフを拭ってルルドラ王子へと渡された。
「……父上と兄上はお優しい。……本当に運がいい男ですね。この程度で済んで」
「温情も大事だと覚えておけ」
「僕はこの中途半端な優しさが仇にならなければと思います」
「ああ、お前の言う通りになるかもしれん。どちらが良かったのか今は分からない。その厳しさも忘れるな」
「分かりました」
陛下やリカルド王子と違ってか弱く繊細な方だと思っていたのに苦しむ男を冷めた目で見つめておられる。
「男爵、おこないへの反省もなくか弱い女性に乱暴した罰として切った。あのまま放逐すれば野に獣を放つだけとなるから」
「……いえ。あなた様はそういう方でございます。……弱者が虐げられることを最も憎んでおられる。我が家の者があなた様に引き立てられた恩も忘れて、愚息夫婦のおこないがお恥ずかしい」
「息子とお前は別物だと思っている。今後もしかと勤めよ」
「……はい」
「あれは実家に返すか?」
「……この嫁の今後に関して私は関知したくありません。仕打ちも充分すぎると同情してます。今後はこのまま市井に降りて勝手に二人で過ごせばいいと思っていましたが、息子とはもう難しいでしょう。それならライラック伯のもとへお返してあちらにお任せようと思います」
「怪我の詳細は陛下に伝える」
「覚悟してます。どこまでも、愚かな息子で。どうして、こんな」
目に涙を浮かべて言葉を詰まらせる男爵の震える声にリカルド王子は静かに頷きを返した。
金髪の男が偽者を連れ込んだ先の部屋から悲鳴が上がり泣きわめく声に驚いてると平然とするルーラに固まった。
「私どもも参りますよ」
中には先客がいた。
私が今夜名を借りた男爵。
その前には震えて土下座をする男女。
側には案内をした男が仁王立ちで三人を眺めていた。
「男爵、あとは頼むよ」
「かしこまりました。愚息とその嫁が大変申し訳ありません」
「目立たぬよう始末してくれたら父は見なかったことにすると仰っていた」
聞き覚えのある声にハッとした。
「まさか、リカルド王子」
「近衛隊長もご苦労」
仮面を上へずらして顔を私達へ。
確かにリカルド王子。
「なぜここに」
どうやって抜け出した。
いや、この方は昔から抜け出しの常習犯。
それとあの会場にいた部下達を思い出してあいつらを抱き込んだとすぐに理解した。
私をここへ向かわせたのも抜け出しやすくするためか。
「部下はどこに?お側に控えておりますか?」
隣の衝立に視線を向けたのですぐにそちらへ。
だが、先程見かけた部下だけでなくそこにいたのはまた意外な方。
「なっ!あなた様までここに!」
「こんばんは、近衛隊長」
「ルルドラ、こちらへおいで」
「ええ、僕にも会わせてください。義姉上の偽者を」
仮面を取れと言われて女が泣きながら素顔を晒した。
「も、申し訳ありません」
絨毯に額を擦り付けているのにルルドラ王子に顔を捕まれ無理やり上を向かされている。
「顔立ちは大して似てませんね」
「……そうだな」
じろじろと見つめるルルドラ王子と反対にリカルド王子は顔をそらして不愉快そうに返事をされた。
「初めまして。名前は何でしたっけ?……答えられないのかな?……義姉上の名を騙って自分の行動が王家に弓を引くことだったと今さら理解したわけ?」
震えて答えない女にルルドラ王子の冷えた眼差しが刺さる。
亡くなった王妃を彷彿とさせる。
あの方もこうやって徐々に圧をかける方だった。
ちらっとリカルド王子が男爵へ視線を向けて代わりに答えろと無言で指示を出す。
「……三男テオドアの嫁のカリッサでございます。皇太子、申し訳ありません」
「申し訳ありません!」
隣に土下座する男が悲鳴のような謝罪を口にした。
生活のために金が必要だった、悪気はなかったと喚いてにじりよる。
その言葉が増えるほどルルドラ王子のお顔が苛立ちに歪んでいく。
「いっ!」
「皇太子に寄るな。離れろ」
近づかせるのは危険と判断して男の手を踏みつけて足蹴にした。
武器のない今は当然こうする。
私が動くのと同時にリカルド王子もルルドラ王子を守るように前に進み出ていた。
お二人を守るのが近衛の勤め。
「礼儀がなってないね。それが理解できないから夫婦でこんなことしたわけか。男爵はどう責任を取るつもりだ」
「……反省いたします。……よしなに」
「父上はこの二人の始末で事を済ますと仰ったが僕は許す気などない。死ぬ気でこの失態を取り返せ。僕の治世にお前の家が残るか消えるか、その瀬戸際と頭に刻め」
「はっ!」
「兄上は?彼らをこのまま許すのですか?」
リカルド王子はルルドラ王子から納得がいかないと不機嫌に話を振られて男爵へと視線を向ける。
「……男爵家とは私の預かる案件で関わりがあったな」
「はっ」
「それは今まで通りだ。育て損ないと思う面があるが、お前個人の忠誠心を疑ったことはないし、子が親を望めないように子が親の望み通りに育つこともないのだろう」
子を持たぬ自分には判断つかんと呟いた。
「あ、ありがたきお言葉を……」
「だが、こいつらの顔は二度と見せるな。どちらも気に食わない。実の姉の癖に妹の名を騙って金目当てに男あさりをした女。その夫でありながら、諌めず金に目が眩んで妻に娼婦を続けさせるこの男。貴族としての矜持のなさは吐き気がする」
奥方の姉君と聞いて地に伏す女性に目を向けた。
お二人は似てないと評したが私には似ているように見えた。
通りでと納得するのと恐れ知らずにも名を騙っていたのかと驚きで愕然とした。
「陛下の許可があれば首をはねた。お前達は自分の親に感謝しろ。それぞれが命だけはと嘆願を願った。父は二人と同じ子を持つ親としてそれをお許しになった」
「……命だけでもありがたいことです」
家からの除名と放逐。
それで許してほしいと嘆願する。
「父上!許してください!」
家の繋がりで金を稼いでいたはずだ。
それがなくなる。
「これからは平民と混ざって働け。お前達に許されたのは命だけだ」
懇願する息子に父親が繰り返し諭す。
仕舞いには妻に唆されたと泣き出し妻を罵る。
「やめて!違います!私だって好きでやってたんじゃゃありません!」
「カリッサ!黙れ!」
「私1人に押し付ける気なの?!あなたが言うことを聞かないと乱暴して、」
「違う!お前が稼げるからと俺を唆したんだ!お前のせいだ!」
「きゃあ!」
女に掴みかかって暴れるのを近衛の私達で押さえつけ捕縛し、ルーラは殴られて倒れた女を助け起こしている。
「あああ!ああ!痛いぃ!!」
流血に臆すことなく、号泣する女の手当てをしてなだめていた。
「リカルド王子、お怪我を医師に診せなくては。鼻が折れてるかもしれません」
「診てやれ」
「はい!」
部下のひとりに指示を出した。
怪我なら見慣れている。
「……折れてますね。……ひどく。……もとに戻るかどうか怪しいかと思います」
「そうか。そいつの手の健を切れ。殴った方だけでいい」
ぽつりとリカルド王子が呟き、お前達は刃物を持ち込んでなかったなと続けて仰った。
「ルルドラは持ってるか?」
「どうぞ」
唯一隠し持っていたらしいルルドラ王子が手のひらサイズのナイフをリカルド王子へお渡しになる。
「男爵、こればかりは見過ごせない。いい加減この男の愚かさも見飽きた」
「……私も。……諦めました。……お手を煩わせます」
「お前達は押さえておけ」
唯一の味方である父親に助けを求めて叫び続けてうるさいからとリカルド王子は口にハンカチを詰め込んだ。
「リカルド王子、お手が汚れます」
代わろうと手を出すが手を振って断られた。
「こういう輩を呼び起こすほど王家の品位を下げた私にも責任がある。ルルドラ、お前は見るな」
「いえ、兄上ひとりに背負わせるつもりはありません。見届けます。それよりこの愚か者を腕のひとつでお許しになりますか?」
「男爵の今までの働きに免じて。親として目の前で子を刻まれるのは切なかろう。すぐに終わらせる」
テーブルに固定された腕に丸めた布を置くとすぐさま突き立てた。
「ううううっ!!」
「処置は頼む」
「かしこまりました」
部下達が素早く動く横で血に濡れたナイフを拭ってルルドラ王子へと渡された。
「……父上と兄上はお優しい。……本当に運がいい男ですね。この程度で済んで」
「温情も大事だと覚えておけ」
「僕はこの中途半端な優しさが仇にならなければと思います」
「ああ、お前の言う通りになるかもしれん。どちらが良かったのか今は分からない。その厳しさも忘れるな」
「分かりました」
陛下やリカルド王子と違ってか弱く繊細な方だと思っていたのに苦しむ男を冷めた目で見つめておられる。
「男爵、おこないへの反省もなくか弱い女性に乱暴した罰として切った。あのまま放逐すれば野に獣を放つだけとなるから」
「……いえ。あなた様はそういう方でございます。……弱者が虐げられることを最も憎んでおられる。我が家の者があなた様に引き立てられた恩も忘れて、愚息夫婦のおこないがお恥ずかしい」
「息子とお前は別物だと思っている。今後もしかと勤めよ」
「……はい」
「あれは実家に返すか?」
「……この嫁の今後に関して私は関知したくありません。仕打ちも充分すぎると同情してます。今後はこのまま市井に降りて勝手に二人で過ごせばいいと思っていましたが、息子とはもう難しいでしょう。それならライラック伯のもとへお返してあちらにお任せようと思います」
「怪我の詳細は陛下に伝える」
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