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46※近衛隊長
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ことの成り行きに頭痛がするが、陛下へ報告申し上げた。
「特に処分の予定はない。お前もそういう提案はなかろう?」
「……はい」
王妃の悪行への荷担していたが、リカルド王子の庇護のあとは何度も毒殺を未然に防いだという功績で相殺だそうだ。
陛下とリカルド王子だけのやり取りで私には知らされていなかった。
「本人の希望でしばらく謹慎だがそのうち戻せ」
「分かりました。ラインの側使えとしてなら悪用の心配はありませんし、得た知識も予防に役立ちます」
「ああ、今まで通りで構わん。それにしてもラインは意外と役に立つ娘だ。面倒な人材を預けやすい」
「息子の嫁にもう少し言い方はありませんか?」
「ない」
ムッと顔を歪めてリカルド王子が陛下を睨んだが、首を振って諦めて次にこちらへ顔を向けた。
「近衛隊長は良かったな。少し進展した」
「……嫌味でしょうか」
不敬だが、思わず言い返す。
「ん?いや、ああいう弱音を吐かないタイプが本音をぶちまけたなら壁がひとつ壊れたということだ。ルーラはもと婚約者に似てる」
「あの方にですか?」
「気が強すぎて癇癪持ちの猫かぶり。ルーラの方がまだ理性的で我慢強いかな」
もう下がれと執務室を追い出されて憂鬱な気分だけが残った。
************
「お供?」
「しばらくルーラがお休みするらしくて。それでお休みの間に城下で流行りのお菓子を買ってきてくれるそうなんです。でも一人で大丈夫と言うけど私は心配で。あの、どなたか付き添いをつけてくださいませんか?」
リカルド王子に奥様が控えめにねだってらっしゃる。
どうやら謹慎と伝えていないらしい。
過保護すぎるのでは思うが、この徹底した奥様への配慮はリカルド王子のご意向なのだろうと察した。
「構わないよ。近衛隊長にさせる」
「え、それは、あの、えと」
「問題か?」
「お仕事のお邪魔でしょうし。私の侍女に近衛隊長自らというのは大げさかと」
「ふむ」
ちらっとリカルド王子が私を見ながら考え込んで首をかしげた。
目には“喜んで行くだろう?”と浮かんでる。
少し前なら内心を隠してご命令であればと簡単に引き受けた。
今は怒らせた経緯があるので気後れしてしまい咄嗟に目線を下げてしまった。
「なら私達も行くか」
「へ?」
「は?」
「ラインもルルドラも行ってみたかろう。ついでだ」
「ええ?!私も?!ルルドラ王子も?!」
「ちょっ!リカルド王子!お待ちください!」
「抜け出すよりましだろ。それに私がいた方が動きやすい」
父もすぐに良しというだろうとあっけらかんとしている。
さすがに陛下もお許しにならないと思ったのに。
「行ってくればいい。道中気を付けよ」
「下町には行きませんから大したことありませんよ」
「私の分も買ってきてくれ」
「分かりました」
「……陛下」
「非公式で動く方が安全な場合もあるし、リカルドは慣れてる。あとは任せた」
どういう信用を得てるんだ。この王子は。
皇太子までも連れて。
非公式の外出でも比較的簡易に護衛を用意しようとしたが、それも不要とリカルド王子が指示を出す。
「向こうで雇うからいい」
「近衛より信用されるのですか」
「城下で遊ぶなら便利な奴らだ」
「慣れていらっしゃる。遊び人であられた時期がございますからね」
「……ラインの前で言うなよ」
「かしこまりました」
本当に奥様がリカルド王子の泣き所だ。
「特に処分の予定はない。お前もそういう提案はなかろう?」
「……はい」
王妃の悪行への荷担していたが、リカルド王子の庇護のあとは何度も毒殺を未然に防いだという功績で相殺だそうだ。
陛下とリカルド王子だけのやり取りで私には知らされていなかった。
「本人の希望でしばらく謹慎だがそのうち戻せ」
「分かりました。ラインの側使えとしてなら悪用の心配はありませんし、得た知識も予防に役立ちます」
「ああ、今まで通りで構わん。それにしてもラインは意外と役に立つ娘だ。面倒な人材を預けやすい」
「息子の嫁にもう少し言い方はありませんか?」
「ない」
ムッと顔を歪めてリカルド王子が陛下を睨んだが、首を振って諦めて次にこちらへ顔を向けた。
「近衛隊長は良かったな。少し進展した」
「……嫌味でしょうか」
不敬だが、思わず言い返す。
「ん?いや、ああいう弱音を吐かないタイプが本音をぶちまけたなら壁がひとつ壊れたということだ。ルーラはもと婚約者に似てる」
「あの方にですか?」
「気が強すぎて癇癪持ちの猫かぶり。ルーラの方がまだ理性的で我慢強いかな」
もう下がれと執務室を追い出されて憂鬱な気分だけが残った。
************
「お供?」
「しばらくルーラがお休みするらしくて。それでお休みの間に城下で流行りのお菓子を買ってきてくれるそうなんです。でも一人で大丈夫と言うけど私は心配で。あの、どなたか付き添いをつけてくださいませんか?」
リカルド王子に奥様が控えめにねだってらっしゃる。
どうやら謹慎と伝えていないらしい。
過保護すぎるのでは思うが、この徹底した奥様への配慮はリカルド王子のご意向なのだろうと察した。
「構わないよ。近衛隊長にさせる」
「え、それは、あの、えと」
「問題か?」
「お仕事のお邪魔でしょうし。私の侍女に近衛隊長自らというのは大げさかと」
「ふむ」
ちらっとリカルド王子が私を見ながら考え込んで首をかしげた。
目には“喜んで行くだろう?”と浮かんでる。
少し前なら内心を隠してご命令であればと簡単に引き受けた。
今は怒らせた経緯があるので気後れしてしまい咄嗟に目線を下げてしまった。
「なら私達も行くか」
「へ?」
「は?」
「ラインもルルドラも行ってみたかろう。ついでだ」
「ええ?!私も?!ルルドラ王子も?!」
「ちょっ!リカルド王子!お待ちください!」
「抜け出すよりましだろ。それに私がいた方が動きやすい」
父もすぐに良しというだろうとあっけらかんとしている。
さすがに陛下もお許しにならないと思ったのに。
「行ってくればいい。道中気を付けよ」
「下町には行きませんから大したことありませんよ」
「私の分も買ってきてくれ」
「分かりました」
「……陛下」
「非公式で動く方が安全な場合もあるし、リカルドは慣れてる。あとは任せた」
どういう信用を得てるんだ。この王子は。
皇太子までも連れて。
非公式の外出でも比較的簡易に護衛を用意しようとしたが、それも不要とリカルド王子が指示を出す。
「向こうで雇うからいい」
「近衛より信用されるのですか」
「城下で遊ぶなら便利な奴らだ」
「慣れていらっしゃる。遊び人であられた時期がございますからね」
「……ラインの前で言うなよ」
「かしこまりました」
本当に奥様がリカルド王子の泣き所だ。
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