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47※近衛隊長
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「お、お久しぶりです」
「久しぶりだなぁ。ガスラス。今は近衛隊長だなぁ。出世したねぇ」
誰を雇うのかと思ったら前任のフォルクス近衛隊長。
先輩じゃないか。
ひとつしか変わらない。
しかも下に。
この人は年下だ。
若くして近衛隊長を勤め、引退した今は城下で子供相手に勉学と剣術指南をされている。
「リカルド王子、うちのを何人か用意しときました。予定のルートに忍ばせています」
赤いスカーフを目印として身に付けさせていると説明された。
「ルルドラも非公式で城下に行くときは彼を頼れ」
「はい、兄上」
「自由に出来るのは成人後。それまで管理は私だ。いいな?」
「……えー」
「くく、成人なんてすぐだから」
不満げなルルドラ王子に苦笑して頭を撫でる。
「……あの、お久しぶりでございます。覚えていらっしゃいますか?」
「んー?んん?……あ!あの時のか。以前と見違えて健やかそうだね。元気にしていたのか?」
「はい。以前はお世話になりました。リカルド様のおかげでこの通りです」
お礼を言いたかったと言うルーラともと近衛隊長のやり取り、それと初めて見せる笑みにどういうことだと凝視してしまう。
「礼などいらんよ。君は心身ともにどうだ?だいぶ経ったし、もういいのかなぁ。それにしてもまだリカルド様のもとで勤めていたとは知らなかったよ」
大変じゃないか、生活はどうだと矢継ぎ早の質問にも彼女は楽しそうだ。
「ふふ、今のお仕えする奥様のおかげで毎日が楽しゅうございます」
しっとりと微笑む彼女が眩しいのと嫉妬で腹立つ。
二人はそんな私には気づかず、リカルド王子とルーラの側に隠れる地味めな貴族の装いの奥様に恭しく挨拶。
自信なさげに応える奥様にフォルクス先輩はにんまりと笑う。
「リカルド王子、可愛らしい奥様であられますね。なんと初々しい」
誉められて恥ずかしがる奥様とそれを見て捕まえようか悩むリカルド王子。
それにしてもルルドラ王子の方が口がよく回る。
すぐに子供を装い隣を陣取ってリカルド王子にジト目で睨まれるのを気にせずに大好き、可愛いと甘えている。
さすがに奥様より身長が伸びてそろそろそういう態度もどうかと思うが。
賑やかな皆様には馬車に乗車してもらい貴族街のパティスリー専門店が並ぶ区域へと向かった。
フォルクス先輩と馬を並べてこっそりと話しかける。
「フォルクス先輩、どういうお知り合いですか?」
「ん?あ?知り合いって何?奥様とは初めて、」
「違うっ」
「あん?」
ルーラと知り合いかと聞きたいんだ。
「お付きの女性です。親しげだったでしょう!」
「あー、あの美人か……そういうことね。はいはい。てか、目をひんむいて聞き出すのは野暮だわ。やめろよ」
せせら笑いに反抗したいけど私はこの人にしごかれたんだ。
逆らえん。
「だせぇ。カッコ悪」
「くっ!」
「相変わらずああいう派手で気難しい美人が好きだな。やることは幼稚なくせに」
もっとスマートに出来ないの?と追い討ちをかけられた。
「……どうすればいいですか?」
「どーんと構えとけよ。あんなゴージャスで派手な美人、しかもボンキュッボンでさ。お前より若いっつっても、女としては行き遅れだ。あの年齢で独り身ならそれなりに過去もあるだろうよ。根掘り葉掘りとかやめて全部受け入れりゃいいの」
「……はあ」
ならもう失敗した。
「やらかしたか?はは、女の趣味はうるせぇくせ下手くそ。そんなんだからいまだ独り身」
「うるせぇっ!……ですよ」
「はは。このくらいでわめくな。お前は年食っただけで堪え性がねぇなぁ」
ちくしょう。
頭が上がらん。
最年少で近衛隊長を勤めた大先輩に。
昔と中身は変わってない。
人をおちょくる天才だ。
今は庶民的な態度と言葉使いが馴染んで余計に口が回る。
そういうところがリカルド王子と気があって仲が良かった。
「……フォルクス先輩も相変わらずですね」
「そうよー、簡単に人は変わんねぇの」
いじけてそう言うと軽くあしらわれる。
相変わらずの先輩に舌打ちしたくなる。
「久しぶりだなぁ。ガスラス。今は近衛隊長だなぁ。出世したねぇ」
誰を雇うのかと思ったら前任のフォルクス近衛隊長。
先輩じゃないか。
ひとつしか変わらない。
しかも下に。
この人は年下だ。
若くして近衛隊長を勤め、引退した今は城下で子供相手に勉学と剣術指南をされている。
「リカルド王子、うちのを何人か用意しときました。予定のルートに忍ばせています」
赤いスカーフを目印として身に付けさせていると説明された。
「ルルドラも非公式で城下に行くときは彼を頼れ」
「はい、兄上」
「自由に出来るのは成人後。それまで管理は私だ。いいな?」
「……えー」
「くく、成人なんてすぐだから」
不満げなルルドラ王子に苦笑して頭を撫でる。
「……あの、お久しぶりでございます。覚えていらっしゃいますか?」
「んー?んん?……あ!あの時のか。以前と見違えて健やかそうだね。元気にしていたのか?」
「はい。以前はお世話になりました。リカルド様のおかげでこの通りです」
お礼を言いたかったと言うルーラともと近衛隊長のやり取り、それと初めて見せる笑みにどういうことだと凝視してしまう。
「礼などいらんよ。君は心身ともにどうだ?だいぶ経ったし、もういいのかなぁ。それにしてもまだリカルド様のもとで勤めていたとは知らなかったよ」
大変じゃないか、生活はどうだと矢継ぎ早の質問にも彼女は楽しそうだ。
「ふふ、今のお仕えする奥様のおかげで毎日が楽しゅうございます」
しっとりと微笑む彼女が眩しいのと嫉妬で腹立つ。
二人はそんな私には気づかず、リカルド王子とルーラの側に隠れる地味めな貴族の装いの奥様に恭しく挨拶。
自信なさげに応える奥様にフォルクス先輩はにんまりと笑う。
「リカルド王子、可愛らしい奥様であられますね。なんと初々しい」
誉められて恥ずかしがる奥様とそれを見て捕まえようか悩むリカルド王子。
それにしてもルルドラ王子の方が口がよく回る。
すぐに子供を装い隣を陣取ってリカルド王子にジト目で睨まれるのを気にせずに大好き、可愛いと甘えている。
さすがに奥様より身長が伸びてそろそろそういう態度もどうかと思うが。
賑やかな皆様には馬車に乗車してもらい貴族街のパティスリー専門店が並ぶ区域へと向かった。
フォルクス先輩と馬を並べてこっそりと話しかける。
「フォルクス先輩、どういうお知り合いですか?」
「ん?あ?知り合いって何?奥様とは初めて、」
「違うっ」
「あん?」
ルーラと知り合いかと聞きたいんだ。
「お付きの女性です。親しげだったでしょう!」
「あー、あの美人か……そういうことね。はいはい。てか、目をひんむいて聞き出すのは野暮だわ。やめろよ」
せせら笑いに反抗したいけど私はこの人にしごかれたんだ。
逆らえん。
「だせぇ。カッコ悪」
「くっ!」
「相変わらずああいう派手で気難しい美人が好きだな。やることは幼稚なくせに」
もっとスマートに出来ないの?と追い討ちをかけられた。
「……どうすればいいですか?」
「どーんと構えとけよ。あんなゴージャスで派手な美人、しかもボンキュッボンでさ。お前より若いっつっても、女としては行き遅れだ。あの年齢で独り身ならそれなりに過去もあるだろうよ。根掘り葉掘りとかやめて全部受け入れりゃいいの」
「……はあ」
ならもう失敗した。
「やらかしたか?はは、女の趣味はうるせぇくせ下手くそ。そんなんだからいまだ独り身」
「うるせぇっ!……ですよ」
「はは。このくらいでわめくな。お前は年食っただけで堪え性がねぇなぁ」
ちくしょう。
頭が上がらん。
最年少で近衛隊長を勤めた大先輩に。
昔と中身は変わってない。
人をおちょくる天才だ。
今は庶民的な態度と言葉使いが馴染んで余計に口が回る。
そういうところがリカルド王子と気があって仲が良かった。
「……フォルクス先輩も相変わらずですね」
「そうよー、簡単に人は変わんねぇの」
いじけてそう言うと軽くあしらわれる。
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