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番外編※ラド
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酔っぱらってぐだぐだの俺は義父の肩を借りて部屋に戻った。
「うっぷ」
マジで飲みすぎた。
気持ちわりぃ。
「ほいよー。大事なお前の旦那だ」
「お父さん、ありがとう」
「気にするな」
娘の旦那なら私の息子と笑いながら部屋を出てった。
寝室のベッドに転がされて気持ち悪さで丸まってると嫁は腹が大きくて大変だろうに水を持ってきて心配してる。
さすが俺の嫁。
天使。
出会った頃と変わらない丸い垂れ眼と小さな唇が可愛いし。
もっと幸せに浸りたくて、ベッドにいると思ったもう一人の天使を手探りで探すけどいねぇ。
アディは義母と寝てるらしい。
ごそごそ動いてたら嫁が教えてくれた。
ちょっと寂しい。
「……アディ~」
「お酒の匂いは嫌がるから」
クスクスと含んだ笑い声が聞こえてウウッと唸って納得した。
「お前は大丈夫か?」
一時期つわりで匂いに敏感だった。
もう過ぎたと思っても気になった。
「大丈夫。でも飲みすぎね。明日は洗濯で忙しくなりそう」
隣に寝そべってクンクンと匂ったら顔をしかめてる。
「頼む。アディが、」
「はいはい。パパ臭いって言われたくないものね」
そうです。
お願いします。
今日はずーっとそっぽ向かれて凹んだ。
仲直りしたいけど。
だって俺がルーラさんの親ならどんなに金持ちでも見た目が良くても親以上の年寄りとは嫌だ。
本人が望んだって気持ちは賛成できねぇよ。
「……ありえねぇ。やっぱり無しだ。無し」
「何?」
「親父」
あぁ、そのこと、と小さな応えが聞こえた。
「二人のことだからいいじゃない」
「やだ。アディが孫持ちの年寄りと結婚するっつったら止める」
「あー……そうねぇ。歳がちょっと驚くわね。でもお義父様ならいいじゃない。年齢以外はいいもの」
「良かねぇよ。よその目もあるし。てか、勝手だよ。離婚も再婚も。先に俺達に相談しろってんだ。何考えてんだか」
お袋と別れるのだってそうだ。
手紙1つで簡単に報告とかおかしいだろ。
お袋達と話をしようにも王宮勤めの親父はこっちから会いに行けないしお袋はずっとお世話していた貴族令嬢の嫁入りに付き添って外国まで行ってしまい会えなかった。
会う前にちょくちょく顔を見せていたのは別れのつもりだったんだろうけどおかしいだろ。
言えよ。
あっちで骨を埋めるからお互い自由にしたいって書いてあったけど勝手すぎ。
妹に手紙を送っても、“二人とも、ああいう人達だから諦めた”と書いてあるだけ。
逆に今さら何を気にしてるんだ、バカじゃないかと冷たい内容。
ちょっとあんまりじゃねぇか。
「もういいじゃない。それより明日も仕事よ。早く寝ましょう」
「アディがもし、」
「アディとルーラさんは別。私も明日は忙しいの。早く寝てよ」
「もういい!」
言い返せなくて嫁から背中を反らしてブスくれると宥めるように肩をさすられた。
手を繋ぎたくて背を向けたまま肩から手を覗かせるとすぐに指を絡めてくる。
「俺は嫌なんだよ。みっともねぇって思うしさ。世間の目とかさ。色々」
ホッとして嬉しいのにいじけて口が止まらねぇ。
「家族の中で気にしてんのは俺だけかよ。……どうせ本当の身内は俺だけだし、他人事だよな」
「ちょっと、ラド。やめてよ」
「そうだろ?」
そうじゃなきゃなんだよ。
咎めるような声を遮って刺々しい声で言い返す。
意外な程、嫁家族は好意的なのも納得できない。
ご近所の視線と態度には好奇が混ざってて嫌だったのを思い出した。
親父とルーラさんは周囲のちょっかいを笑顔と軽い相づちであっさりかわして奥勤めの手腕に感心したけどさ。
代わりに俺が捕まった。
下手くそな俺が狙われて余計嫌になったんだ。
「……あいつら、迷惑だ」
ボソッとまた本音をこぼすと後ろから深いため息が聞こえた。
さすがに罪悪感を感じて口をつぐむ。
「……飲みすぎた」
酒のせいだと言い訳。
するとすぐにポンポンと優しく撫でられ黙っていてくれることに感謝した。
「うっぷ」
マジで飲みすぎた。
気持ちわりぃ。
「ほいよー。大事なお前の旦那だ」
「お父さん、ありがとう」
「気にするな」
娘の旦那なら私の息子と笑いながら部屋を出てった。
寝室のベッドに転がされて気持ち悪さで丸まってると嫁は腹が大きくて大変だろうに水を持ってきて心配してる。
さすが俺の嫁。
天使。
出会った頃と変わらない丸い垂れ眼と小さな唇が可愛いし。
もっと幸せに浸りたくて、ベッドにいると思ったもう一人の天使を手探りで探すけどいねぇ。
アディは義母と寝てるらしい。
ごそごそ動いてたら嫁が教えてくれた。
ちょっと寂しい。
「……アディ~」
「お酒の匂いは嫌がるから」
クスクスと含んだ笑い声が聞こえてウウッと唸って納得した。
「お前は大丈夫か?」
一時期つわりで匂いに敏感だった。
もう過ぎたと思っても気になった。
「大丈夫。でも飲みすぎね。明日は洗濯で忙しくなりそう」
隣に寝そべってクンクンと匂ったら顔をしかめてる。
「頼む。アディが、」
「はいはい。パパ臭いって言われたくないものね」
そうです。
お願いします。
今日はずーっとそっぽ向かれて凹んだ。
仲直りしたいけど。
だって俺がルーラさんの親ならどんなに金持ちでも見た目が良くても親以上の年寄りとは嫌だ。
本人が望んだって気持ちは賛成できねぇよ。
「……ありえねぇ。やっぱり無しだ。無し」
「何?」
「親父」
あぁ、そのこと、と小さな応えが聞こえた。
「二人のことだからいいじゃない」
「やだ。アディが孫持ちの年寄りと結婚するっつったら止める」
「あー……そうねぇ。歳がちょっと驚くわね。でもお義父様ならいいじゃない。年齢以外はいいもの」
「良かねぇよ。よその目もあるし。てか、勝手だよ。離婚も再婚も。先に俺達に相談しろってんだ。何考えてんだか」
お袋と別れるのだってそうだ。
手紙1つで簡単に報告とかおかしいだろ。
お袋達と話をしようにも王宮勤めの親父はこっちから会いに行けないしお袋はずっとお世話していた貴族令嬢の嫁入りに付き添って外国まで行ってしまい会えなかった。
会う前にちょくちょく顔を見せていたのは別れのつもりだったんだろうけどおかしいだろ。
言えよ。
あっちで骨を埋めるからお互い自由にしたいって書いてあったけど勝手すぎ。
妹に手紙を送っても、“二人とも、ああいう人達だから諦めた”と書いてあるだけ。
逆に今さら何を気にしてるんだ、バカじゃないかと冷たい内容。
ちょっとあんまりじゃねぇか。
「もういいじゃない。それより明日も仕事よ。早く寝ましょう」
「アディがもし、」
「アディとルーラさんは別。私も明日は忙しいの。早く寝てよ」
「もういい!」
言い返せなくて嫁から背中を反らしてブスくれると宥めるように肩をさすられた。
手を繋ぎたくて背を向けたまま肩から手を覗かせるとすぐに指を絡めてくる。
「俺は嫌なんだよ。みっともねぇって思うしさ。世間の目とかさ。色々」
ホッとして嬉しいのにいじけて口が止まらねぇ。
「家族の中で気にしてんのは俺だけかよ。……どうせ本当の身内は俺だけだし、他人事だよな」
「ちょっと、ラド。やめてよ」
「そうだろ?」
そうじゃなきゃなんだよ。
咎めるような声を遮って刺々しい声で言い返す。
意外な程、嫁家族は好意的なのも納得できない。
ご近所の視線と態度には好奇が混ざってて嫌だったのを思い出した。
親父とルーラさんは周囲のちょっかいを笑顔と軽い相づちであっさりかわして奥勤めの手腕に感心したけどさ。
代わりに俺が捕まった。
下手くそな俺が狙われて余計嫌になったんだ。
「……あいつら、迷惑だ」
ボソッとまた本音をこぼすと後ろから深いため息が聞こえた。
さすがに罪悪感を感じて口をつぐむ。
「……飲みすぎた」
酒のせいだと言い訳。
するとすぐにポンポンと優しく撫でられ黙っていてくれることに感謝した。
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