伯爵令嬢、溺愛されるまで

うめまつ

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19、バザー当日

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バザーは大盛況でした。
お茶会で宣伝した効果はバッチリです。
私はお母様に連れられてお客様のご挨拶まわりで忙しくあまり子供たちと仲良くできなかったのが残念ですが。

顔を覚えるのが大変で目が回りそうです。
私は男性が参加するようなお茶会に連れていかれたことがないので面識のない方々が多くて緊張しました。
毎年、ご夫婦で参加される方なら分かるのですが。

今年はご子息のエスコートで参加されるご夫人が沢山います。
ここのバザーでは若い男性が欲しがるような品はありません。
大してお買い物もされないので気になります。
緊張するから来年は連れて来ないでほしいですし、早く帰ってほしいです。
 

挨拶が一通り終わり、少し一息入れたくて屋内の臨時休憩室に向かいました。

その途中で、ちびちゃんの部屋に寄りました。
いつものようにシスターレイと数人の女の子が残っていました。
 
お話をしていると赤ちゃんが泣き出したので、女の子たちがあやします。
シスターレイにポツリと、去年と違って嫌だつまらないとすねて見せると、シスターレイは何か得たように呟きました。  

「もうすぐデビューされるから。貴族令嬢はそういうものですよ。」

「デビュー?誰が?あ…あ!私のことね。それは、もうすぐデビューだからレディらしくするのは分かるの。特に今日は。でもね、今年は、知らない人が多くて疲れちゃって。」



シスターレイは何か納得された様子です。


「そうですねぇ…婚約者をお探し中のご子息が貴方に会いに来られたのですよ。」
 

確かに未婚の男性ばかりで、お母様とご夫人たちのやり取りを思い出したら、合点がいきました。

デビュタントを終えるまで婚約者がいらっしゃらないのが通常です。

以前は生まれてすぐの婚約が当たり前でしたが、昨今では否定的に扱われてます。

恋愛結婚を推奨してるわけではありません。
家のバランスがありますし、貴族なら政略結婚も普通のことです。
ですが、お祖父様の世代で、かなりセンセーショナルな事件が起きまして、なんでも婚約解消の為に相手のご子息がご令嬢の命を奪ったとか…

その事件以外にも、公にはなっていなかった犯罪すれすれの不幸があちらこちらで露見し、国が率先して法の整備を整えたと聞いてます。


帰り際、私がしたためた生活の知恵リストと大量のお手紙を院長とシスターに預け、あちらからも大量のお手紙を渡されました。

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