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旅立ち
酒場での仲間探し
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街についた私は、そのままフラフラと冒険者たちが集まる酒場へ向かった
前世である少女から聞いた話で
この世界は少女の昔いた世界にあったRPGと呼ばれるものに酷似していて、それでは酒場で仲間を見つけたりする、とのことだった
酒場には少女の言うとおり、見るからに冒険者、と言うような見た目の人たちが沢山いた
正直箱入り娘だった私には未知の世界過ぎる
「嬢ちゃん、どうした?」
「えっと…」
背後から急に声をかけられて、少し驚いてしまう
慌ててそちらに目を向けると優しそうな笑みを浮かべている強面のおじさまがいた
この人も冒険者だろうか?と思いながら首を傾げるとおじさまはじぃっと私の顔を見つめてきた
「あの…」
「んぁ?あぁ、すまんすまん。どっかで見たようなべっぴんさんだったからな。つい見ちまった」
大きな口を開けてゲラゲラ笑うおじさまに悪い気はせず、こちらも釣られて笑みをこぼす
「んでだ、どうした?」
「あの、旅をしたくて…ここには冒険者の方々が集まってると聞いて…」
「おっ…旅かぁ…そうさなぁ。女のひとり旅じゃキツイわなぁ。魔物とかも居るだろうし」
ふむ…とおじさまは腕を組み考え始めた
人に優しくされるのは初めてだった…少し胸がそわそわした
「よし、待ってろ」
「あ、あの……」
ぽんっと頭を撫でられ、少し動揺するが
おじさまは楽しそうに酒場のマスターに話かけた
「おい、マスター」
「なんだ、ダイじゃないか。どうした?」
「いやなぁ、あそこの嬢ちゃんが旅をしたいらしくな、女一人くらいと他に守ってやれそうな奴らをパーティに入れてやりたいんだが」
マスターはジロジロと私を見てくる。
そして手招きをしてきた。
「お嬢さん、どこまで旅を?」
「それが、決めていなくて…」
「そうだったのか?なら余計に悩みどころだなぁ」
ダイと呼ばれたおじさまはまた腕を組んで悩み始めた
なんだか申し訳なくなってくる
「あの、私」
「そうだ、嬢ちゃん俺の息子の旅に付き合ってやってくれねぇか?」
ダイさんは悪戯っ子のような笑みを浮かべ私の方に向く
ダイさんの息子さん…
少なくともこの人達は信頼できそうだ
不幸なことが起こることはないだろうと思う
「お願いしても、いいでしょうか?」
私の言葉にダイさんは嬉しそうに二カッと笑い、私の頭をワシャワシャしてきた
「任せろ任せろ!」
「あ、あの、ダイさん」
「んぉ?そういやぁ名前を言ってなかったな…俺はダイアド・キメナ。みんなはダイと呼ぶんだ。嬢ちゃんも好きに呼んでくれや」
「わ、私はアリアーナと申します」
ペコリと頭を下げれば、ポンポン、と頭を撫でてくれた
彼女が言っていたようにこの世界にも悪くないところはいっぱいあるんだなぁ…なんて考えがよぎる
「んじゃあ、行くか」
「あ、は、はい」
付いてこい、と言われそのまま後ろをついていく
優しいおじ様でよかった
そう思い、私は自然と笑みをこぼしていた
前世である少女から聞いた話で
この世界は少女の昔いた世界にあったRPGと呼ばれるものに酷似していて、それでは酒場で仲間を見つけたりする、とのことだった
酒場には少女の言うとおり、見るからに冒険者、と言うような見た目の人たちが沢山いた
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「えっと…」
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「あの…」
「んぁ?あぁ、すまんすまん。どっかで見たようなべっぴんさんだったからな。つい見ちまった」
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「あの、旅をしたくて…ここには冒険者の方々が集まってると聞いて…」
「おっ…旅かぁ…そうさなぁ。女のひとり旅じゃキツイわなぁ。魔物とかも居るだろうし」
ふむ…とおじさまは腕を組み考え始めた
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「よし、待ってろ」
「あ、あの……」
ぽんっと頭を撫でられ、少し動揺するが
おじさまは楽しそうに酒場のマスターに話かけた
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「なんだ、ダイじゃないか。どうした?」
「いやなぁ、あそこの嬢ちゃんが旅をしたいらしくな、女一人くらいと他に守ってやれそうな奴らをパーティに入れてやりたいんだが」
マスターはジロジロと私を見てくる。
そして手招きをしてきた。
「お嬢さん、どこまで旅を?」
「それが、決めていなくて…」
「そうだったのか?なら余計に悩みどころだなぁ」
ダイと呼ばれたおじさまはまた腕を組んで悩み始めた
なんだか申し訳なくなってくる
「あの、私」
「そうだ、嬢ちゃん俺の息子の旅に付き合ってやってくれねぇか?」
ダイさんは悪戯っ子のような笑みを浮かべ私の方に向く
ダイさんの息子さん…
少なくともこの人達は信頼できそうだ
不幸なことが起こることはないだろうと思う
「お願いしても、いいでしょうか?」
私の言葉にダイさんは嬉しそうに二カッと笑い、私の頭をワシャワシャしてきた
「任せろ任せろ!」
「あ、あの、ダイさん」
「んぉ?そういやぁ名前を言ってなかったな…俺はダイアド・キメナ。みんなはダイと呼ぶんだ。嬢ちゃんも好きに呼んでくれや」
「わ、私はアリアーナと申します」
ペコリと頭を下げれば、ポンポン、と頭を撫でてくれた
彼女が言っていたようにこの世界にも悪くないところはいっぱいあるんだなぁ…なんて考えがよぎる
「んじゃあ、行くか」
「あ、は、はい」
付いてこい、と言われそのまま後ろをついていく
優しいおじ様でよかった
そう思い、私は自然と笑みをこぼしていた
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