私が悪役令嬢で、聖女!? ~傷だらけのもふもふを助けたら聖女認定されてしまいました~

桜月 翠恋

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7話

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あれから数日がたった。
第一王子はまだ見つかってないらしい

国王は兵を第一王子を探すために使っているらしい


そして私にもある意味修羅場が待っていた


「私が……国王に会いに行く!?」

「あぁ、リアはまだ5歳だが、本当に聖女だとしたら国王へ挨拶をしないわけには行かないんだ」 

「……私は聖女なんかじゃ…」


私が反論しようとするとそれを遮るように扉が開いた


「お父様、ダリアお姉様が聖女様って本当なの?」


うるっと桃色の瞳を潤ませ、腰まである長くストレートな金髪をなびかせながらローリエが入ってきた


「ローリエ、静かになさい」

「お姉様、ひどいですっ」


むうっと頬を膨らませつつもお父様の腕を掴む


「お父様ぁ、私のほうが聖女様になれると思いますの!ねぇ、私も連れて行ってくださいませ」

「リエ、お前の魔法は水の魔法だろう?それに聖女様ならば回復魔法を持っていないとおかしいのだよ」

「そんなぁ!私の水魔法だって癒やしの効果のあるものもあるはずです!私、聖女様になりたいの!!」


いやいやっ!と駄々っ子のようにお父様の腕を上下にブンブンふるローリエにお父様は困ったように眉間にシワを寄せていた

そう、ローリエは昔からこうだった
お父様からプレゼントを貰えば私のもらったプレゼントのほうがほしいとわがままを言って、いざ私のプレゼントを貰い、ローリエのプレゼントが私のところへ渡ってくるとそれも欲しいと奪い去って行く

私は義理とはいえ、姉であり、さらに王太子の婚約者だから恵まれているのだからと我慢させられてきた
唯一専属メイドのヒナとランだけが私の味方だった

昔のどす黒い感情が僅かに湧いてしまう


「お父様、国王様へお会いに行くのは承知しました。」


私の返事にお父様は安心したように微笑みながらウンウンと頷いていた


「ですが……ローリエが付いてくるのは反対です」

「なんでですかぁ!お姉様!私のことが嫌いなのですか?」


うるっと涙を溢れさせるローリエに私は極めて冷静に告げた


「国王様の前でもその対応をされるのですか?」

「え?」

「駄々をこねて、いくら私達が5歳だとしてもそこまで騒いで国王様に迷惑をかけたら……リューレイド家の立場は悪くなります」


私の言葉が理解できたのか、ローリエは悔しそうに唇を噛んでいた


「そういうわけだ、リエ、お前も年相応になったらご挨拶に行こう」

「それじゃあ遅いんですっ」

「リアは妃教育を受けているため、人より早く礼儀については学んでいる。リエが妃教育並に勉強をし、礼儀を学んでくれたら早く連れていける」

「…でも……」

「リエは、礼儀を学ぶのを嫌がっているだろう。だから今はだめだ」


お父様のその言葉にローリエは涙を流しながら走って外へ出ていった


「……リア、すまないね」

「…いえ、私が子供らしくないのが原因かもしれませんから」

「リアは王太子の婚約者なのだから妃教育の賜物だよ。それに子供らしい部分もある」


お父様の言葉に少し照れくさくなり、目線を床へとおとす


「私がね、リエとの距離がわからないんだ。リアは私がうまくできなくても自分で理解して動いてくれる」

「そんなこと」

「いや、そうだよ。昔からリアは頭が良かったからね。リエは養子というのを除いても子共すぎる部分が多すぎる。魔力適性があるからと引き取り、リューレイド家を継いでもらおうと思っていたが、それは間違いだったのか…まだわからないんだ。情けないがね」

「お父様……」
 
「5歳の娘に話す内容ではないな。では3日後に王に会いに行こう」

「はい、あの、スノーは連れて行っても」

「あぁ、構わないよ。王もスノーを見てみたいと言っていたからな」


私はお父様の部屋を出ると涙ぐみそうになるのをこらえるため、天井を見た

時間が戻る前は、ローリエだけを大切にしていると思ったけれど、お父様も悩んでおられたんだ

そう考えるとあとからあとから気持ちが溢れそうになる


「お父様……私はまだ子どものようです」


へらっと笑みを浮かべながら私は誰も来ないうちに涙を溢れさせたのだった
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