無能と蔑まれ婚約破棄された私の数学は、最強の剣術でした~元婚約者が後悔した頃には、寡黙な辺境伯に世界一溺愛されています~

aozora

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 ギデオンの宣言が練兵場の空気に溶け、やがてひと月が経とうとしていた。

 それは、王都への旅立ちの朝だった。

 フェイラン領の門前には、エララとカシアンを見送るため、多くの人々が集まっていた。早朝の澄んだ空気は、彼らの熱気に満ちたざわめきで満たされている。

 その中心には、腕を組み、いかにも頑固そうな鍛冶師、ボルグの姿があった。

「お嬢」

 ぶっきらぼうだが、底に温かさを秘めた声が、ぴんと張り詰めた朝の空気を震わせた。

「王都の連中なんざ、所詮は見た目だけの紛い物(まがいもの)だ。だが、お嬢の剣は、魂の籠った『真物(まもの)』だ。そいつの美しさってやつを、あいつらの目に、嫌というほど叩き込んでやんな!」

「はい、ボルグさん」

 エララは静かに微笑んだ。深々と頭を下げる彼女の眼差しには、感謝と、そして揺るがぬ覚悟が宿っていた。

「皆様からいただいたこの『心』と、私の『真理』を、王都に示してまいります」

 彼女の腰には、ボルグが魂を込めて打ち上げた一本の剣が佩かれている。フェイラン鋼でできたその剣は、まるで彼女の研ぎ澄まされた知性そのものが形になったかのように、静謐な輝きを放っていた。

 他の職人たちも、口々に激励の言葉をかける。彼らの声には、偽りのない温もりが満ちていた。

「お嬢の『数律剣術』なら、どんな強敵も紙屑同然だ!」

「そうさ、王都の貴族どもに、本物の『理(ことわり)』を見せつけてやってください!」

 それは、かつて公爵令嬢として王都で受けていた、儀礼的で空虚な賞賛とは全く違う、魂のこもった声援だった。エララは、一人ひとりの顔を目に焼き付けるように見つめる。

 そして、もう一度、深くお辞儀をした。

 これが、今の自分の居場所なのだと、胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた。

「エララ。君の『真理』が、世界を変える旅路だ。準備は、万端か?」

 隣に立つカシアンが、優しい声で尋ねた。その視線は、どこまでも慈しむようだった。

 旅装に身を包んだエララは、追放された時のやつれた姿とはまるで別人だった。背筋はまっすぐに伸び、灰色の瞳には一点の曇りもない。静かな自信が、彼女の全身から凛としたオーラとなって立ち上っていた。

 カシアンはその姿に一瞬見惚れ、そして確信した。

 彼女はもはや、誰かに価値を決められる存在ではない。自らの真理を、自らの力で証明する者なのだと。

「はい、カシアン様」

 エララは小さく頷き、カシアンが差し出した温かい手を取った。そのまま、迷いなく馬車へと乗り込む。

「貴方様が隣にいてくださるなら、どんな『証明』も果たせましょう」

 車輪がゆっくりと軋み、見送りの声援を背に受けながら、馬車は王都へと向かって走り出す。

 窓の外に流れていくフェイランの豊かな自然を眺めながら、エララはかつての旅路を思い出していた。

 護衛も侍女もいない、たった一人で絶望に突き落とされた、零度の旅路。

 だが、今は違う。

 隣には、自分を信じ、支えてくれる人がいる。腰には、自分の思考を体現した剣がある。そして、帰るべき温かい場所がある。

 王都は、もはや彼女にとって、屈辱を刻まれた過去の場所ではなかった。自らの真理を世界に示すための、ただの『証明の場』に過ぎない。

「……王都の空気は、少し苦手ですわ」

 数日後、巨大な城壁が見えてきた頃、エララがぽつりと呟いた。馬車の窓からは、人々の喧騒が微かに聞こえてくる。

「見せかけの華やかさと、根拠のない評価で全てが決められてしまう。まるで、公理が歪んだ世界のようです」

「同感だ」

 カシアンは苦笑した。

「だから私はここを離れた。だが、君はその歪みを正しに行くのだろう? 君の、より高次で、完璧な公理によって」

「……はい」

 エララの灰色の目に、静かな闘志の光が宿る。それは、冷たい炎のように揺らめいていた。

「力任せの直線が、いかに非効率で美しくない『解』であるか。この世界には、もっとも美しい『証明』が確かに存在すると、示してまいります」

 その言葉には、一片の迷いもない絶対的な確信が満ちていた。

 王都の喧騒は、記憶の中にあるものと何も変わっていなかった。着飾った貴族たちが闊歩し、人々は彼らに媚びへつらうような視線を送る。通りの両脇には煌びやかな商店が立ち並び、きらびやかな装飾がこれ見よがしに施されていた。

 馬車を降り、カシアンが手配した宿に向かって歩いていると、すれ違う人々がちらりと視線を寄越す。

 だが、誰も彼女がかつての公爵令嬢ヘムロック家のエララであることには気づかない。今の彼女は、辺境から来た一介の騎士に付き添う、名もなき女性でしかなかった。

 その無関心さが、エララには心地よかった。

 宿屋の重厚な扉を開け、ロビーに入った、その時だった。

「……まあ、エララ様?」

 甲高く、耳障りな声が鼓膜を打った。聞き覚えのある、嫌な響き。

 振り返ると、そこに立っていたのは、かつて自分に仕えていた侍女の一人、アメリアだった。彼女は新しい主を得たのか、刺繍を凝らした豪奢なドレスを身にまとい、取り巻きらしい他の侍女たちを従えている。その顔には、隠しきれない優越感が貼りついていた。

「まあ、こんな辺境の宿で、まさかエララ様にお会いするなんて!」

 アメリアの口元が、下卑た笑みを象った。

「辺境暮らしはさぞかし惨めでしょう? そのお召し物も、ずいぶんと質素でいらっしゃる。まるで『落ちぶれた令嬢』のようではありませんか」

 アメリアの目は、値踏みするようにエララの旅装を上から下まで舐め回した。あからさまな侮蔑の色が、そこに浮かんでいる。

「まさか、まだご存命だったなんて、驚きましたわ。辺境で野垂れ死にでもなさったかと」

 周囲から、くすくすという下品な笑い声が漏れる。それは、かつての自分であれば心を深く抉っただろう悪意だった。

 だが、今のエララは違った。

「ええ、ご覧の通り。息災にしています」

 エララは静かに、ただ事実だけを返した。その声には何の感情も乗っていない。まるで、道端の石ころに話しかけられたかのような、完璧なまでの無関心。

 その反応が、アメリアの自尊心をいたく傷つけたらしい。彼女は顔を真っ赤にして、さらに言葉を続けた。

「そうですか。ですが、惨めですわね。アラリック王子殿下は、輝くばかりにお美しいイゾルデ様とご婚約され、幸せの絶頂にいらっしゃいますのに。それに引き換え、あなたは……」

 勝ち誇ったようにアメリアが言い募ろうとした、その瞬間。

「――――私の連れに、何か用か」

 地を這うような、低く冷たい声が響いた。それは、ロビーの喧騒を一瞬にして凍りつかせるほどの響きだった。

 いつの間にか、カシアンがエララの前に立ちはだかるようにして、アメリアを睨みつけていた。その黒い瞳は、絶対零度の氷のように冷え切っている。

「……な、なんですの、あなたは」

 アメリアは怯みながらも、虚勢を張った。

「この女は、王子殿下に捨てられた出涸らしですのよ! あなたのような立派な方がお関わりになるべきでは……」

「黙れ」

 カシアンの言葉は短く、しかし斬りつけるように鋭かった。彼は胸元からフェイラン辺境伯家の紋章をゆっくりと取り出し、アメリアの目の前に突きつける。

「フェイラン領当主、カシアン・ヴァレリウスだ。彼女は、我が賓客である。これ以上の不敬は、王家への反逆と見なすが、よろしいか」

「ひっ……!」

 辺境伯。その肩書と、紋章の威光に、アメリアは息を呑んだ。彼女の顔から急速に血の気が引き、その場に崩れ落ちそうになるのを、周りの侍女たちが慌てて支える。

「も、申し訳……ございませんでした……!」

 震える声で謝罪すると、アメリアたちは蜘蛛の子を散らすように逃げ去っていった。ロビーには、再び静寂が戻る。

 一瞬にして静まり返ったロビーで、カシアンはゆっくりとエララの方へ振り返った。その表情には、先程までの冷徹さはなく、心配そうな色が浮かんでいる。

「……大丈夫か、エララ」

「はい」

 エララは小さく頷いた。

「ありがとうございます、カシアン様。ですが、ご心配には及びません」

 彼女は、アメリアたちが消えていった方向を静かに見つめた。その瞳には、憐憫も憤りもない。

「もう、あの方々の言葉で、私の世界の円が乱されることはありませんわ。彼女たちの座標系は、あまりにも単純で……私の解を求める上での変数にすらなりませんから」

 その言葉を聞いて、カシアンは安堵の息を漏らした。そして、深い愛情と共に微笑んだ。

 ああ、本当に強くなった。彼女はもう、誰にも傷つけさせはしない。

 宿の部屋に入り、旅の荷を解くと、カシアンが剣術大会の事務局から受け取ってきた一枚の羊皮紙をテーブルの上に広げた。

「組み合わせ表だ」

 そこには、大会に参加する騎士たちの名前が、びっしりと書き連ねられている。王都の騎士団長、名門貴族の子息、地方で名を馳せた剣士……。綺羅星のような猛者たちの名が並ぶ中、エララは自分の名前を探した。

 そして、見つけた。

 トーナメント表の下の方に、それはあった。

 『フェイランの無名騎士』

 その肩書を見て、エララの口元に微かな笑みが浮かぶ。公爵令嬢エララ・フォン・ヘムロックという過去は、もうここにはない。今の自分にふさわしい、まっさらな名前だった。

 そして、その線の先。初戦の相手として記された名前に、彼女の視線が留まる。

 『“豪剣” ガウェイン・アームストロング卿』

 その名前は、カシアンにも聞き覚えがあった。

「……昨年度の準優勝者だ。力で全てをねじ伏せる、王国でも五指に入る剛の者だと聞いている」

 カシアンの言葉に、周囲で組み合わせ表を覗き込んでいた他の参加者たちもざわめき始める。

「おい、見たか? ガウェイン卿の相手、フェイランの無名騎士だとさ」

「フェイラン? どこの田舎だ?」

「気の毒にな。一瞬で骨まで砕かれて終わりだろう」

 嘲るような囁き声が、遠慮なく二人の耳に届く。

 だが、エララは気にも留めなかった。

 彼女はただ、その『ガウェイン』という名前を、まるで新しい数式を吟味するかのように、静かに見つめている。

 彼女の灰色の瞳には、恐怖も、不安もなかった。

 そこにあるのは、解くべき興味深い問題を見つけた数学者のような、静かで、どこまでも知的な探求の光だけだった。

「……複雑な方程式ほど、解き甲斐がありますわ」

 エララは、誰にともなく、小さく呟いた。

「そして、その『解』は、きっと、想像以上に美しいでしょうね」
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