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闇のきざはし 12
21 香月の中学生時代・寄宿舎に入る
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香月の中学生時代
香月は3歳から中学校入学前までを、潟森地区、狼の山城に暮らし、ときどき薔薇の屋敷も行ったり来たりしながら育ち、満とは幼馴染みで、互いに兄弟同然に思っていた。
父親たちの心配は、満と香月が兄弟以上の関係を望む日が近づきつつあると思えることだった。異性間の恋愛関係を持つ前段の経験として、同性愛を通過儀礼とする場合も多く、自然に異性との恋愛に移行出来れば、子孫を残したい父親世代としては、望ましいのだが。恋愛感情を抱かない、単に友達、幼馴染みであっても男の子の方が、スキンシップを好む傾向にあり、それは、年頃になれば、恋愛に発展しやすい状態を作り出す。
天地は、香月をスイス、寄宿舎のある学校に入学させた。週末は、避暑用の離宮リヨン城で過ごさせるようにした。自分がそばに居てやれない分、親友であり、右腕である「シモン・アンダーソン」を香月が生まれたときから専任執事として付け、シモンが率いるお馴染みのメンバーで香月の教育係兼世話係とした。香月が狼の山城に居るときは、薔薇の屋敷で待機し、スイス留学にも同行して、リヨン城で見守る。
シモン・アンダーソンは、薔薇の一族を母に持ち、父親は狼の血をひく一族で、今も狼の一族族長の傍らでナンバー2として活躍していた。千天地がB&W社社長の際は、シモンは副社長として世界に辣腕を轟かせた。香月3歳のときに天地が会長となったと同時に退社して世間を驚かせた。
香月が中等部に入学した「ラモント・インターナショナルスクールは、生徒数は少ないが、高評価のセキュリティ対策、有能な講師陣、文武両道にわたる豊富なカリキュラムで、世界中から生徒が集まっていた。
潟森に居たかった香月の希望はまったく斟酌されず、憤懣やるかたない思いだったが、学校がはじまると物珍しさに日がたつのが早かった。それとカリキュラムのアウトドア・アドベンチャーは、香月のお気に入りで、狼の山城での遊びを続けているような気持ちになれた。
寄宿舎は、1年生と2年生の二人1部屋、3年生になると独り部屋になるとのこと。
香月のルームメイトは、2年の「ウイルソン・ヴェセル」
「ウィル」と呼んで、と自己紹介してきた。当然のごとく香月と呼び捨て、「君、可愛いね。いい匂いもする。ハグしていい?」と 香月の応えを待たずに抱きしめた。「心配しないで。これ以上は何もしないよ。まだ、お互い中学生だからね。」
香月を真正面から見て、ウィルは「忠告しておくけど、高等部の寄宿舎には近づかないで。君くらい可愛いと部屋に連れ込まれる可能性があるから。」
ラモント・インターナショナルスクールには、通学生のみの初等科、寄宿生と通学生の混在する中等部と高等部がここエンガデンにあった。系列大学はチューリッヒに設置されていた。
香月は3歳から中学校入学前までを、潟森地区、狼の山城に暮らし、ときどき薔薇の屋敷も行ったり来たりしながら育ち、満とは幼馴染みで、互いに兄弟同然に思っていた。
父親たちの心配は、満と香月が兄弟以上の関係を望む日が近づきつつあると思えることだった。異性間の恋愛関係を持つ前段の経験として、同性愛を通過儀礼とする場合も多く、自然に異性との恋愛に移行出来れば、子孫を残したい父親世代としては、望ましいのだが。恋愛感情を抱かない、単に友達、幼馴染みであっても男の子の方が、スキンシップを好む傾向にあり、それは、年頃になれば、恋愛に発展しやすい状態を作り出す。
天地は、香月をスイス、寄宿舎のある学校に入学させた。週末は、避暑用の離宮リヨン城で過ごさせるようにした。自分がそばに居てやれない分、親友であり、右腕である「シモン・アンダーソン」を香月が生まれたときから専任執事として付け、シモンが率いるお馴染みのメンバーで香月の教育係兼世話係とした。香月が狼の山城に居るときは、薔薇の屋敷で待機し、スイス留学にも同行して、リヨン城で見守る。
シモン・アンダーソンは、薔薇の一族を母に持ち、父親は狼の血をひく一族で、今も狼の一族族長の傍らでナンバー2として活躍していた。千天地がB&W社社長の際は、シモンは副社長として世界に辣腕を轟かせた。香月3歳のときに天地が会長となったと同時に退社して世間を驚かせた。
香月が中等部に入学した「ラモント・インターナショナルスクールは、生徒数は少ないが、高評価のセキュリティ対策、有能な講師陣、文武両道にわたる豊富なカリキュラムで、世界中から生徒が集まっていた。
潟森に居たかった香月の希望はまったく斟酌されず、憤懣やるかたない思いだったが、学校がはじまると物珍しさに日がたつのが早かった。それとカリキュラムのアウトドア・アドベンチャーは、香月のお気に入りで、狼の山城での遊びを続けているような気持ちになれた。
寄宿舎は、1年生と2年生の二人1部屋、3年生になると独り部屋になるとのこと。
香月のルームメイトは、2年の「ウイルソン・ヴェセル」
「ウィル」と呼んで、と自己紹介してきた。当然のごとく香月と呼び捨て、「君、可愛いね。いい匂いもする。ハグしていい?」と 香月の応えを待たずに抱きしめた。「心配しないで。これ以上は何もしないよ。まだ、お互い中学生だからね。」
香月を真正面から見て、ウィルは「忠告しておくけど、高等部の寄宿舎には近づかないで。君くらい可愛いと部屋に連れ込まれる可能性があるから。」
ラモント・インターナショナルスクールには、通学生のみの初等科、寄宿生と通学生の混在する中等部と高等部がここエンガデンにあった。系列大学はチューリッヒに設置されていた。
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