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行き交うは 夢か現か 春の宵 16
第16章 半妖 為成 壱
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不富士山の噴火、地震で、時空の割れ目に吸い込まれ、異時限空間に飛ばされるた半妖「為成」。母は 大妖にして山姥、月ヶ瀬山の長「夜叉波弥生」、父は人間、詩歌に秀で武勇も名高い公家、三条家当主「三条為時」。
3歳まで母と月ヶ瀬山にて育ち、父が迎えに来てからは、三条家お世継ぎとして大事にされてきた。
今ならわかる。母が父に某を託したわけ。某(それがし)が半妖の幼子だったからだ。
妖も 大妖、鬼族(キゾク)人妖、獣妖、幽霊等々、種類も力も千差万別だが、原則、生物ではないので、飲食も必須ではないし、時の理にも縛られることはない。が、妖力が強大であればあるほど、子を成すこと自体少なく、寿命に至っては、あってないようなものだ。
そして、妖力を増幅させるもっとも有効な方法は、妖力のあるものを喰らうことだ。が、自分より妖力のあるものに挑むわけにはゆかない。返り討ちで、自分が喰われてしまう。
大妖である母には、マイクロ微少な殺気さえ向けるわけには行かないが、半妖の某なら、絶好のターゲットなのだ。某が生まれ育った当時は、妖たちと人間は、大筋で、平和的に棲み分けていた。ゆえに、人間たちが暮らす父のエリアに預けた方が、安全で のびのび育つ環境だった。母の暮らすエリアは、広大でも、会うのは、妖の類で、母は常に 友好な関係の妖たちもに、「喰うなよ」と某が喰われないよう予防線を張り巡らせていた。
飛ばされた瞬間、母からの念が途絶えたところまでしか記憶にない。
意識が戻って 己自身と周りを確認しているところだ。体に傷はなく、痛い個所もなく、考えも巡る。とりあえず、五体満足だ。
だが、ここはどこ?いつ?
潮の香がする?波音も聞こえる? 見回せば、足元は砂地、寄り掛かっていたのは岩、左手前方には海に突き出た岩の上に鳥居が見える。とりあえず、鳥居まで行ってみることにした。
3歳まで母と月ヶ瀬山にて育ち、父が迎えに来てからは、三条家お世継ぎとして大事にされてきた。
今ならわかる。母が父に某を託したわけ。某(それがし)が半妖の幼子だったからだ。
妖も 大妖、鬼族(キゾク)人妖、獣妖、幽霊等々、種類も力も千差万別だが、原則、生物ではないので、飲食も必須ではないし、時の理にも縛られることはない。が、妖力が強大であればあるほど、子を成すこと自体少なく、寿命に至っては、あってないようなものだ。
そして、妖力を増幅させるもっとも有効な方法は、妖力のあるものを喰らうことだ。が、自分より妖力のあるものに挑むわけにはゆかない。返り討ちで、自分が喰われてしまう。
大妖である母には、マイクロ微少な殺気さえ向けるわけには行かないが、半妖の某なら、絶好のターゲットなのだ。某が生まれ育った当時は、妖たちと人間は、大筋で、平和的に棲み分けていた。ゆえに、人間たちが暮らす父のエリアに預けた方が、安全で のびのび育つ環境だった。母の暮らすエリアは、広大でも、会うのは、妖の類で、母は常に 友好な関係の妖たちもに、「喰うなよ」と某が喰われないよう予防線を張り巡らせていた。
飛ばされた瞬間、母からの念が途絶えたところまでしか記憶にない。
意識が戻って 己自身と周りを確認しているところだ。体に傷はなく、痛い個所もなく、考えも巡る。とりあえず、五体満足だ。
だが、ここはどこ?いつ?
潮の香がする?波音も聞こえる? 見回せば、足元は砂地、寄り掛かっていたのは岩、左手前方には海に突き出た岩の上に鳥居が見える。とりあえず、鳥居まで行ってみることにした。
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