行き交うは 夢か現か 春の宵【山姥は捜す 時空を渡り時代を世界を)

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行き交うは 夢か現か 春の宵 18

第19章 半妖・為成  妖獣・狼の銀の子孫・半妖狼に会う

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 巫女姿の妖・廣宮の 世話になりながら、中学校に通うようになった 為成。

 同じ国とは思えないほど、なにもかも違う。

 服装には 割りにはやく馴染めたが、言葉が一番苦労した。ようよう、この時代に喋り方が出来るようになり、何を言っているのかも おおよそ検討がつくくらいになった。

 怪しまれないようにと気を使うと どうしても 無口になる。もともと おしゃべりではなかったが、学友たちと同じように 早口で、喋りあうことは、むずかしい。

 部活動なるものがあり、いずれかに所属しなくてはならないので、まったくわけのわからないところには加入したくなかったので、もっとも馴染みのある 剣道部に入った。

 剣の鍛錬は、毎日欠かさなかったし、指南役も付いていたので、1年生にもかかわらず、入部数日にして剣道部随一の実力と判明してしまった。

 他校との練習試合で、代表選手のひとりに選ばれ、地区大会まで勝ち進んでしまった。

 地区大会会場で、俺は なつかしい匂いに惹かれ、急ぎ足で、その男子生徒に近づいていた。向こうも 俺に気付いている。

 半妖狼の男子生徒に 「銀の匂いが する」とつぶやいてしまっていた。

 銀、俺の親友、火ノ川国 京都川時代の 巨大な灰色狼。銀は、たいてい狼の姿だったが、人型もとれる。母が 三条家を訪れたとき、銀も同行していたが、人語を話す狼に 誰もが 腰を抜かさんばかりに驚いていた。

 男子生徒、俺の呟きを聞き逃さず、俺が半妖であることがわたったようだ。

 初対面ではあったが、俺たちは すぐに旧知のように話すことが出来た。半妖獣ではあるが、ほとんど人型でいるとのこと。むろん、狼の姿もとれるとこと。当然、運動神経も抜群で、剣も腕も、かなりで、俺と互角に勝負できた。

 
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