行き交うは 夢か現か 春の宵【山姥は捜す 時空を渡り時代を世界を)

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行き交うは 夢か現か 春の宵 18

第22章 銀月と三日月

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 山姥を母にもつ半妖・為成が身に着けていた長刀・銀月と短刀・三日月も 為成とともに異時限空間に飛ばされた。飛ばされた先の 火ノ川国 令和時代は、帯刀は 禁じられている。

 為成生誕から1500年未来に飛ばされたことにより、銀月も三日月も 人間の言葉をしゃべり、解するように付喪神化していた。

 帯刀を禁じられている社会にいるからといって、刀は常に為成とともにあるのが習いである。しかも、いつまた飛ばされるかわからない。為成だけ飛ばされ、銀月と三日月は、令和に残されるようなことがあってはならない。

 為成は、このことを廣宮殿に相談した。

 廣宮は、為成が 刀たちと離れていても、瞬時に呼び寄せることが出来れば 問題ないことを指摘して、人気のない夜の神社境内にて、訓練するようすすめた。人語がしゃべるようになったことは、妖力が発揮された証拠であるので、為成の呼び寄せに応じられるはず。廣宮のみるところ、山姥から贈られた短刀は、出来上がったときから すでに妖力を持っていた。長刀の妖力は 少なかったようだが、今回飛ばされたことで、妖力が増している。

 銀月と三日月は、部屋で待機。為成の呼び寄せで、神社境内の為成のもとへ 駆けつけた。最初は、実体としての刀への妖力でのコントロールがうまく出来ず、障害物を避けて飛んだので、時間がかかってしまった。修練を積むにつれて 実体をなくして 壁を通り抜け、為成に届いたときに、組み立てて実体を現すことが 瞬時に出来るようになった。

 
 ある日 為成は、親友となった半妖獣・森臣を自宅に招き、銀月と三日月に引き合わせることにした。
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