行き交うは 夢か現か 春の宵【山姥は捜す 時空を渡り時代を世界を)

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行き交うは 夢か現か 春の宵 18

第27章 妖短刀・三日月拾われる

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 砂の上で、寄せ来る波に 攫われないよう変化するかどうか悩んで横たわっていた短刀・三日月は、通りかかった男に拾われた。

 男の手に握られた三日月は変化することもかなわず、じっと様子を見るしかなかった。

 男は、神社の方に歩いてゆく。

 参拝のあと、社務所で 男は、廣宮と対していた。

 見開いた瞳で、言葉もなく 対する男に廣宮は、椅子をすすめた。

 「すでにお分かりのように、私は、大妖の廣宮です。あなたは、半半妖ですね。しかも 山姥・夜叉波殿の 妖筋(人間で言えば血筋)ですね。」

 男は、頷き、この神社にたどり着いた経緯と途中で、妖短刀を拾ったことを話した。

 半半妖・山代啓二もまた少し前に 漂っていた妖気が、気になり、ホステス・シェリー行方不明事件の参考人事情聴取で知己を得た 半妖・神野真に問い合わせた。神野から この神社の場所と 2本の刀と半妖少年からの妖気 との答を貰っていた。で、本日こちらを訪ねたとのこと。


 
 廣宮は、妖の気配を消して、この令和の時代に 山姥・夜叉波が初めて出現した以前から 居た。山姥・夜叉波が初めて出現したときに 接触していた。

 ゆえに、半妖少年・三条為成が 山姥・夜叉波の実子であり、さらに 半半妖・山代啓二が孫にあたることを把握していた。

  

 
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