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行き交うは 夢か現か 春の宵 18
第29章 盗人の論理
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俺は、スリと置き引きのプロだ。すられた方は、自分で失くしたのか?落としたのか?と思うほどだし、置き引きにあった方も 被害者自身がどこかに置き忘れたのか?と思うくらいだ。それと お宝がわかる。この人は大金を持ち歩いているとか、貴重品を運んでいるとか わかる。感が働く。
いかにも「おのぼりさん」のご一行が 歩いている。少年3人に 幼そうな女の子が1人。このぐらいの年齢のこどもだけで行動するのは、地元のこどもに限るので、遠方に出かけるなら、大人が付き添って当たり前だが、大人は見当たらない。子供の持っている金銭なんて 大したことはないので、いままで ターゲットにしたことはない。が、なぜか このご一行からは、目が離せなかった。
それは瞬きする間におきた。一番背の高い少年と幼さそうな女の子が消えた。おれは白昼夢を見ているだろうか?残ったふたりの少年は、それぞれ剣道着防具袋を担いで歩きだしているので、あとをつけた。
目的地に着いたらしくホットしていたのが、わかる。エントランス解錠で、荷物を下ろした。嵩張るし、重そうだったので、慾をかかず、ひとつだけ奪った。
人混みに紛れて、無事アジトに帰った。まず 手袋をはめる。
剣道着防具袋から 木刀を包んでいると思った刀袋を取り出した。刀袋を外すと、さらに、錦の細長い袋に入っているものが現れた。錦の袋の中には、鍔飾りも壮麗な刀が一振り。そっと抜いてみた。月光に照らされたさざ波のような波紋が銀色に煌めく、それはそれは美しい刀身で、時を忘れて見惚れてしまった。
これほどのお宝を 盗品と知っていても 高値で買い取る取引相手は、ひとりしか思い浮かばなかった。
いかにも「おのぼりさん」のご一行が 歩いている。少年3人に 幼そうな女の子が1人。このぐらいの年齢のこどもだけで行動するのは、地元のこどもに限るので、遠方に出かけるなら、大人が付き添って当たり前だが、大人は見当たらない。子供の持っている金銭なんて 大したことはないので、いままで ターゲットにしたことはない。が、なぜか このご一行からは、目が離せなかった。
それは瞬きする間におきた。一番背の高い少年と幼さそうな女の子が消えた。おれは白昼夢を見ているだろうか?残ったふたりの少年は、それぞれ剣道着防具袋を担いで歩きだしているので、あとをつけた。
目的地に着いたらしくホットしていたのが、わかる。エントランス解錠で、荷物を下ろした。嵩張るし、重そうだったので、慾をかかず、ひとつだけ奪った。
人混みに紛れて、無事アジトに帰った。まず 手袋をはめる。
剣道着防具袋から 木刀を包んでいると思った刀袋を取り出した。刀袋を外すと、さらに、錦の細長い袋に入っているものが現れた。錦の袋の中には、鍔飾りも壮麗な刀が一振り。そっと抜いてみた。月光に照らされたさざ波のような波紋が銀色に煌めく、それはそれは美しい刀身で、時を忘れて見惚れてしまった。
これほどのお宝を 盗品と知っていても 高値で買い取る取引相手は、ひとりしか思い浮かばなかった。
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