魔力なしの魔女

みぞれ飴

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プロローグ

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 ここは様々な魔法が交差する世界。人間、獣人、精霊、妖精、魔族、魔物が存在した。
 大陸の南部に位置するランゲルト王国は、国王とそれを仕える王国騎士によって支えられている。

 かつて魔女と呼ばれた女がいた。彼女の魔力は赤く、大陸のどこを探しても二人といない美貌を持ち合わせ、たくさんの人々を魅了した。
 しかしそんな彼女も、自分の美貌と強すぎる力のせいで気が狂い、王国を危機にまで陥れたが為に処刑された。

 彼女の持つ影響力は凄まじく。特に、後世の精霊学は彼女の教えが受け継がれている。彼女は魔力が多く、たくさんの精霊と契約していたと言われ、学園の精霊学を担当していたのだ。
 しかし彼女の死後、彼女が契約していたという精霊の情報は一つもない。

 彼女の影響力はもう一つある。
 王国と帝国の間で戦争が起きた時、彼女は前線に王国騎士として参戦していた。
 周りの敵を一瞬で薙ぎ倒す様は、味方には女神に見え、敵には死神に見えたそう。

 後世に残る彼女の伝説はたくさんあるが、彼女の血で書かれたという手記が王宮のどこかに眠っているという噂は、少数の者しか知らない...

 これはそんな魔女の手記をめぐる500年後の物語である。
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