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魔力なしのレティシア
第四話
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ほどなくして、レティシアが目を覚ました。
そばには彼女の手を握ったまま寝てしまったフィルスが居た。
「フィル…」
小さく呟くと、目の前の騎士は目を覚ました。
「お嬢…身体は平気ですか?」
「えぇ…」
静かな空間。まるで伯爵家にいた頃のよう。
伯爵家を出てから、目まぐるしくしていたし、最近はフィルスも仕事で忙しそうだった。疲れが溜まって寝てしまっていたのだろう。
それに、よほど心配していたのか、彼女の手を離そうとしない。
「ねぇフィル。殿下はどこへいったの?」
「え…」
たった二人だけの空間だったのに、シュゼンベルの話が出てきた事で、フィルスは一瞬手を緩めた。
その隙にレティシアは握られていた手を離す。
「あ…なぜ、それを?」
「あんなに大きな魔力が動いたら、そりゃ気付くわよ」
「そう…ですよね」
戦闘中、レティシアには余裕がなかったはずだ。なのに、シュゼンベルがいなくなった事を知っている。レティシアが彼の事をよく見ている証拠だ。
「お一人で戻られると…」
「なんですって!?」
レティシアは驚き、怪我をしていて未だふらつく身体を無理やり立たせた。
「お嬢、どちらに?」
「決まっている。殿下を探し出さなければ」
「今は休んでいるべきです!」
「殿下を一人にしてはいけない事は、お前もわかっているはずよ!」
久々に怒鳴ったレティシアに、フィルスも少々驚いた。
レティシアがここまでシュゼンベルを心配する理由が、フィルスに分からないわけではない。
彼は一人でいると必ず"何かが起こる"のだ。それが幸か不幸かはその時にならないとわからない。
「お嬢は…私を選んではくれないのですね」
フィルスがそう言った瞬間。
横からレティシアの手が当たった。
パチンッと大きな音を立てて、フィルスの頬を叩く。
彼は驚き目を見開いたまま、何が起こったかわからないでいた。
「今はそんな戯言を言っている場合か!殿下に何かあれば、この国は終わる!」
「たわ…ごと」
フィルスは一瞬、泣きそうになった。彼女に叩かれた頬は痛いし、やはりシュゼンベルを選ぶレティシアの心にも痛みを感じる。
でも、今の言葉には忠誠心しかない事も十分にわかっていた。確かに、今シュゼンベルに何かあれば、後継のいないこの国は確実に終わる。例え誰かを後継にしたところで、情勢は悪化するだろう。
それでもレティシアの心がシュゼンベルの方にあるという事実は、フィルスにとって苦痛だった。
ふと、下を向けていた顔を上げる。
(…っ!なんて事を…)
フィルスは自分の発言が、本当に戯言だった事に気が付いた。
自分の大切なお嬢様が、怪我をして、たくさんの包帯が巻かれた身体を無理やり立たせ、王子殿下を探しに行こうとしているのに、彼は自分の感情を優先させた。
騎士として、恥じるべき行為だ。
彼女の幸せの為にも、この感情は捨てるべきだった。
「すみません。もう二度と、言わない事にします…」
「……そう、して…」
レティシアは今にも倒れそうな身体を動かして、出口に向かった。
「辛かったら言ってください。傷は殿下に治してもらいましょう」
フィルスが手をとって支える。そして二人、シュゼンベルを探して走り出した。
○
闘技場を出た後、一人で歩いていたシュゼンベルはとある事に気が付く。
(あ…これ、狙われてるな)
ただ、レティシアが負ける所が見たくないだけだったのに、一人で出てきたことが仇になるとは思っても見なかった。
(どうしたものか…)
シュゼンベルにとって、ただの貴族を相手にするのなら、言葉巧みに操り交わす事は簡単だ。だが、今彼の背後にいるのは本物の暗殺者だ…と思われる。
彼は暗殺者がどれだけ恐ろしい存在か、よく知っている。仕事の為に人を殺し、痕を残さず消えていく。それも、とても素早く。
だが、今彼を追いかけている暗殺者らしき人物は。彼の命を狙っている様子はない。むしろ、ただ追いかけて来ているだけに見える。
そもそも、彼の命を狙っているのであれば、周りに誰もいない今は絶好の機会の筈なのだ。
(僕じゃない…という事は。まさかあれか!?)
(よし、賭けてみるか)
彼は気付いていないフリをして、自分の執務室へと歩いていく。
執務室まで来る途中。やはり男にシュゼンベルを狙う素振りはなかった。そればかりか、少し尾行が下手なようにも感じる。
常に警戒をしているシュゼンベルにとって、男の足音に気がつくのは簡単な事だった。
さて。執務室の前に着くと、いつものように押し扉を開ける。
ギィー、ドサッ、バタン
いくつかの音がした後、執務室の前はいつもの様に静かになった。
「…んっ。離せっ」
執務室の中ではシュゼンベルが男に捕らえられていた。彼に覆いかぶさるように、黒い服を着て顔を隠した男が乗っている。
「あの本の在処を教えれば傷付けはしない」
「お前みたいな奴に言うものか!」
と、そんな事を口にしてから思う。この答え方では、男が何の本を探しているのか知っているようではないか、と。
「俺が何を探しに来たのか知っている様だな」
「知らん。それに知っていたとしても、教えるわけがない」
本当の事だ。素性のわからぬ者に教える事はない。
「なら…これは知っているか?魔女が書いた本の話」
「…っ!」
「知っている様だな…」
「場所までは知らない」
反応をしてしまっては、もう取り返しがつかなかった。
魔女が書いた本。それは王国の継承者のみに伝えられていく物。継承者として成長する前に父が死んでしまったシュゼンベルには知る由も無い。
「お前の他に誰が知っている?」
「私以外知らん。…っ」
腕を少し、剣で切られた。
「他の者を庇っているのか!?」
「そんな事をしても意味はない!」
傷が痛む。去勢を張っている様に見えて、心の中では別の心配が頭をよぎった。
(やめろ…まだダメだ。お願いだから待ってくれ!)
傷口から流れ出す血が、今にも止まりそうだった。
「もういい。お前を殺してここを漁る。王子殿下が死んだとなりゃ騒ぎにはなるだろうが、俺が何を探しに来たのか知る術はない」
「やめろ…そんな事をしてタダで済むと思うな」
「まだ強がってるのか?面白いやつだ。この状況でどう助かるんだ?」
確かに、男の言う事は正しかった。ここには2人しかいないし、大声で助けを求めても、その声が届く範囲に誰もいない。
首元に剣を突きつけられ、段々とシュゼンベルの息が浅くなってきた
「はぁ…はぁ……っ」
「その恐怖の顔…たまらないねぇ!」
身体から血の気が引いていくのがわかる。首元を少し剣で切られると、血が流れ出す。
(痛い、痛い!お願い早く見つけてシア。助けてフィルス…!このままじゃ、僕の秘密が…)
「ひひっ」
男は首元に近付けていた剣を一度引いた。
「じゃあ死ねっ!」
高く上げた剣を振り下ろす。
シュゼンベルはもうダメかと目を瞑った。
(助けて、シア!)
キインッ!
振り下ろされた剣は途中で止められる。
「なっ!?」
そこには、剣を逆手に構えたレティシアが居た。姿勢を低くし、膝を曲げ、床でしゃがみ込むシュゼンベルと同じ高さで、剣を受け止めている。
右手でしっかりとシュゼンベルを抱え込み、左手で剣を受け止めていた。
「シアっ!」
「…っ…!」
しかし、怪我を負っていたレティシアには、片手でしかも逆手で受け止められるほどの力はない。そのまま男の剣に押され、自分の持っていた剣が腕に深く刺さった。
「早くしろ、フィル!」
「はいはい」
息を潜めて背後から近付いたフィルスが男を引き剥がす。首の後ろを軽く叩いて気絶させた。
「シ、シア…大丈夫?」
「えぇ、私は大丈夫です。慣れていますから」
その言葉を聞くのはこれで2回目だ。
そばには彼女の手を握ったまま寝てしまったフィルスが居た。
「フィル…」
小さく呟くと、目の前の騎士は目を覚ました。
「お嬢…身体は平気ですか?」
「えぇ…」
静かな空間。まるで伯爵家にいた頃のよう。
伯爵家を出てから、目まぐるしくしていたし、最近はフィルスも仕事で忙しそうだった。疲れが溜まって寝てしまっていたのだろう。
それに、よほど心配していたのか、彼女の手を離そうとしない。
「ねぇフィル。殿下はどこへいったの?」
「え…」
たった二人だけの空間だったのに、シュゼンベルの話が出てきた事で、フィルスは一瞬手を緩めた。
その隙にレティシアは握られていた手を離す。
「あ…なぜ、それを?」
「あんなに大きな魔力が動いたら、そりゃ気付くわよ」
「そう…ですよね」
戦闘中、レティシアには余裕がなかったはずだ。なのに、シュゼンベルがいなくなった事を知っている。レティシアが彼の事をよく見ている証拠だ。
「お一人で戻られると…」
「なんですって!?」
レティシアは驚き、怪我をしていて未だふらつく身体を無理やり立たせた。
「お嬢、どちらに?」
「決まっている。殿下を探し出さなければ」
「今は休んでいるべきです!」
「殿下を一人にしてはいけない事は、お前もわかっているはずよ!」
久々に怒鳴ったレティシアに、フィルスも少々驚いた。
レティシアがここまでシュゼンベルを心配する理由が、フィルスに分からないわけではない。
彼は一人でいると必ず"何かが起こる"のだ。それが幸か不幸かはその時にならないとわからない。
「お嬢は…私を選んではくれないのですね」
フィルスがそう言った瞬間。
横からレティシアの手が当たった。
パチンッと大きな音を立てて、フィルスの頬を叩く。
彼は驚き目を見開いたまま、何が起こったかわからないでいた。
「今はそんな戯言を言っている場合か!殿下に何かあれば、この国は終わる!」
「たわ…ごと」
フィルスは一瞬、泣きそうになった。彼女に叩かれた頬は痛いし、やはりシュゼンベルを選ぶレティシアの心にも痛みを感じる。
でも、今の言葉には忠誠心しかない事も十分にわかっていた。確かに、今シュゼンベルに何かあれば、後継のいないこの国は確実に終わる。例え誰かを後継にしたところで、情勢は悪化するだろう。
それでもレティシアの心がシュゼンベルの方にあるという事実は、フィルスにとって苦痛だった。
ふと、下を向けていた顔を上げる。
(…っ!なんて事を…)
フィルスは自分の発言が、本当に戯言だった事に気が付いた。
自分の大切なお嬢様が、怪我をして、たくさんの包帯が巻かれた身体を無理やり立たせ、王子殿下を探しに行こうとしているのに、彼は自分の感情を優先させた。
騎士として、恥じるべき行為だ。
彼女の幸せの為にも、この感情は捨てるべきだった。
「すみません。もう二度と、言わない事にします…」
「……そう、して…」
レティシアは今にも倒れそうな身体を動かして、出口に向かった。
「辛かったら言ってください。傷は殿下に治してもらいましょう」
フィルスが手をとって支える。そして二人、シュゼンベルを探して走り出した。
○
闘技場を出た後、一人で歩いていたシュゼンベルはとある事に気が付く。
(あ…これ、狙われてるな)
ただ、レティシアが負ける所が見たくないだけだったのに、一人で出てきたことが仇になるとは思っても見なかった。
(どうしたものか…)
シュゼンベルにとって、ただの貴族を相手にするのなら、言葉巧みに操り交わす事は簡単だ。だが、今彼の背後にいるのは本物の暗殺者だ…と思われる。
彼は暗殺者がどれだけ恐ろしい存在か、よく知っている。仕事の為に人を殺し、痕を残さず消えていく。それも、とても素早く。
だが、今彼を追いかけている暗殺者らしき人物は。彼の命を狙っている様子はない。むしろ、ただ追いかけて来ているだけに見える。
そもそも、彼の命を狙っているのであれば、周りに誰もいない今は絶好の機会の筈なのだ。
(僕じゃない…という事は。まさかあれか!?)
(よし、賭けてみるか)
彼は気付いていないフリをして、自分の執務室へと歩いていく。
執務室まで来る途中。やはり男にシュゼンベルを狙う素振りはなかった。そればかりか、少し尾行が下手なようにも感じる。
常に警戒をしているシュゼンベルにとって、男の足音に気がつくのは簡単な事だった。
さて。執務室の前に着くと、いつものように押し扉を開ける。
ギィー、ドサッ、バタン
いくつかの音がした後、執務室の前はいつもの様に静かになった。
「…んっ。離せっ」
執務室の中ではシュゼンベルが男に捕らえられていた。彼に覆いかぶさるように、黒い服を着て顔を隠した男が乗っている。
「あの本の在処を教えれば傷付けはしない」
「お前みたいな奴に言うものか!」
と、そんな事を口にしてから思う。この答え方では、男が何の本を探しているのか知っているようではないか、と。
「俺が何を探しに来たのか知っている様だな」
「知らん。それに知っていたとしても、教えるわけがない」
本当の事だ。素性のわからぬ者に教える事はない。
「なら…これは知っているか?魔女が書いた本の話」
「…っ!」
「知っている様だな…」
「場所までは知らない」
反応をしてしまっては、もう取り返しがつかなかった。
魔女が書いた本。それは王国の継承者のみに伝えられていく物。継承者として成長する前に父が死んでしまったシュゼンベルには知る由も無い。
「お前の他に誰が知っている?」
「私以外知らん。…っ」
腕を少し、剣で切られた。
「他の者を庇っているのか!?」
「そんな事をしても意味はない!」
傷が痛む。去勢を張っている様に見えて、心の中では別の心配が頭をよぎった。
(やめろ…まだダメだ。お願いだから待ってくれ!)
傷口から流れ出す血が、今にも止まりそうだった。
「もういい。お前を殺してここを漁る。王子殿下が死んだとなりゃ騒ぎにはなるだろうが、俺が何を探しに来たのか知る術はない」
「やめろ…そんな事をしてタダで済むと思うな」
「まだ強がってるのか?面白いやつだ。この状況でどう助かるんだ?」
確かに、男の言う事は正しかった。ここには2人しかいないし、大声で助けを求めても、その声が届く範囲に誰もいない。
首元に剣を突きつけられ、段々とシュゼンベルの息が浅くなってきた
「はぁ…はぁ……っ」
「その恐怖の顔…たまらないねぇ!」
身体から血の気が引いていくのがわかる。首元を少し剣で切られると、血が流れ出す。
(痛い、痛い!お願い早く見つけてシア。助けてフィルス…!このままじゃ、僕の秘密が…)
「ひひっ」
男は首元に近付けていた剣を一度引いた。
「じゃあ死ねっ!」
高く上げた剣を振り下ろす。
シュゼンベルはもうダメかと目を瞑った。
(助けて、シア!)
キインッ!
振り下ろされた剣は途中で止められる。
「なっ!?」
そこには、剣を逆手に構えたレティシアが居た。姿勢を低くし、膝を曲げ、床でしゃがみ込むシュゼンベルと同じ高さで、剣を受け止めている。
右手でしっかりとシュゼンベルを抱え込み、左手で剣を受け止めていた。
「シアっ!」
「…っ…!」
しかし、怪我を負っていたレティシアには、片手でしかも逆手で受け止められるほどの力はない。そのまま男の剣に押され、自分の持っていた剣が腕に深く刺さった。
「早くしろ、フィル!」
「はいはい」
息を潜めて背後から近付いたフィルスが男を引き剥がす。首の後ろを軽く叩いて気絶させた。
「シ、シア…大丈夫?」
「えぇ、私は大丈夫です。慣れていますから」
その言葉を聞くのはこれで2回目だ。
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