収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~

SHEILA

文字の大きさ
14 / 20
第1章 追放

収納されたもの

しおりを挟む
その小さな手でどうやって持っているのだろうと思うほどの、大きな物体。
恐ろしく魅惑的な色の大きな何かを、せっせと私の収納に押し込み続けている大福。

(大福さん。もう怖いものを入れるのは止めてください。本当に怖いので止めてください。)

『なにが怖いのだ?』

あれ?
えっ?
大福が入れたファンタジーなものの数々って、この世界では一般的なものなの?

(古龍の鱗とか、フェニックスの羽根とか、世界樹の葉とか、エリクサーとか魔道具とか・・・この世界ではありふれたものなの?)

『古龍の鱗もフェニックスの羽も本人たちから貰ったし、世界樹は友であるから、葉でも枝でも実でもくれと言えばくれるな。魔道具は比較的手に入りやすいものから国宝級まで入れた。エリクサーは伝説級で人族が入手するのはやや困難か。他のものも、我にとって入手はさほど難しいことではないが、人族にとっては、命を懸けても得られないものも、まぁ、ある程度は入れたかな。あ、貨幣や調理器具や食料は一般的なものだぞ。』

(もう!手に入りにくいものでも、欲しくなったら自分で集めるからっ。自分で収納するからっ。それがコレクターの楽しみだからっ!私の収納の検証に付き合ってくれてありがとう!私が収納したいものにピンポイントで魔方陣を展開できるようになるまで、これからは大福の風魔法を収納させてくださいっ!今まで入れてくれてものはすべてお返しするので、これから少しずつ排出していくね!)

『魔法を収納だと?』

(え?そうだよ。創造神様にお願いしたの。私戦いたくないから、自分を守るために、武器を使った攻撃や魔法の攻撃、突風、雨、雷も収納したいって。)

(やはり・・・こやつが伝説の「世界の脅威」か。創造神め。)

『いいだろう。空中に魔方陣を展開するがよい。風魔法を打ち込んでやろう。』

(ありがとう、大福!で、今収納に入ってるものなんだけど、床に出せばいい?それとも空中に出す?)

『いや、それは全部其方が持っておれ。いずれ役に立つこともあろう。』

(だ・か・ら!私は自分で集めるのを楽しみにしているの!)

『一生かかっても集められそうにないものは、入れたままでよいのか?』

(大福~!!)

『冗談だ。我の保管場所がいっぱいで困っていたんだ。
新しく保管場所が見つかったら引き取るから、それまで預かっておいてくれ其方の収納という新しい保管場所を見つけたから、よろしく頼むぞ
それにな、それらの中には状態を保存するために、条件付き亜空間部屋が必要なものがあるぞ?いい練習になろう。ほれ、早く時間停止機能のある空間に食料を移さないと、腐るぞ?』

(ひゃあぁぁぁl!!)

大福が食料を入れて、何日経った!?
急がなきゃ!!

不穏な副音声が聞こえた気もするけれど、今は食料を何とかしなきゃ!

時間停止機能付きの亜空間部屋は、思っていた以上に簡単に作ることができた。
強く思い描いて、念じただけだ。
リストに亜空間部屋の名前(?)(時間停止機能付、冷蔵機能付、冷凍機能付とか)とその中に入っているものが表示されるようになった。
食料は保存食みたいなものや根菜、穀物類や豆類ばかりで、腐ってなかった。
脅かさないでよ、大福!
からの亜空間部屋も、夢想していたお部屋のすべてではないけれど、いろいろ作ることができた。
自分で集めて収納するのが楽しみだ!

大福が入れたもの?
「大福専用時間停止機能付亜空間」を作って、その中に全部入れました。
大福に依頼されない限り、触りません!!

大福の風魔法も、問題なく収納することができた。
今のところ、創造神様にお願いした通りの収納になっているようだ。

そう言えば、まだ生き物は収納してないなぁ。

食べて、寝て、排泄して、自分なりに体を動かして身体能力向上を心がける毎日。
大福がいなかったら、不安で、寂しくて、辛い毎日だったかもしれない。
まだ信用はしていないけど、ちょっとだけ、大福の存在がありがたいと思うようになった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!

ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません? せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」 不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。 実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。 あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね? なのに周りの反応は正反対! なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。 勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!

にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。 そう、ノエールは転生者だったのだ。 そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。

神獣転生のはずが半神半人になれたので世界を歩き回って第二人生を楽しみます~

御峰。
ファンタジー
不遇な職場で働いていた神楽湊はリフレッシュのため山に登ったのだが、石に躓いてしまい転げ落ちて異世界転生を果たす事となった。 異世界転生を果たした神楽湊だったが…………朱雀の卵!? どうやら神獣に生まれ変わったようだ……。 前世で人だった記憶があり、新しい人生も人として行きたいと願った湊は、進化の選択肢から『半神半人(デミゴット)』を選択する。 神獣朱雀エインフェリアの息子として生まれた湊は、名前アルマを与えられ、妹クレアと弟ルークとともに育つ事となる。 朱雀との生活を楽しんでいたアルマだったが、母エインフェリアの死と「世界を見て回ってほしい」という頼みにより、妹弟と共に旅に出る事を決意する。 そうしてアルマは新しい第二の人生を歩き始めたのである。 究極スキル『道しるべ』を使い、地図を埋めつつ、色んな種族の街に行っては美味しいモノを食べたり、時には自然から採れたての素材で料理をしたりと自由を満喫しながらも、色んな事件に巻き込まれていくのであった。

義妹がピンク色の髪をしています

ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。

親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました

空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。 平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。 どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。

出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた

黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆ 毎日朝7時更新! 「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」 過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。 絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!? 伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!? 追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!

処理中です...