召喚され、あっという間に殺されることになった魔力ゼロの聖女。チート無双もできるけど、のんびり異世界で暮らすことにした。

SHEILA

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ステータス 2

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びっしり並んだ<<本人にのみ閲覧可能な情報>>に、見なければ良かったという気持ちになる。

「うん?この世界の基準が分からないから何とも言えないけど、レベル1で体力22って、低すぎない?」

『ご推察の通りでございます。あの国の人間は怠け者ばかりでしたので、ステータスは全体的に低く、この世界のステータスの参考にはなりません。ニナ様が現段階で取得されている魔法と特殊スキルは、命の危機を脱するための緊急措置としてLv.Max となりましたが、これから取得するスキルと職業レベルと体力は、ニナ様ご自身が試行錯誤して、レベルを上げていかなければなりません。』

「レベルを上げるって、難しいの?」

万能職ニナ様の万能職であれば、レベルは上がりやすいと思われますが、そうでないものは…』

「例えば、大工仕事とか、農作業は?」

万能職ニナ様の万能職ではありません。この世界の人間でも、スキルを取得するまでに長い年月がかかることもございますので、ニナ様がレベルを上げるのは難しいと思われます。ユニークスキルの「創造」でそれらのスキルは創造できますが、スキルが生えるだけでレベルは0です。レベルが上がるかどうかは、ニナ様の努力次第です。』

「…錬金術は?」

万能職ニナ様の万能職になり得ます。「創造」した錬金スキルは特殊スキルとなり、レベルアップも常人のそれより遥かに速いでしょう。一方、錬金術を使うことによりスキルを取得した場合は通常のスキルとなり、レベルアップは一般的な人族と同じ上昇率となります。』

「うーん…難しい…」

『ニナ様。僭越ながら、神龍の守護する森で、この先必要と思われるスキルの取得とレベル上げ、加えてこの世界についての常識をある程度学ばれてから、職を探されることを推奨いたします。』

「あー、そっか、ここ異世界だもんね。常識が日本とは違うよね。はぁ…私まだ混乱してるみたい。」

『正常な意識を保っているニナ様は、十分ご立派です。なんの説明もなく、突然召喚されてこの世界に来られたのですから。でも、願わくば、ニナ様にはこの世界を好きになっていただきたいです。』

「…善処します。」

『さっきから独り言が多いな。大丈夫か?』

( ん?)

「えっと、ナビちゃんと話してるんだけど、神龍様には聞こえないのですか?」

『ナビ?誰のことだ?』

『ニナ様、私の声は、神龍に届いていません。神龍にはニナ様からお言葉をかけてください。』

「あ、そうなんだ。うわぁ~私痛い子みたいじゃん!…えっと、神龍様。神龍様は、私がどうしてあの場所にいたか知ってますか?」

『ああ。創造神様に依頼されたときに、事情は聞いている。』

「えっとですね、そのことで創造神様が、私が命の危機を脱するまでの案内役みたいな人を付けてくださって、その人と話してました!その人は私としかお話ができないみたくて、決して独り言じゃありませんから!」

『ああ、世話役の下級神か精霊が付けられたんだな。』

「信じてもらえるんですか?」

『よくあることだ。』

「そうなんだ。あの、それでナビちゃんが、私が町に行って働く前に、神龍様の守護してる森で、必要なスキルの取得とレベル上げと、この世界についての常識を学んだ方がいいってアドバイスくれて…」

『それもそうだな。我も賛成だ。では、まずは我の森に向かおう。其方が我の森に滞在するのであれば、空の散歩はいつでもできる。今は先を急ぐことにしよう。』

神龍様が、ぐんっとスピードを上げた。
風や抵抗は全く感じないけれど、景色が流れる速度が変わっている。
異世界の景色も見たいけど、早く目的地に到着したい。

だってね、景色見て、意識しないように、考えないように頑張ってきたけど、物凄くね…お腹空いてるんだよ。

なんか食べたい。
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