100 / 129
無慈悲なゴング
僕が決めた事だから
しおりを挟む
次の日、朝から母は夏風邪らしい。僕の優先順位はもちろん母だ。だからこそザシコに
「申し訳ないけど、母を優先させてもらうね」
と言った。
ザシコは拗ねるどころかデレェ~としてた。僕は何が何だかわからなかったが、ザシコは僕の頭を撫でた。
「流石マコじゃ!」
ほかの神は嫉妬の眼差しを僕に向けていた。それに気が付いたのか、ザシコは三体それぞれに撫で撫でし、三体は(本当にコイツら神なのか?)と思ってしまう位デレデレし、犬のへそ天みたいな格好をしていた(コイツら……それで良いのか?)
「マコ、はっきり言って今日の任務にお前は邪魔じゃ!」
「へいへい、わかってますよ」
「だから母上のそばを離れるでないぞ!?」
「いつもそうしてるけど」
「今日は特にじゃ!いいか!!!!!!!!!」
怒鳴り声にも近いお願い方がどこまでも響き渡った。
「………わかってるよ、ザシコ」
「はっ!す、すすすすまん、ただマコと母上野の事が心配で、その、心配で」
もじもじしているザシコのホッペに人差し指をグリグリした。他の者は目を覆ったり、目を輝かせていたり、当のザシコはより乙女チックになっていたり。
「何をギスギスしているのか分からないけど、これから何かおっ始めようってことでしょ?いつも通りやれば良いじゃん」
ザシコは顔を赤らめながら
「そ、そうじゃ、いつも通りのことじゃて」
とドヤ顔をした。
「マコ、ここ数日行方をくらます。大丈夫!なんかあっても必ず帰ってくるから!ん!?おい!あたたたたた!」
僕はザシコのほっぺを引っ張った。
「何かなくても帰ってく~る~の~!いい??」
「あいたたっ。もちろんじゃ!何事もなくてもあっても帰ってくる!…………それじゃ皆の者、出発じゃ!!」
一瞬にして姿を消したたザシコ達のいた足場をそっと撫で、僕は少し寂しさを覚えた。
「申し訳ないけど、母を優先させてもらうね」
と言った。
ザシコは拗ねるどころかデレェ~としてた。僕は何が何だかわからなかったが、ザシコは僕の頭を撫でた。
「流石マコじゃ!」
ほかの神は嫉妬の眼差しを僕に向けていた。それに気が付いたのか、ザシコは三体それぞれに撫で撫でし、三体は(本当にコイツら神なのか?)と思ってしまう位デレデレし、犬のへそ天みたいな格好をしていた(コイツら……それで良いのか?)
「マコ、はっきり言って今日の任務にお前は邪魔じゃ!」
「へいへい、わかってますよ」
「だから母上のそばを離れるでないぞ!?」
「いつもそうしてるけど」
「今日は特にじゃ!いいか!!!!!!!!!」
怒鳴り声にも近いお願い方がどこまでも響き渡った。
「………わかってるよ、ザシコ」
「はっ!す、すすすすまん、ただマコと母上野の事が心配で、その、心配で」
もじもじしているザシコのホッペに人差し指をグリグリした。他の者は目を覆ったり、目を輝かせていたり、当のザシコはより乙女チックになっていたり。
「何をギスギスしているのか分からないけど、これから何かおっ始めようってことでしょ?いつも通りやれば良いじゃん」
ザシコは顔を赤らめながら
「そ、そうじゃ、いつも通りのことじゃて」
とドヤ顔をした。
「マコ、ここ数日行方をくらます。大丈夫!なんかあっても必ず帰ってくるから!ん!?おい!あたたたたた!」
僕はザシコのほっぺを引っ張った。
「何かなくても帰ってく~る~の~!いい??」
「あいたたっ。もちろんじゃ!何事もなくてもあっても帰ってくる!…………それじゃ皆の者、出発じゃ!!」
一瞬にして姿を消したたザシコ達のいた足場をそっと撫で、僕は少し寂しさを覚えた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
終焉列島:ゾンビに沈む国
ねむたん
ホラー
2025年。ネット上で「死体が動いた」という噂が広まり始めた。
最初はフェイクニュースだと思われていたが、世界各地で「死亡したはずの人間が動き出し、人を襲う」事例が報告され、SNSには異常な映像が拡散されていく。
会社帰り、三浦拓真は同僚の藤木とラーメン屋でその話題になる。冗談めかしていた二人だったが、テレビのニュースで「都内の病院で死亡した患者が看護師を襲った」と報じられ、店内の空気が一変する。
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2025/12/6:『とんねるあんこう』の章を追加。2025/12/13の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/5:『ひとのえ』の章を追加。2025/12/12の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/4:『こうしゅうといれ』の章を追加。2025/12/11の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/3:『かがみのむこう』の章を追加。2025/12/10の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/2:『へびくび』の章を追加。2025/12/9の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/1:『はえ』の章を追加。2025/12/8の朝4時頃より公開開始予定。
2025/11/30:『かべにかおあり』の章を追加。2025/12/7の朝8時頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
神木さんちのお兄ちゃん!
雪桜
キャラ文芸
✨ キャラ文芸ランキング週間・月間1位&累計250万pt突破、ありがとうございます!
神木家の双子の妹弟・華と蓮には"絶世の美男子"と言われるほどの金髪碧眼な『兄』がいる。
美人でカッコよくて、その上優しいお兄ちゃんは、常にみんなの人気者!
だけど、そんな兄には、何故か彼女がいなかった。
幼い頃に母を亡くし、いつも母親代わりだったお兄ちゃん。もしかして、お兄ちゃんが彼女が作らないのは自分達のせい?!
そう思った華と蓮は、兄のためにも自立することを決意する。
だけど、このお兄ちゃん。実は、家族しか愛せない超拗らせた兄だった!
これは、モテまくってるくせに家族しか愛せない美人すぎるお兄ちゃんと、兄離れしたいけど、なかなか出来ない双子の妹弟が繰り広げる、甘くて優しくて、ちょっぴり切ない愛と絆のハートフルラブ(家族愛)コメディ。
果たして、家族しか愛せないお兄ちゃんに、恋人ができる日はくるのか?
これは、美人すぎるお兄ちゃんがいる神木一家の、波乱万丈な日々を綴った物語である。
***
イラストは、全て自作です。
カクヨムにて、先行連載中。
意味がわかると怖い話
邪神 白猫
ホラー
【意味がわかると怖い話】解説付き
基本的には読めば誰でも分かるお話になっていますが、たまに激ムズが混ざっています。
※完結としますが、追加次第随時更新※
YouTubeにて、朗読始めました(*'ω'*)
お休み前や何かの作業のお供に、耳から読書はいかがですか?📕
https://youtube.com/@yuachanRio
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる